生きる少年漫画くん

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読書記録2

 

 


不定期読書記録。

▼前

なんとなく書いてるからみんなも細かいことを気にせず話1/4くらいの気持ちでなんとなく読んでほしい。

 

 


レインツリーの国 / 有川浩 (読書時間 1時間半)

「おすすめあったら教えて~」の流れでマブダチオタクが有川先生の作品をいくつかすすめてくれたので、タイトルを見てなんとなく気になったやつをまず借りてみた☺

昔読んで結末に納得いかなかったラノベのことをふと思い出して、「他の人はあの結末をどう思ってるのか」が気になった伸行が感想を探してたどりついたブログの内容に感銘を受けたので管理人(ひとみさん)にメールを送ってみたところなんと返信が!それからやりとりを続けるうちに仲良くなって、実際に会って話したいと思った伸行が渋るひとみさんを説得して2人で会ってみたけど……?って感じで始まる話。

対面で会話をする中で伸行が覚えたうっすらとした違和感の正体に近付いていく過程のもやつきに絶妙な臨場感があったし、それをきっかけにひとみさんの抱える事情がわかってからの遠慮のない意見のぶつけ合いもまあまあ激しかったので読んでてだいぶヒリヒリしたものの、そもそもの人間性とか物事の捉え方が全然違ってお互いに悩んだり傷ついたりしてるのに、それでも少しずつ価値観をすり合わせて一緒にいられるための努力をしようと思える相手がいるのってすごいなあと思ってじーんとして泣いちゃった。あと伸行がめちゃくちゃえらいよな。よくぞここまで……😭👏

結構シビアな事情とか生っぽい人間くさい描写も多くてむずかしい気持ちになったりもしたけど、心理描写が丁寧な分2人の感情の解像度が高くて興味深く見守れておもしろかった。2人の関係が構築されるうえで出会いのきっかけになった本の感想が効くのもすごくいい。やっぱ感想ってその人の感性とか人間性出るな~!と思う(あたりまえ体操
まあとにかくなんかこう、偏屈でめんどくせぇ人間のそばにいることを諦めない鬼メンタル人間の粘り勝ち恋物語って感じなので、そういう関係が好きな人におすすめ。ぼんたくんはとても好きなので向いてた。

てか話変わるけどさ、待ち合わせ場所が「新宿紀伊國屋の2人の出会いのきっかけになった本が置いてある棚の前」なの、おしゃれすぎませんか!?
そりゃ伸行もひとみの感性にぐっとくるよな。わかる。カッケ~!やりてぇ~!今度誰かと新宿で会う時、紀伊國屋のBL棚の前とかで待ち合わせして淀んだレインツリーの国するか……(?)

 


阪急電車 / 有川浩 (読書時間 1時間半)

こちらも上記マブがすすめてくれたうちの1冊。
阪急今津線を舞台に同じ電車に乗り合わせた人達それぞれの物語を見ていく群像劇?的な短編連作。
電車内でなにか考え事したり、なにか起きたりした時たまたま近くにいた人が各話の登場人物に影響を及ぼしてたので、名前も知らない誰かの些細な言動が自分の中にスッと入ってくるおもしろさを感じた。すれ違った人が持ってたマックの袋を見て「ポテト食べたいな~🤤」になってなんとなく自分もマックに行っちゃう、みたいな感覚の規模でかい版というか(?)

作中出てくる人達の「いそう」感がすごすぎて見ててたまーにム😠としちゃうとこもあったけど、それも含めてどこかにあるかもしれない日常っぽさが心地よくて全体的に素朴で読みやすかった。個人的には特に圭一と美帆ちゃんの話超~~~~好き!バクモエでした。好み一辺倒オタクですまない。
あとミサの昔話(怒られた時のやつ)のなんともいえない思春期らしさにのたうち回ってすごいなんか、その時期ってそういう気持ちあるよねわかる……!ってなったし、「この2人友だちになったらいいのにな~」と思った人達がちゃんとつながったところにも沸いたり、さくっと読めたのにとても楽しめてよかった。満足☺
普段1人で電車乗る時は大体音楽聴いちゃってるけど、次はイヤホン外して乗ってみようかなと思うような1冊。


