生きる少年漫画くん

検索バー上のぼんた(id:mamoryuuuuuu)ってとこにブログ概要とかあるので暇な時確認しといて~!

読書記録7

 


嫌いな言葉ランキング第1位「上着で調節」。

▼前

 

 


銀砂糖師と白の貴公子 / 三川みり(読書時間 1時間)

シュガーアップルシリーズ3作目。
今年こそは銀砂糖師になるぞ!ってことで品評会参加のために一時的に工房に下宿することになったアンちゃんがドブカスモブ達に嫌がらせを受けたりしつつもがんばっていく話。
ここまでがアニメ1クール目の範囲だったけど、今回は前作と違ってほぼアニメと同じ進行な感じがしたかな🤔

内容知ってても読み始めた瞬間から思い出しギレしてたし、とにかくストレスがデッッッッッカイ。読み終わったあとキレ狂いすぎて一時的に体調がおかしくなってしまった。
いいやつがまったくいないわけではないけど、痛い目にあってほしいドブがあまりにも多すぎて相対的にまともな人間の印象が薄れるっつ~バグが発生してんだよな。
サミーはもちろん論外、ブリジットにはこのアマ髪ひっつかんで引きずり回したろかの気持ちしかないし、マーカスとかいう耄碌じじいの工房は早くつぶれますように🥺(澄んだ瞳)

って感じでなんか、ヤダーーーッッ!!!!と思うことが多すぎて読んでると自分の性格まで悪くなっていく気がして困った。
唯一ややウケしたのは思ってたよりガチで強火アン担(語弊)ぽかったヒューくらいかな……。
次巻も近いうちに読めそうだから早くこの怒りと決着をつけたい。頼む……!


RDG5 学園の一番長い日 / 荻原規子(読書時間 1時間半)

RDGシリーズ5作目。
学園祭の最中、高柳一派が仕掛けた罠にはまったことをきっかけにめちゃデカトラブルが発生する話。

学園祭の少し浮き足立ったようなワイワイにぎやかな空気もしっかり感じられる中で泉水子ちゃんの力が覚醒し始めてひと悶着あるので、1冊の中で日常とファンタジーどっちの楽しさも味わえて超おもしろかった。
わたあめにはしゃぐ泉水子ちゃんかわいすぎたし、ホラーハウスの件をあとから知って急に不機嫌になる深行くんもあらあら……😊って感じで良。ファンタジー要素については3巻の内容が結構効いてたからなるほどそうなるのか~!って展開もあって興味深かった。

ていうか今回さ、全体を通して深行くんがめちゃくちゃ爆アツじゃなかった?お、おおお………おれが必要だって、言えよ~~~~~!??!!?(動揺)(復唱)
単体でも十分な攻撃力を持った言葉なんだけど、その前にバチバチ親子会話後の「自分のこだわりについて、もうちょっと考えてみるよ」と、ふつうの人と同じになりたいって言う泉水子ちゃんに対する「鈴原には、それが大事なのか」って問いがあってからの、満を持しての終盤の「おれが必要だって、言えよ」だと思うとよりこの言葉の重みが増すというかちょっと、あの、ちょっと…………強ーーーーーーッッッ🤒‼‼‼‼(おいでやす小田の声量)

そんなわけで相楽深行くん圧倒的成長三段活用でバクモエの爆風吹き荒れてて大変だった。最高すぎる。猫より犬派だったので利口そうな犬を見て一瞬気持ちが和らいだ深行くんもじわじわきてよかった。
あと高柳くん、いかなる時も自分のペースを乱さない図太さに憎めないおもしろさがあって1周まわってなんかちょっと好きになってきちゃったな。「折を見て、スカウトが正式に行くから」のとこ普通に声出た。心臓強ぇ~😂


RDG6 星降る夜に願うこと(読書時間 2時間弱)

RDGシリーズ6作目。
学園祭の時目立ったせいで世界遺産に近付いてしまった泉水子ちゃんが往生際激悪の高柳くん(もはや1周まわってかわいい)(カジュアルにポチ呼ばわりされててオモロ)と対決することになったりなんかいろいろ起きる話。
前も言ったように原作読むのと並行してアニメも見直してたんだけど、アニメの範囲って5巻までだったんだね!?そもそもアニメの記憶自体薄れてたからこれまでもそういえばこんなんあったな~って感じで眺めてたけど、今回は普通に知らないことばっかだったからより新鮮な気持ちで読めた☺

