生きる少年漫画くん

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読書記録8

 


こたけ正義感の逆転裁判実況動画がめちゃくちゃおもしろいのでおすすめです。

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どきん 谷川俊太郎少年詩集 / 谷川俊太郎(読書時間 30分弱)

微熱期読んで「ムズ~!」になったからもうちょっととっつきやすそうな詩集を読んでみたくなったんだけど、自分が歌ったことある曲の歌詞になった詩ならわかりやすいかも!と思ったので、知ってる詩が収録されてるやつを探して借りてみた。

3章にわかれてたんだけど、1と3は全部ひらがなで書かれてるし、言葉遊びっぽい語感がいい感じの詩が多くておもしろかった。
個人的に「うんこ」って詩の中にある
「どんなうつくしいひとの うんこも くさい
どんなえらいひとも うんこを する」
って文を見て、いい意味ですべての物事がどうでもよくなって超元気出ちゃった。うんこをするという点においては人類は皆平等なんだ👦💩‼みたいな(独特元気)

あといろはにほへとのあいうえお作文になってる「いろはがるた」って詩があったんだけど、「ちきゅうも おほしさま」っていうかわいい文の次、ページをめくった1行目に「りっぱな うんこ」って書いてあってデケェ声で笑った。ページめくった瞬間不意にくらううんこ、絶対おもしろいからずるいだろ。
「いちがつ にがつ さんがつ………」って詩もくがつが急におならをしたことにされて「くさいなあ」とか言われてたの、濡れ衣すぎてまじで笑う。かわいそ。

心の中にある小学生の部分が沸いたからついうんこの話ばっかりしちゃったけど、今回の目的は前世で歌ったことがある「春に」と「サッカーによせて」を読むことだった。前者は学校の合唱祭とかでも定番の曲だから結構知ってる人多いと思う。
詩だけじっくり読むと歌う時とはまた少し違った感覚で楽しめたし、合唱曲も改めて聴いてみたらじーんときてちょっと泣いちゃった。春に、詩も曲もめちゃくちゃいいな……。

目当てだった2編は2章に収録されてたんだけど、2章にある詩は1と3よりちょっと繊細な感じがして特に興味深く読めた。少年詩集って言うだけあって全体的に読みやすかったし、いろんな方向性の詩があって想定してた以上に楽しめたのですごく満足☺
「あくび」「ぼくは言う」あたりもオキニで2章の詩結構好きだったから今度は二十億光年の孤独とかも読んでみようかなと思う。


チョコレート・アンダーグラウンド / アレックス・シアラー 訳・金原瑞人(読書時間 2時間ちょい)

フォロワーの推薦図書。
小中の頃はノリで本読んでたからどの本を読んだとか内容とかほぼ覚えてないんだけど、なんか表紙見覚えあったからもしかしたら昔図書室で借りて読んだことあるのかもしれない🤔

健全健康党がつくった“チョコレート禁止法”のせいでチョコを筆頭に甘いものを食べること&売買が禁止されたことに対して「おかしいだろうがよ😡👊」と思ったハントリーとスマッジャーが少しずつ同志を見つけながらチョコを密造したり、チョコが食べられるバーを開いたりして異常な法に反発していく話。

最初はチョコレート禁止法とかいうアホそうな施策にうけてたけど、ふたを開けてみると違反者は再教育のための収容所に入れられたりで取締の方向性がかなりハードだったので全然笑えないじゃん……!になった。
一応ターゲット層が若めの本っぽいから極端に重苦しい雰囲気にはなってなかったけど、政治と思想の相関性についての描写とかは結構シビアな気がする。

自由を守るための戦いになっていくから全体的に思ってたよりもメッセージ性が強い話だったのはややびびったけど、慎重派のハントリーと豪胆なスマッジャーのコンビバランスには伝統芸能的な良さがあったし、取締隊の目をかいくぐりながら自分達でチョコをつくって売ったり仲間を集めていくような描写にわくわくひやひやしたりでエンタメ性もしっかりあったので楽しく読めた。
わりと分厚い(500ページ)けど文字大きくて話のテンポいいからさくさく読めたし、字がチョコレートっぽい深めのブラウン(だよね多分!?うそついてたらごめん)なのも装丁含めおいしそうな色味で良🍫

あとちょっと真剣な話をすると「選挙に行かない人が多いとどういう弊害があって、それが一般市民にどう影響するのか」っていうのをわかりやすく体感できるような内容になってると思うので、これを10代のうちに読んでおくと選挙に対する意識高まってよさそ~!って感じた。オタクも今回改めて「選挙はちゃんと行こう……!」の気持ちがクソデカになった。みんなもとりあえず選挙行くぞ!