ぬばたまおろち、しらたまおろち / 白鷺あおい (読書時間 4時間弱)

おたよりでおすすめしてもらったやつ。
両親を事故で亡くして田舎の親戚の家で暮らしてる中学生の綾乃ちゃんが村祭りの舞姫に選ばれたことをきっかけに人ではない存在のゴタゴタに巻き込まれて、なんやかんやで魔女学校に通うことになっていろんな種族の子達と楽しく学校生活を送る話。

人間と人外の交流とか見るのむぇっっっちゃ好きなオタクだしそもそも好きそうだったからわくわくしながら読み始めたんだけど、ちょっと待ってください。綾乃ちゃんに人外(人型に変化可な大蛇)の婚約者がいるなんて聞いてないのよ………🤒✋‼‼‼

しかも幼少期から付き合いがある幼なじみ的関係なうえに執着がやばいやつね。終わりだ。その筋の人類が強烈に好きなやつだ。
さらにそんなにやばい存在がいながら魔女学校に入ると大原雪之丞くんとかいう絶対ぼんたが好きに決まってる小柄無愛想美少年が出てきていよいよ本格的に気が狂ってしまった。
というわけで読んだ感想はほぼこれです。


魔女らしくほうきで飛ぶ練習をしたりするようなわくわくファンタジーからスケールのでかいファンタジー感まで味わえて楽しかったし、なにより終盤の展開が激ヤバすぎてめちゃくちゃ興奮したので大刺さりした。
異類婚姻譚的な要素は人によって向き不向きあるだろうけど、乙女ゲームをやる層はそういうの好きな人多い気がするのでおすすめしとく。みんなもアロウと大原雪之丞くんで狂おう。

ちなみに予約する時にシリーズものだってことに気付いて今回まとめて借りてきたから以下2冊の感想は前作までのネタバレを含む感じで書くと思うので、それが気になる人は次の写真が出てくるとこまで飛ばしてね~!


人魚と十六夜の魔法 (読書時間 2時間半)

ロシアからの転入生 ヴォダーくんがきてから不審者の目撃情報が出たり、寮内でおやつが盗まれる事件が起こり始めたのでその事件の謎に迫っていく話。
前作から学年がひとつ上がってる(中3➭高等部)んだけど、今回は新入生の子達の出番もかなり多くて結構視点がころころ変わるのでがっつり綾乃ちゃん視点の話が見たい場合はちょっと物足りなく感じるかもと思う🤔

ただ新入生の子達もいいキャラしててみんなかわいかったし、前作はファンタジーのスケールが大きかったのに対して今回は学園中心に展開しててより学園ものっぽさも感じられたので話自体はおもしろかった。ちらほら推しカプチャンスもあって助かる。
あと個人的に大原雪之丞くんとアロウって完全イコールでいいのかな?みたいな、2人の取り扱いにちょっと疑問があったのでそのあたりもなるほどね~!って感じ。大原雪之丞くん、アロウにやきもちやいてんのよすぎる🤦‍♂️


蛇苺の魔女がやってきた (読書時間 2時間半)

突然学校にやってきた三船先生の妹の魔女が場を引っかき回してきたり、ネッシーの目撃情報が出てみんなでマロさんの別荘に行くことになったりなんかいろんなことが起きる話。
中盤~終盤にかけてやや物騒だったり緊張感高まるようなシーンがあったけど、今回は1冊目でなんとなくうやむやになってた部分について触れられてたのでほぉ~😮と思った。

主観だと終盤の山場(大原雪之丞くんとかアロウのあれこれ)から着地に至るまでの過程が想定よりあっさりしてるように感じたからそのあたりはもうちょっとじっくり見たかった気もする。とりあえずアロウつえ~😂!になった。
あと前作以上に大原雪之丞くんとアロウが代わる代わるしゃべっててそれが当たり前っぽくなりつつあるのおもしろかったな。