世界遺産候補の件は現状考えられるかぎりでは最良くらいのかなりいい落としどころが見つかってたと思うし、ただただ深行くんのそばにいたい泉水子ちゃんと、下僕とか姫神とかじゃなくただ対等に、一番近いところでふつうを望む泉水子ちゃんの心身に寄り添おうとしてくれる深行くんの関係も胸にじんわり広がるようなときめきがあって多幸感エグかった。
わんぱく坊主が勝ち誇る笑いを浮かべてしまう深行くん、言質とれてよかったね😊♪って感じだし、終わり方まじでよすぎて読み終わったあと数十分意識失っちゃった。みゆみこ、𝑬𝒕𝒆𝒓𝒏𝒂𝒍 𝑳𝒐𝒗𝒆………………🥺🫶

シリーズを通して泉水子ちゃんを見守ってきて、誰かと出会うこと、その誰かを信頼することが自分のその後の可能性を広げることにつながるんだなっていうのをひしひしと感じられたのですごく真摯な成長物語だったと思う。
水子ちゃんとその周りにいる人達のこの先が希望を持てる、明るい方向に進んでると信じられるようなきれいな終わり方も清々しくてオタク満足度が大変高かった。未来最高!未来最高!🕺

 


銀砂糖師と緑の工房 / 三川みり(読書時間 1時間ちょい)

シュガーアップルシリーズ4作目。
なんやかんやあってシャルの自由を取り戻すために実は経営状況が激ヤバだったペイジ工房(ブリジットんち)の立て直しをがんばることになる話。アニメの範囲は前作までだからこっからは完全に未知の領域だった。

前作が爆裂ストレスすぎたから恐る恐る読み始めたんだけどあのね~~~~~めちゃめちゃおもしろかった🥹
まず冒頭からキースとキャットさんがブチギレてくれてたのがオタクの気持ちの代弁者すぎて助かったし、今回新しく出てきたペイジ工房の人達もキャラ立ちした気のいいやつばっかで大大大安心。特にキングくんなんてはちゃめちゃにぼんたの好きな男すぎて手叩いて喜んじゃったもんね(女の子が近くにいるとすぐ照れちゃう元ヤン)(キャッキャッ😆👏)

あと前作とは違う場所で働くことでシステマチックに業務が進んでたラドクリフ工房と、良くも悪くも伝統と人情を重んじるペイジ工房みたいな、各工房ごとの色が見えてきたのも興味深かった。ペイジ工房、アンちゃんの介入しがいがある職場すぎる。そりゃエリオットも期待しちゃうわな~。

仕事面は今回のほうが状況的に大変な気がしたけど、前作と違って人間関係でのストレスがほぼない分、アンちゃんが初めてできたまともに仕事仲間と呼べるような存在のみんなとがんばる様子をわくわく見守れたのでとてもすごく読みやすかった。ずっと一緒にいてくれるミスリル・リッド・ポッドくんの存在も心強くてだいすきだし、想定以上に早くシャルと再会&一緒に行動できるようになってたのもありがたい。
自分がアンちゃんに対して抱いてる気持ちの正体がわかり始めてきたシャルと、恋心だけじゃなくて銀砂糖師としての誇りも賭けてシャルを自由にしたいアンちゃんのやりとりが爆アツな再会のシーン超~~~~好き。リボンのくだりバクモエじゃん😳💮
もやもやしてたアニメ派のオタク達、2クール目はきっと勝てるから7月から一緒に見ような💪

今回は前作でもちらついてたブリジットの立場の難しさと本人が感じてる息苦しさの解像度がより高まってきたけど、今後ブリジットがどう成長するかも結構重要なポイントになる気がするからそのあたりも注目していきたい。
まあどんな背景があろうともやっていいことと悪いことがあるので、個人的にはこれまでの行いを振り返ると今後どうなっても好きにはなれないと思うけど(素直)、とにかくいい方向に転ぶことを祈る~!


銀砂糖師と紫の約束(読書時間 1時間)

シュガーアップルシリーズ5作目。
大事な祭事用の砂糖菓子をつくる大役を任されたアンちゃん含むペイジ工房のご一行が作業のために借りた城に行ってみたらなんか幽霊が出るっぽいし、ブリジットは急に知らねえ美形の妖精を連れてくるしでドタバタする話。

ノアくんっていう長年主の帰りを待ってる妖精を中心に進む話だったけど、そのあたりの事情が切なくてなんとも言えない気持ちになった。
「思いのままに「気になる」とか「寂しい」とか、そう言えればなにかが変わる気がする。なのに誰もかれもが、立場を気にしたり、強がっていたりして、思いを口にできない。」って文、作中出てくるいろんな人に当てはまる言葉だなと思ってすごく印象に残ってる。ノアくんとっても健気ないい子だしかわいくて好きなので今後も幸せに過ごしてほしい。