ていうかそもそもなんだけどこの表紙、えげつない顔力じゃない???
読みたいな~図書館置いてるかな~って在庫検索かけて出てきた一覧を見た段階で「このめちゃぼんたが好きそうなボーイ誰!?」って沸いたし、どう見ても強そうな気配しかしなくて正直この男のことを知るために借りたみたいなところもあるのでよく考えると読む前からもうだいぶだめだった。期待通りの働きをしてくれてありがとう、大原雪之丞くん……😢

という感じで大原雪之丞くんも爆刺さりだし、異種族交流のワイワイ感も好きなので全体的にはシリーズを通して楽しんで読めたと思う。堀口くんもかわいくてよかった。絵葉ちゃんも好き。
個人的には1冊目が一番刺さったからとりあえずそれは買おうかな~って気持ち☺

 


ステップファザー・ステップ 新装版 / 宮部みゆき(読書時間 2時間ちょい)

おたよりですすめられたんだけど、双子がいる時点で絶対好きじゃん……!になったので今回は去年出たばっからしい新装版で借りてみた。表紙の絵めちゃ好き🤗
プロの泥棒(義賊寄り)の「俺」が、なんやかんやあって両親が出ていった家で暮らしてる双子の男子中学生の“お父さん”をやることになって、身の回りで起きた事件をさばいていったりするドタバタポップなミステリー。

最初は警察に通報されないためにした家族契約のはずだったのに気付いたら旅先で置き引きにあった双子を助けに行ってたり、授業参観に参加するはめになったり、じわじわと双子のペースに巻き込まれて3人で過ごす時間を悪くないと思い始めるようなお父さんの様子がよかった。すごくいい人とかやさしい人っていうのとは違う気がするけど、思ってたよりもずっと人間味がある感じ。「ロンリー・ハート」特に好きだった。終盤の文章じーんとしちゃう😳

短編連作なので話全体はつながってたけど毎回事件発生から謎解きまでは各話の中で完結するし、それぞれの事件も死人が出てるやつもあるわりになぜかキャッチーでさくさく読めて楽しかった。血のつながらない変な大人と変な子供の変な関係、大変助かる。案外ハートフルなお父さんはもちろん双子くんもなんか形容しがたいおもしろさがあっていいキャラしてるんだよね~!とてもすごく好き。3人のヘンテコ親子関係がいつまでも続くようにめちゃくちゃ祈る👨‍👦‍👦
ちなみに作中の注目ポイントは清原のいる日ハム秋山がいる西武です。


植物図鑑 / 有川浩(読書時間 2時間弱)

こちらも上記マブがすすめてくれたうちの1冊。東浦和図書館の主張エグくてうけた。
やたらと植物に詳しい謎の行き倒れ男 イツキとイツキを拾ったさやかの不思議な同居物語。
最初「タイトルどういう意味なんだろ?」と思ってたけど、各話イツキがさやかに教えてくれた植物にまつわる知識を軸に展開していくような構成だったからまさに植物図鑑じゃん……!って内容でとても納得🙆🌱

成人済み男女が一緒に暮らすとなると状況的には結構あぶない気がするけど、居候の立場のイツキが程よく無害に振る舞ってくれるおかげであからさまな男女の空気みたいなものはあんまりなく、日常の中に些細なきゅんが散りばめられてる感じで読んでてくすぐったい気持ちになった。たまにオカンとわんぱくキッズっぽい雰囲気出るのもほほえましくてかわいい。

イツキの軽やかな人間性が心地よかったし、久しぶりに人(イツキ)がつくってくれたご飯を食べて泣いちゃったり、イツキと一緒に野草採りをするうちに自分も楽しくなってきてこっそり植物図鑑を買ったりしちゃうようなさやかの素直な感性も愛嬌があっていいな~と思う。図鑑のことバレたあたりのくだり好き😂

ちょっと切なげな展開もあったりで恋愛の進行自体は王道だったけど、作中出てきた植物の写真とか2人が野草を調理した時のレシピが載ってたり、話の中でかなり植物要素が効いてるのが新鮮でシンプルに学びもあっておもしろかった。イツキは今後一生をかけてさやかを安心させろよ😡💢というややギレの気持ちもありつつ、全体的にはあたたかさを感じられるような話で後味がいいと思う。
個人的にはノイチゴの話(次の話冒頭にあるハンカチと元彼の服のあたりのくだりもにこっとした😊)とカーテンコールのイツキの話が特にオキニ。あと竹沢もまあまあうざいとこあったけどな~んか憎めなくて結構好きだったな。


原宿ガール / 橋口いくよ(読書時間 2時間ちょい)

だいすきな少年ハリウッドの原点ってことで何年も前からずーーーーっと読みたかったんだけど、存在を知った時にはすでに絶版だったし、古本でも全然見つからないしであきらめてたのを何気なく在庫検索かけたら図書館にあってびっくりしてでかい声出た。うれしすぎる。さいたま市、𝘽𝙄𝙂 𝘼𝙍𝙄𝙂𝘼𝙏𝙊🙇‍♂️

昔アイドルになりたかった杉浦弥代子(32)が17歳に間違われた状態でスカウトされて、なんやかんや年齢を隠したままアイドルグループ「原宿ガールズ」に入って高杉ちえり(17)、通称:チェリーとして活動していく話。
ちえりとゴッドが同じ文脈の存在ってことは知ってたから既視感を覚えるところも多かったものの、今回は女性グループの話なので男同士の関係とはまた違った女ならではの強かさを感じられるような瞬間が多くて趣深かった。

別に女だからバチバチするとかドロドロしてるみたいなことを言うつもりはないんだけどやっぱなんかこう、特定の性別・年代の人間が集団になった時かもし出される独特の空気感っていうのは確実に存在するよなと思うし、いくよはそういう人間同士の間に発生する絶妙な空気感とかトガりを書くのが本当にめちゃくちゃ上手い。
“卒業するメンバーと涙を流しながら話す”っていう感動的な場面のキラキラ感をちえりが「ウソっぽくて、ぺらぺらだけど、ラインストーンみたいに輝いていて、女子でいることに感謝したくなる」的な表現してたのしびれた。こういうッッカ~~🤦‍♂️ってなっちゃうような言い回しがページをめくる度ドスドス刺さってくる。

小説版の少年ハリウッドは各話ごとにそれぞれのメンバーの視点で進行してたのに対して今回は視点が固定なので、その分弥代子/ちえりの“アイドル”へのとてつもない執着とひたむきさ、えげつないハングリー精神、どうしようもなく痛々しくぐちゃぐちゃな人間らしさをちょっとグロいなと思うくらいリアルに感じられたんだけど、読み終わったあとは謎の清々しさがあって不思議だった。この気持ちはなんだろう。
アイドルものとしてもヒューマンドラマ的な側面で見ても結構パンチ効いてると思うけど、すごく興味深く楽しめたのでハイパーおすすめ。生きてる人間を応援してる人、特に女性アイドルが好きな人に読んでほしい。あと本当に心の底から一郎の幸せを願う。

ちなみにチェリーちゃん、少年ハリウッドのアニメにちょっと出たのにキャスト非公開、リアルのライブイベントにも出てそれを3列目で見たにも関わらず正体不明かつライブ映像も出てないからまじで隠匿された幻の存在すぎてヤベェなと思ってたんだけど、今回原宿ガールを読んだらその気持ちがさらに強まったし、キャラを徹底してて感動した。幻のデビューシングル、大事に持ってるよ🍒


原宿ガールを読んでから聴くチェリーチャンス、味わい深すぎ。1粒1000円越えのチョコレート並みに複雑な味がする。とんでもねえ女なのよ……高杉ちえり………。

 


育休刑事 / 似鳥鶏(読書時間 3時間弱)

別の本についてツイートした時付き合いの長いフォロワーがリプくれてせっかくだからおすすめの本を聞いてみたんだけど、いくつか教えてもらった中で一番気になったこれをまず借りてみた。タイトルの吸引力……👶🍼‼
構成的には息子の蓮くん(最初は生後3ヶ月)の面倒を見るために育休を取ってるはずの刑事 秋月春風がなんやかんやでいろんな事件に巻き込まれる話が3つ。