今回少し触れられた銀砂糖子爵って地位の不自由さとかヒューのバックボーンもかなり気になったけど、多分これは今後また掘り下げがあると思うのでその時を楽しみにしてる。今回の一件で聞けたヒューの言葉から感じたジレンマ、そこから芽生えたアンちゃんの職人としての悔しさ、この2人は少年漫画の師弟関係みたいなアツさがあっていいな~🤗
そんでキャットさんも本当にいい人すぎてだいすきだし、エリオットもだんだんうさんくささが薄れて等身大の親しみやすさが感じられるようになってきてよかった。

基本的な進行はエモめだからじーんとしたし、全体を通してもうシャル、むぇっっっっちゃアンちゃんのことだいすきじゃん🥺って感じすぎたのも大変満足だったけど、じわじわと物騒な空気が濃くなってて終わり方も緊張感あったから次巻どうなるかドキドキ。妖精側の事情というかシャルのルーツ?も見え始めたし、今後はそっち方面に展開していくのかな~🤔
あとジョナス情報もあったから職人が足りないとなると助っ人参戦ありそうで楽しみ。


銀砂糖師と赤の王国(読書時間 1時間ちょい)

シュガーアップルシリーズ6作目。
少ない人数でもなんとか一生懸命祭事用の砂糖菓子作りを進める中で、アンちゃんとシャルがなんかシャルに超執着してるっぽいめちゃ強妖精 ラファルにさらわれちゃう話。
作中アンちゃんも言ってたけど、ミスリル・リッド・ポッドくんとこんなに離れてたの初めてだったから心細すぎてまじで無理だった。ずっとそばにいてほし……🥺
アムネはオリオンちゃん推しのオタクより

一連のラファルのムーブについてはあとがきにもあったように普通に大迷惑なんだけど、種族としての価値観の違いはあってもそれぞれが持つやさしさとか悪意みたいな内面的な部分は人間も妖精も大差ないんだな~ってことを改めて実感させられたり、アンちゃんとシャルが「この先もずっと一緒にいたいけど、本当にそれでいいのか」っていう人間と人外ならではの難題をより具体的に考え始めるきっかけができたのはいいなと思った。

今のところはお互いのことを尊重しすぎてすれ違っちゃってるので、オタクとしては両想いなんだから早くどっちか好きって言えーーーーッッ🤒‼‼‼(短気)ってもだもだしてるけど、本人達的にはそう簡単な話でもないと思うしまあそのうちなんとかなるだろうからしばらくは切なげな両片想い期間を楽しませていただく。シャルのアンちゃんに対する激重ビッグラブがオタクの心に余裕を生み出すってわけ。ぼんたくんは好きな人の幸せを守るために暗躍するタイプの攻めが好きだからさ、そういう覚悟をしてるシャルのこと信頼しちゃうよね。

そしてなにより今回はブリジットもキースも家のしがらみを乗り越えて自分なりの新しい一歩を踏み出してたり、アンちゃんの周りの人達の変化もすんごいよかった。
その過程でキースに「自意識過剰」って言うエリオット、ブリジットに「顔がとりえ」って言うオーランド……ペイジ工房の男達、物言いが容赦なくて好きだな(?)
ノアくんが元気いっぱいなのもうれしいし、ジョナスにも成長の兆しが見えて安心する。

あとエリオットについてはアンちゃん達がさらわれたあとのキースとのやりとりとか、終盤の先輩としてアドバイスをくれたシーンがめちゃくちゃアツくて、思ってた以上にアンちゃんに心を砕いてくれてることが伝わってきてすごくうれしかった。最初はあんなにむかついてたのに今やだいすきになっちゃったし、個人的な6巻のMVPだよエリオット~(熱盛❗)

予約してみたらエグい速度で順番まわってきて3冊一気に借りるはめになってちょっとあせったけど、キリよさそうなとこまで読めたからなんやかんやよかったかも。
ラファルの件はあれで終わってないと思うのでこの先いつどう絡んでくるのかって不安はありつつも仲間達が待っててくれる、帰れる場所ができたアンちゃんの旅がどうなっていくのか楽しみすぎる。最後も超気になる終わり方してたし……アンちゃんどうするんだろ~!?


少女不十分 / 西尾維新(読書時間 2時間ちょい)

美少年シリーズ読んでた時何回か巻末にこれの広告が載ってたんだけど、「この本を書くのに10年かかった」ってキャッチコピーを見てえ、え~!?10年も~🤯!?(模範的素直リアクション)になったので読んでみた。
内容は交通事故を目撃した時、現場にいたある少女の異様な行動を見てしまった作家志望の大学生「僕」が、数日後その少女 Uに誘拐監禁される話。