殺人もあるし各話の中で軸になる事件は普通に物騒なんだけど、ちょいちょい入る蓮くんの「あー」とかがかわいくて和むし(蓮くんの発した声だけフォントもなんかゆるいやつになっててイイ)、春風の姉で法医学者の涼子さんのキャラが信じられないくらい濃くて(死にたての人間の写真をウッキウキで自分のスマホで撮ったりする)、パワフルサイコな姉と常識的な弟っていうバランスの姉弟のやりとりもおもしろかったのでそんなに深刻になりすぎずテンポよくさくさく読めた。注釈も味があっていい。

蓮くんの存在とか春風が育児をしてることが事件解決のきっかけになってたし、育児描写も結構シビアで実際に子供がいる人は共感できるところが多そうなうえ男性視点での育児についても考えさせられることがあって、育児と刑事どっちの要素もちゃんと話の中で活かされてたのがよかったと思う。
あとなにより前述した涼子さんがよすぎ。有能なおもしれー女も姉弟の概念もだいすきなので基本的に姉弟 with 蓮くんのメンバーで事件に首をつっこんでいく様子が楽しかったし、終盤はやっぱり~!ってとこもあったりして全体的に興味深く読めた。わりと読みやすいと思うのでとてもおすすめ☺


プシュケの涙 / 柴村仁(読書時間 1時間ちょい)

たしか自分が学生だった頃にこの本の存在を知ったんだけど(きっかけは忘れた)、読みたいな~と思いつつなんやかんや読んでなかったことを思い出したので今回借りてみた。
夏休み中に校舎の窓から落ちて死んだ女子生徒 吉野彼方の存在を中心に展開するんだけど、前半は吉野と同じ美術部員の由良が自殺として処理されそうな吉野の死の真相を探る話、後半は生前の吉野の話っていう二部構成になってる。

前半の視点だともう死んでるし、クラスでも浮いてたから吉野のことをちゃんと知ってる人がいなくて話の中心になる存在なのに人間像がぼんやりしてたんだけど、後半で吉野がどんなことを考えてどんな風に生きてる子だったのかっていう人間らしい部分が見えてくるので、どんどん愛着がわいていった。

登場人物それぞれに生々しい危うさとか残酷さがあって読んでてヒリつきとか憤りを感じることも多かった(どつき倒したいやついっぱいいる)ものの、ド変人だけど筋は通ってる由良くんと由良くんのペースに巻き込まれていく吉野の独特な関係はじんわりとした心地よさとひそやかなアオハル感があって好きだった。
吉野がどうなるのかが最初にわかってるから読み進める度に悲しみとやるせなさがじわじわと膨れ上がっていく反面、吉野の人生にこういう時間があったことをうれしく思う。

時系列じゃない構成がよく効いた物語になってておもしろかったし、そのおかげで読後悲しさとか切なさだけじゃない不思議な余韻があって個人的にすごく好きな話だった。
この本も含めて由良シリーズっていうくくりになってる本が何冊かあるらしいので、今後少しずつ読もうと思う💪😤


煙か土か食い物 / 舞城王太郎(読書時間 3時間)

東浦和図書館、もしかして表紙にラベルを貼る派なのか……!?という気付き。
斉藤壮馬が書く歌詞の世界観が好きなのでおすすめしてる本なんか読んでみよっかな~って軽い気持ちで調べてみたら、そういうことが書いてある記事がいっぱい出てきて笑った。世界が斉藤壮馬に読書家としての意見を求めすぎて無限に本すすめてくるじゃん。
そしていくつかの記事にさーっと目を通した中でなんとなく気になったこの本を借りてみた。ちなみに参考記事はこれ。
https://brutus.jp/hyakudoku_saitos/?heading=1
よく見たら公開日ぼんたの誕生日だったからちょうどいい(?)

まず読む前、カバーに書いてあった「腕利きの救命外科医・奈津川四郎に凶報が届く。連続主婦殴打生き埋め事件の被害者におふくろが?ヘイヘイヘイ、復讐は俺に任せろマザファッカー!故郷に戻った四郎を待つ血と暴力に彩られた凄絶なドラマ」のあらすじが異常テンションすぎてど、どゆこと……😕!?になってたんだけど、実際読んでみたらまじでこの通りのテンションと内容だったのめちゃくちゃ笑った。たった数行で作風の表現が的確すぎる。
ぼんたくんのような一般人にもわかるようにマイルドに説明すると、帰郷した四郎が周りの人を巻き込みながら上記の猟奇的事件を起こしてる犯人を探す話です。

元々フォロワーから「文体がクセらしい」的な話は聞いてたんだけど、文体が話し言葉なうえにそもそも四郎の人間性も大クセなので、読んでる間ずっとパンチの効いた四郎の思想がドワーーーッ!と襲いかかってくるのがおもしろかった。鍵つき裏アカで深夜に大暴れしてるフォロワーのツイートをながめてる時みたいな感覚が近いかもしれない。こいつとんでもねえこと言ってんな~ってやや引きつつも、どこまでもしょーもなく乱暴できったねえ人間らしさに奇妙な親しみとか愛着も感じてしまうような、そういう不思議な魅力がある。

文章の疾走感とか暴力的な描写のインパクトがエグくて攻撃力高いけど、読み進めるうちに少しずつ見えてくる奈津川家の歪で狂った家族事情(四郎っつったらやっぱ上に兄がいんのよ~!3人~!)とか事件についてのいろいろがすごく興味深くて終始楽しく読めた。親子、兄弟関係だいぶやばい。地下闘技場で育てられた宮ノ杜ブラザーズくらいのデスコア感(全然めちゃめちゃウソ)
全体的に暴力!暴力!暴力!家族!暴力!家族!暴力!暴力!家族!って感じのダーティーな話で、死人も腸も出ちゃったりクセの強い部分が多いので合う合わないはありそうだけど、個人的には肩が組めるくらい気の合う内容だったと思う。好き。いい本に会えてよかった。サンキュー斉藤壮馬

てか奈津川兄弟、全員180cm越えで美形なんだろうから顔見てぇ~~~~🤦‍♂️‼‼になった。二郎好きそうすぎ。
ところで個人的にこの話を読んでて一番恐怖を感じたの、暴力描写でも家族のいざこざでもなくて女子高生と不倫してたルパンなんだけどみんなどうだった?こわくね??あいつまじでなに???

 

という感じでした。ほんとにたまたまなんだけど最後に借りた3冊、全部事件性高い話だな~って読み終わってから気付いてうけた。
今回はフォロワーのおすすめを中心に読んでみたけど、みんなの感性を垣間見た感じがしてすごくおもしろかった。それぞれの教えてくれた本を読んで「あなたがその本を選ぶの、わかるわよッ……!」と思った。
そして選書に対する自我が特にないのでおすすめしてもらえるのほんとに助かる。自己啓発本みたいなやつ以外だったら基本なんでも読みたいので、これからもどんどん教えてほしい。

あ、あと個人的に月華繚乱ROMANCEの作中タイトルが出てきたり、文が引用されてる本を読みたいな~と思ってるんだけど、1人だと拾うのが大変そうなのでもし今後やる予定がある人がいたら助けてくれませんか!?
共通はちょっと見直したけど個別とかをちゃんとチェックできるほどの時間がなくて~😭
無理はしなくていいので、プレイ中奇跡的にこのことを思い出したらメモしていつかぼんたくんに教えてくれるととてもすごくうれしい。気が向いたらお願いします🙇‍♂️

このへんで終わる。
本をおすすめしてくれたマブ達、ここまで読書の秋満喫オタクの感想文に付き合ってくれた人もいたらありがとうございました。
これからもみんなのおすすめと自分の読みたいやつをちょっとずつ読んでくからまた気が向いたら遊びにきて~!
急に寒くなったり普通に戻ったりで寝間着と布団を永遠に悩んでるけど、みんなも体調気を付けてわんぱくな秋を過ごしてね。ではまた👋

 

ぼんた(@b_booon51)