女児に誘拐される大学生、ぶっ飛んだ行動をしてくる女児とか、現実的にはほぼほぼないだろうなって感じのシチュエーションだし絶対フィクションなのに、前述したキャッチコピーとかモノローグ内で出てくる情報から「西尾維新の昔話なのかも……」と錯覚させられるようななにかがあって奇妙な読み味だった。実際仕事のこととか居住環境とかなんかしら現実の話が混ざってるのかもしれない。嘘をつく時は本当のことも混ぜるといいってよく聞くもんね。

全体を通して「僕」のモノローグがまあまあくどいので読んでてちょっと疲れたけど(ここはめちゃめちゃ人を選ぶポイントだと思う)、監禁生活3日目あたりから徐々にいろんなものが見えてきて素直に楽しめるようになった。
Uのバックボーン含め全体の流れはわりと想像通りだったから意外性はそんなになかったものの、着地は結構清々しかったし、終盤の「僕」だからこそできたUとの向き合い方もよかったな~と思うので個人的にはわりと好きな感じ。


RDG 氷の靴 ガラスの靴 / 荻原規子(読書時間 1時間半)

RDGシリーズ7作目。
本編は前作で完結してるのでスピンオフ的なやつで、前半が本編時間軸の深行くん視点の短編3つ(なんかしらの特典とかの再録らしい)、後半が真響ちゃん視点の6巻後の話。
一応それぞれの感想を書いとくけど、この先6巻までのネタバレを含む(特に真響ちゃんの話)ので本編未読の人は気を付けて⚠

影絵芝居(約20ページ)
深行くんが玉倉山での生活に慣れ始めてきた頃(1巻)の話。
めちゃくちゃ打算的に動いてんのに、そのすべてが裏目に出て肝心の泉水子ちゃんにだけは全然はまらず内心やや焦りしてる相楽深行くん(中学3年生)うけた。スカシた男のこういうとこ見るの好きすぎる。

九月の転校生(約30ページ)
深行くんが鳳城学園に転校した直後の話。
水子ちゃんが入学してくるまでの空白の期間って結構気になるところだったし、真響ちゃんとか高柳くん(部屋着でもYシャツ着てんのキャラが濃すぎるだろ)との初対面シーンも出てきたから興味深く読めた。病弱説も笑う。
あとこの段階ですでに思ってたよりも泉水子ちゃんの存在が学園生活を送るうえでの深行くんのモチベにつながってたんだなって感じがして、オタクも笑みを浮かべちゃったな~~~😊

相楽くんは忙しい(約10ページ)
学園祭準備をしてる頃の話。
忙しくてろくに泉水子ちゃんと話せてない深行くんがそこはかとなくもやついてる感じがよかった。あとがきの荻原先生の解説を見るとより味わい深い。

深行くん視点の3編、乙女ゲームで各ルートクリア後に解放されるおまけコンテンツのやつじゃんっ……!すぎて楽しかった。泉水子ちゃん、深行くんルートクリアおめでとう🥺

氷の靴 ガラスの靴(約190ページ)
冬休み中になにか変化があったっぽい泉水子ちゃんと深行くんの関係が気になったり、急に開催されることになったスケート教室がチーム姫神の視察とか自分の婿選びを兼ねた行事だと知ってやきもきする真響ちゃんの話。
冬休みが明けたあたりから始まるので時間軸的には本当に6巻の直後だった。

真響ちゃんの泉水子ちゃんに対する友愛を疑ったことはないけどもう少し打算的な感情も含まれるかと思ってたから、今回真響ちゃん視点で物事を見てみたらオタクの想定以上に泉水子ちゃんに親身になってくれてるのがわかってすごくうれしかった。真響ちゃんから見た泉水子ちゃん、ピュアかわいくてまぶしい。
水子ちゃんの様子から深行くんがなんかしたんじゃないかって推察して心の中でややギレしたり(度々出てくる「小賢しい深行への憤り」的なニュアンスの文うけた)、深行くんに張り合ったりしてたのもぼんたくんがだいすきなぽやぽや鈍感ピュアヒロインのそばにいてくれる気が強い女友だち枠すぎてラブだし、年相応のかわいげも感じられてにっこり🤗

あと、泉水子ちゃんがちょっとしょぼくれてる時に一番うまく心をほぐせるのが真夏くん(と解釈している)なの超いいなと思ってるので、コソ練のシーンだいすきだった。ほのぼの~!「見て見て」と言いたい気分だった泉水子ちゃんかわいすぎませんか?深行くんも見たかっただろうな(同情)
一方行動原理とか人間的なタイプはまあまあ似てる真響ちゃんと深行くん、真響ちゃんは自分を殺してでも目的を達成しようとするのに対して、深行くんは自分を活かす形で目的を達成させようとする気概があるっていう本質的な違いが泉水子ちゃんと気持ちを通わせた今より強まってた気がするので、それを実感できたのも趣深かった。深行くんのこういうしぶとさというかタフ?なところ、とても好感が持てる。

そんでみゆみこさーー!?
今回ほぼ真響ちゃん視点だからそんなにダイレクトな感じではないんだけど、端々に真響ちゃんだからこそ拾えるみゆみこ要素みたいなものが散りばめられててそれもまたイイ~!と思った。泉水子ちゃんがなんかした時すぐ深行くんの反応を確認する真響ちゃん、目のつけどころがオタクと同じで助かりすぎる。ココアのくだりめっっっちゃ好……🥺✨
てかやや切迫したシーンで「ずっと手を握っていられるだけでもスケートは偉大だと思っている」とか意外と浮かれてた深行くんおもしろかわいくなかった?バクモエしちゃったよ………おい雪政見とるか?おまえの息子めちゃくちゃかわいいモノローグかましてるぞ。
でも冷静に考えるとやってることはリンク無限周回なのじわるので、生徒会でスケート行く時はもっと普通に手を握れるといいね(?)

宗田家の事情はなかなか複雑だけど、今回ささやかな歩み寄りの気配を感じられて少しほっとしたし、泉水子ちゃんの力になりたいと思うこと、最後のページで見えたささいな感謝の気持ちとか、今まで弟のことしか頭になかった真響ちゃんの変化も見えてきてすごくよかった。
どの角度から見てもいろんな楽しさがある話で、超いいスピンオフ?続編?だったと思う。真澄くんがわりとほんとに泉水子ちゃんラブなのかわいかったし、高柳くんが相変わらずみんなから雑に扱われてたのもうけちゃったな😂
今後が気になるけどここで終わるくらいがちょうどいいのかもしれない……って気もしてもどかしい~!

 


後宮の烏 / 白川紺子(読書時間 2時間弱)

去年アニメ見てておもしろかったから原作も読んでみよ♪になった。
謎多き存在の“烏妃” 寿雪と、寿雪にある依頼をした帝の高峻がなんやかんやあって少しずつ打ち解けていく話。話が4つにわかれてたので短編連作っぽい構成で、アニメの範囲でいうと7話あたりまで。アニメって原作の内容結構じっくりやってたんだな~と思った。

後宮となるとロマンスものをイメージしがちだけど、寿雪が人から相談された幽鬼絡みの案件を不思議な力(なんか呪術的なやつ)を使いつつおさめていくのが大まかな流れだから話の感触はミステリーに近い気がした。
もちろん舞台が後宮だから物騒な事情とかはまあまあ出てくるけど、寿雪の周りは普通にみんないいやつだし、寿雪自身も頭がキレてそれなりに立場がある人間なので変な感じのストレスは特になく読みやすくて助かる。

人間関係的な面で言うと孤独だった寿雪がいろんな人とつながりを持つ中で少しずつ年相応のかわいらしい一面を見せてきたり、大切なものが増えていくことのあたたかさと苦しさを体感していく様子がすごくいいなと思った。九九を喜ばせるためになんかあげようとして怒られるとこ、その後の高峻とのやりとりも含め人の心の機微学習中の人間1年生って感じでラブ。ここアニメでもオキニシーンなんだよね~🤭

そんなに明るい空気ではないものの、全体を通して落ち着いた心地良さがあるし、お互い少し薄暗く重たい部分があってどこかシンパシーを感じられるような寿雪と高峻の絶妙な距離感も最高なので個人的には好きな感じの話だった。
普通の妃とは明らかに違う烏妃は一体何者なのかとか重要な情報がこの本の中ですでにある程度判明してるから残りのシリーズ6冊はどう展開していくのか楽しみ。
ただいろんな事情を加味すると寿雪と高峻は恋愛関係にはならないんじゃないかと思うので、そのあたりを目当てに読むのはあんまりおすすめしないかな🤔

あ、あと中華っぽい世界観の話だからちょいちょい聞き馴染みのない単語とかがあってアニメを見てる時「なんて?」てなったりしてたんだけど、今回文字で見ることでこういう字で書くんだ!とかそういう意味なんだ!とかいろいろわかったのもすっきりした☺


微熱期 / 峯澤典子(読書時間 40分)

記録6に引き続きsilent課題図書。佐倉くんが好きな作家の本ってことで読んでみた奈々と紬ちゃんが「ムズ~😣!」になってたやつ。
一応詩集なんだけど、たまに短い小説っぽい文もあった。

詩とかちゃんと読むの国語の教科書ぶりでは?くらいのテンションだったし、文から独特の静寂とか寂寥感を覚えたからたしかに飲み込み方ムズいなと思ったけど、全体的に人間の生というかいのち?とか大きな時の流れみたいなものを感じられて趣深~!になった。「グラス」の「ひと、といういきものは 永遠に 水辺(地球のこと)の孤児でしかないことを 受け入れていった」って文好き。

詩集とかって馴染みない人が多い気がするので向き不向きありそうだけど、「これがsilentに出てくるのなんかわかるな~」と思うような空気があって興味深く読めたからドラマ見てた人は読んでみるといいかもしれない。わかんなかったらわかんないで紬と奈々とぼんたと一緒に「ムズ~!」になればいいわけだし。
ちなみに個人的にはさっき言った「グラス」の他に「ヒヤシンス」と「未完の夏の眼に」の10個目の詩が好きだった。


銀砂糖師と黄の花冠 / 三川みり(読書時間 1時間半)

シュガーアップルシリーズ7作目。
銀砂糖子爵からの命令で城に集められたアンちゃん含む5人の職人が、これまでずっと王家が隠してきた砂糖菓子の技術を銀砂糖妖精 ルルから教えてもらうことになる話。
一旦お別れかと思ってたから5人の中にエリオットがいたの地味にうれしかったな。別れ際までアンちゃんのスカートの布を握ってまとわりついてたノアくんとか、今はそんなに危険がないのに3人同じ部屋で寝るのが当たり前になっちゃってるアンちゃんご一行とかささいな情報もかわいすぎて狂う🤒

全体としては銀砂糖子爵の不自由さの正体、銀砂糖や砂糖菓子作りの歴史とか、これまで見てきたものの根底にある部分に一歩踏み込むような内容だったので話により奥行きが出てきておもしろかった🥹
アンちゃんのお母さんについても気になることあったから早くそのあたりの事情知りて~っ!

アンちゃんとシャルは今回も絶妙にすれ違ってたからなんっっっでそうなる🤦‍♂️‼ってもだもだしちゃったけど、ルルが言った「遠慮こそ、互いが不幸になる原因」がほんとそれ!!すぎて助かる。もっと言ってやってくださいよルル姐さんッ……!(舎弟顔)
てかその流れで言うとシャル、まだ恋って気付いてなかったの!?っつ~のもびっくりよ。うそじゃん……そんなことある?あんな火力高いのに自覚なかったんだ……ヤバ……………。
いろいろ仕方ないとはいえ7巻でようやく恋に気付いたシャルの恋愛偏差値だと先が思いやられすぎるので、ルル姐さんにシャル専属の恋愛アドバイザー就任してほしすぎ。切実。

あと今回はキースにも驚いちゃった。
キースのアンちゃんへの感情に好意が含まれる可能性自体は視野に入れてたけど、かなり自覚が急だったのでおおおお!??という感じ。そのシーンの挿絵とても好き😳
恋愛面以外でも(いやまあ最終的にはすべてが恋愛感情につながってる気がしなくもないけど)職人としてのアンちゃんに対して持つ焦燥感なんかが見えてきて、今まで比較的ニコニコ優等生らしさを保ってたキースの人間っぽい泥臭い部分が強く感じられるようになったのも興味深くてよかった。

アンちゃんみたいにフラットな考えで妖精との関係を築こうとする人間が少ない(たった5人の職人の中でさえそう思った)っていう問題の根深さが改めて浮き彫りになった中で職人達からすると結構革命的なことがあったり、今回もめちゃくちゃ続きが気になる終わり方してた。不安要素多いしまたいろいろと大変そうな予感しかしないけど、今後どうなるのか楽しみ~!
ところで初期プロットのキース気になりすぎん?あとがき読んでバカ笑いしちゃった。一体どんなストロングムーブしてたんだ😂

 


銀砂糖師と灰の狼 / 三川みり(読書時間 1時間ちょい)

シュガーアップルシリーズ8作目。
各工房に見習いとして入れる妖精の派遣に協力してもらうために妖精商人ギルドの代表 レジナルドとある取引をすることになる話。

今回は職人としてのアンちゃん達、銀砂糖子爵としてのヒュー、妖精商人として生きるレジナルド、国を守る存在であるダウニング伯爵、みんながそれぞれの立場から自分の信念をぶつけ合うような内容だったから読んでていろいろと考えさせられた。
オタク的にはどうしてもアンちゃんに肩入れしちゃうけど、やり方が極端かつ過激なだけでダウニング伯爵の主張には一理あると思うし、レジナルドも善人ではないけど言ってることは筋通ってたと思うので、誰が正しいとか間違ってるとかそういうのがないからこそのむずかしさがある感じ🤔

妖精商人の存在が中心になってたこともあってダーティーな部分が色濃く出てたから全体的には結構重々しい空気が漂ってたけど、各々が自分にできることを全うした結果かなりいい着地ができててよかった。ヒューを中心に動いた職人組の絆連携プレー最高~!
2作前あたりから気になってたダウニング伯爵の件が片付いたのは一安心だけど、思わぬ形で再登場したラファルとか新しい妖精の存在とか不穏要素は一向に減る気配がなくてヒリつきが止まらねえよ~ッ!あとキースに発破かけられたシャルがどうなっていくのかもわくわく☺


銀砂糖師と虹の後継者(読書時間 1時間)

シュガーアップルシリーズ9作目。
銀砂糖妖精候補を選び始めたものの集められた妖精達の不信感がエグくてなかなか上手くいかないし、なんだかミスリル・リッド・ポッドくんの様子もおかしくてどうしよ~!?って話。

アンちゃんがこれまで関わってきた妖精はノアくん、ラファル、ルルとかなにか特別な事情を抱えた存在が多かった気がするけど、今回は市場で商品として売られてる一般的な妖精と関わることで人間と妖精の関係の歪さをよりリアルに実感させられた感じ。
妖精達の言動の端々から人間にどういう存在でいることを求められてきたのかとかそれによる諦めが透けて見えるし、アンちゃん達みたいに妖精に対して親身になろうとする人間でも微妙に認識にズレがあったりして、双方の噛み合わなさがもどかしい🤒

銀砂糖妖精に選ばれなかった妖精の「わかっていたから、いいさ」で本当に悲しくなっちゃったし(まじでつらくてちょっと泣いた)、人間と妖精の関係は一朝一夕でどうにかなるものじゃないっていう世界の残酷さを改めて痛感した反面、アンちゃん達が人間と妖精が手を取り合って前に進むにはどうしたらいいのかをより具体的に考えられるようになったこと、妖精達が冷静に世界の仕組みを理解して「自由」の先に目を向けられるようになったこととか実りも多い話だったので全体的にはすごくよかった。妖精達の居場所があることが当たり前の世界が1日も早く訪れることを大大大祈りしている🙇

てか話それるけど、ノアくんとの再会超超うれしかったんですけどーーー!挿絵最高すぎて3分くらい見ちゃったし、ずっといじらしくてかわいかった。ラブ🫶
あと今回はなんと言っても銀砂糖妖精候補としてやってきた妖精達の変化に影響を受けたシャルのムーブにハイパー沸いた。アンちゃんがヒロイン名物の急な難聴発症してたのはバカ笑いしちゃったけど、シャルの言葉が誠実でじーんとしたので大変満足度高い😳💮

そんな感じで終盤にかけて超最高になってたんだけどねえ最後さ~~ねえ、あの……………ヤダーーーーーーッッッッ😭‼‼‼‼‼(急な情緒の乱れ)
いろいろ伏線あったしまあそうでしょうねって展開ではあるんだけど、実際目の当たりにするとショックすぎて爆泣きした。無理。病む。
話の傾向を考えると多分最終的にはどうにかなるんだろうとは思うけど、一筋縄でいくわけがないのでめちゃめちゃ不安。シャルもせっかくがんばったのに恋愛どころじゃなくなってて可哀想に……早く全部なんとかなってもらって、ミスリル・リッド・ポッドくんが言ったみたいに家を建ててみんなで楽しく暮らそ🥺


後宮の烏2 / 白川紺子(読書時間 1時間半)

後宮の烏シリーズ2作目。
ある事件をきっかけに烏漣娘娘に関する秘密がまた少し明かされる話。一応ここまでがアニメの範囲だったけど、終盤の展開を筆頭にちらほら違うところがある感じ。

今回は前作と比べると人間の業みたいなものが怪異につながってるケースが多かったから全体的に話が重たい気がした。
宦官周りの事情も改めて文章で読むとアニメとはまた少し印象の違う陰鬱さが感じられたし、去勢されてるのとかも知らなかった(これはシンプルにオタクが浅学)からだいぶショッキングだったな。ろくな麻酔もなさそうな時代に、そんな…………🤢!?とかなんか、そういう、いろいろと……(体調不良)

不器用なりに誰かに心を砕く寿雪を慕う人が増えていく一方で、新たに判明した烏漣娘娘関連のこととか高峻側の政治的な問題とか不穏要素が結構強まってきてるので、人とのつながりのあたたかさと今後の展開に対する緊張感が同時上映されてて興味深く読めた。
あとさっきもちらっと書いたようにアニメ最終回とこの巻の終わりで展開が違うんだけど、個人的にそのあたりはアニメのほうが好みだったな。寿雪を気遣う高峻の気持ちはよくわかるけど、この隠し事の件に限らず高峻がそういう立ち回りをするって事実は後に禍根を残す感じがする。大丈夫かな~🤔
とりあえず3巻以降はまじで未知の領域だからこの先どうなるのかドキドキ。

そんでここからはハイパー私情文なので見なくてもいいんだけど今回さ~、寿雪と温螢の関係めちゃくちゃよくなかった!??
一連の話を聞いて寿雪が耐えられなくなりそうだった時に普段は寿雪のことを「娘娘」って呼んでる温螢が「寿雪さま」って声かけてたの、何者でもないただの人間としての寿雪を尊重してくれてる感じがしてかなりぐっときた。衣斯哈をかばって助けた寿雪の言動に温螢が救いを見出だしたように、ここでの温螢の言動は寿雪の支えになったんじゃないかと思う。たった数行の描写でエモくなりすぎてちょっと泣いた。
その前の鵲巣宮のくだりとかも含め2巻はいろんな物事の裏でじわじわと高まる温螢の寿雪への信頼が個人的に爆アツだったし、なにか共感できるようなところがある高峻、明るいほうに連れ出してくれるような九九とはまた違ったベクトルで寿雪の力になってくれる存在だと感じたので今後の動きにも爆裂期待している。オタク、アニメ見た時点で好きだったのにさらに温螢のことだいすきになっちゃったよ~ッ🥺🫶


後宮の烏3(読書時間 1時間半)

後宮の烏シリーズ3作目。
晩霞っていう妃とのつながりができたり、烏漣娘娘の脅威になりそうな宗教の存在が明らかになったりする話。
今回は新しい登場人物も増えたし、外交的な要素も出てきて話のスケールがかなりでかくなってたから、冒頭に登場人物紹介とか世界図が載ってたのめちゃめちゃ助かった。

淡海アニメでは温螢のシンメ面(言いがかり)してたのに原作全然出てこなくね!?と思ってたら今回からしっかり出てきたし、衛青の過去(オタクがアニメ見ててバカ具合悪くなっちゃったやつね…🤮)についても原作だと描写ないな~と思ってたらここで出てきたので、アニメは1,2巻をベースに3巻の内容を一部混ぜた進行をしてたっぽい。そう考えるとアニメの構成すごい上手くまとまってたなと思う。
淡海はわりとやんちゃそうな印象が強かったけど、原作ではそれもありつつもっと色っぽさとか飄々とした大人な一面を感じられたからちょっとイメージ変わったかも。LINE的な仕事させられてんのはややウケしたけど。

大切なものが増えるにつれて寿雪のもろさも増していく気がするのが心配な反面、そこそうなるんだ!?っていう意外なつながりとかが判明して話全体としてはだいぶ広がりが出ておもしろくなってきたから今回のいろいろが今後どう影響してくるのか楽しみと不安が半々って感じ。政治、宗教的な要素が強まってきた分ぼんたくんの脳みそが今後ちゃんと話についていけるかも怪しいので、そこも不安要素のひとつだな……(偏差値2の顔)
衛青の気付きとかも現状特に必要なさそうなのにわざわざ見せられたってことは今後効くような展開があるのかな~いいほうに転んでくれ頼む……🤒

そして本日のオタクの私情コーナーですが、温螢が思ってた以上に寿雪に傾倒しててオタクの笑いが止まらなかった。214ページあたりの淡海とのやりとりとか、もう感情の火力が高峻が絡んだ時の衛青に近付きつつありませんか?
亀の器あたりのくだりも高峻も一緒に倒れてたのに温螢真っ先に「娘娘」て声かけててじわじわくる。おんぶも助かっちゃったな~!ありがと~~~~!!
あと「亀の王」冒頭の夜明宮組の会話もみんなかわいくてだいすきだった。なごむ🥺

 

って感じ。なんか今回はシリーズものを順番予約にしてる人が多かったのか前にいる数人を飛ばして一気に順番まわってきたりしてたので、順番待ちのスケジュールが読めなくて結構大変だったな。
あと本当にたまたまなんだけど、今回読んだ本のラインナップのせいでめちゃくちゃ水中雅章さんのオタクみたいになってることに気付いて笑った。TAKUYOくんあたりが新作に水中さんをキャスティングしてくれますように🥺♪

てか後宮の烏、アニメの範囲は読み終わったから気になったシーンだけピックアップして見直したんだけど、温螢ぜっっっっっっってぇ原作のほうがよくない!?!?
前述したようにアニメの出来相当よかったと思うけど、ぼんたの沸きポイントはほぼ削られてて悲しかったからアニメで温螢いいかも😳になってた人はぜひ原作も読んでほしい。温螢のつらい過去に関わった人達の名前を聞き出そうとする寿雪もよかった。こわくて😊

ここまで付き合ってくれた人いたらありがとうございました~。オタクの予約順番待ち管理が下手すぎて冊数多かったので文も長くなって申し訳ない。おつかれ!
今回はエンドレスオタク図書になっちゃってたから次回はオタクじゃない本ももっと読みたいな。ではまた👋

 

ぼんた(@b_booon51)