 


銀砂糖師と水の王様 / 三川みり(読書時間 1時間)

シュガーアップルシリーズ10作目。いよいよ大台に乗った😤
ミスリル・リッド・ポッドくんを助けたいアンちゃんとシャルが有益な情報を知ってそうなラファル達を探しに行って、なんやかんやで行動を共にすることになる話。

今やってる仕事を一時的に抜けることになるわけだから旅に出る前にも軽く一悶着あるんだけど、そのあたりでのヒューとのやりとりが印象的だった。個人的には職人としてのアンちゃんのあり方はキャットさんのほうが気質が近いと思ってたのでヒューがそんな風に思ってたのは少し意外に感じたし、これを読んで初めてヒューがアンちゃんに目をかけてる理由の本質的な部分をつかめたような気がする。
アンちゃんの話を聞いて怒ってくれるキャットさん、お互いの覚悟の違いを尊重して動きやすくしてくれたヒュー、それぞれとアンちゃんの関係にも違った良さがあって、素敵な先輩達がいてよかったねえ~ってじーんとした🥺

中盤からはひとまずの利害の一致でラファル達と一緒に行動するから結構ピリつくけど、エリルくんがめちゃくちゃ赤ちゃんなのでバブ特有のバグった距離感で接してきがちなのとかはかわいかった。首根っこつかまれてネコチャンみたいになってたシーン、絶対かわいいから挿絵がほしすぎる……🤒
まあそのエリルくんも無垢だからこその危うさがあるから緊張感は高めだけど、今回アンちゃんとかシャルと関わったことによって確実に情緒は成長し始めてるので今後それがいい方向に転ぶことを祈りたい。頼む~!

全体的にシリアス寄りの空気だったけど、いろいろ大変な中でもアンちゃんの前では気丈に振る舞うミスリル・リッド・ポッドくんが健気で本当にだいすきだった。ミスリル王国、建国🤴‼‼(入国)(永住)
あと今回終わり方がハードすぎたから続きも一緒に借りられてよかったなってめちゃめちゃめちゃめちゃ思った。ここは続けて読むのがおすすめ。じゃないと心労で倒れるぞ。


銀砂糖師と金の繭(読書時間 1時間ちょい)

シュガーアップルシリーズ11作目。
瀕死の重傷を負ったもののエリルくんの力でなんとか一命を取り留めたアンちゃん。でもその代償として砂糖菓子をつくるための感覚を失ってるっていう激ヤバな事態に陥ったので、ペイジ工房で修行し直すことになる話。

もうアンちゃん、最初からここまで常に、ずーーーーーっっっと大変すぎない!?!永久に激重タスクを背負わされるじゃん。前作でヒューが言ってたいわゆる「摂理」に背く行いをしたわけだからただで済むわけがないのはわかるけどさ~それにしたってこんなのあんまりだ~~~~😭
って感じでオタク的には結構めそめそしちゃったけど、当の本人はシャルのおかげもあって「自分が望んで行動した結果がこれ」ってことをちゃんと受け止めてすぐ切り替えて次の行動に移ってたのまじでえらかった。立派すぎませんか?あまりのたくましさにヒューと一緒に笑っちゃったよ。なのに見ず知らずのオタクときたら、勝手に取り乱して大暴れしててごめん。

肝心のペイジ工房での修行についてはアンちゃんの苦しさに寄り添いつつ理知的な助言をしてくれたグレンさんと、修行に協力してくれるエリオットのおかげで今の状況を成長のチャンスに変えるきっかけをつかんで、少しずつ前進していく様子がアツかった。その修行が可哀想なアンちゃんの感覚を取り戻すために付き合ってあげるって感じじゃなくて、エリオットがより上を目指して自分の技術を研鑽するための時間にもなっててギブアンドテイクで対等な協力関係を築けてたのがすごくいいなと思う。
あと久しぶりに会えたペイジ工房のみんながいろいろ変化はありつつも元気にやってそうなのがうれしかった~!アンちゃんがくるって知ってウッキウキで出迎えにきたくせに、いざ遭遇したらすぐハッとしてツンデレぶり始めたブリジット……良😊

修行の件以外にもオーランドとブリジットの絶妙な関係を見守ることで自分も爆裂進展したシャルとの関係(ハイパーめでたいのにえらいことが起きすぎてて忘れそうになる)とちゃんと向き合おうとしたりしててたくさんいい影響があったし、アンちゃんが困った時寄りかかれる、帰る場所ができてて本当によかったな~と改めて思えるような大変満足な1冊だった🤗☀
アンちゃんの復調の兆しが想定以上に早く見え始めた(修行への向き合い方がロジカルなのでこのスピードは納得感ある)のは安心したけど、最後ええ!?みたいな情報が飛び込んできたしラファル達の動きも気になるので今後どうなるのかドキドキ。次巻も楽しみ~!


あなたに贈る花ことば / 若菜晃子(読書時間 1時間半)

少し前に花のことが出てくるゲームをやったのをきっかけになんか花言葉とかそういう系の本も読んでみようかなって気持ちになった。
でも正直言うとぼんたくん全然花に興味ないから(さすがに人並みに「きれい~!」と思う感性はあるけどそれだけ)いきなりムズそうなやつは読めないだろうしどんなの読むか迷ってたんだけど、途上の旅の読後若菜さんの著書一覧を見てこの本の存在を知って、花言葉中心になってるっぽいからいけるかも!と思ったのでこの本を借りてみることにした。

四季にあわせて各季節ごと20前後くらいの数の花が4ページずつ紹介されてて、1ページ目に花言葉と若菜さんが描いた花のスケッチと花の基本情報、2ページ目はその花にまつわるエピソードとかが載ったコラムっぽいページ、3,4ページ目が写真って感じの構成。
読み始めて一番最初に紹介されてたのが雪柳だったから月華を思い出してフフ…😊ってなってたら次のページが蓮華草だったの個人的にうけた。収録順が月華繚乱ROMANCEすぎる。てか雪柳(カキハラ)はあんなに邪悪なのに、雪柳(花)ってかわいいんだな~。

コラム的なやつに豆知識とか若菜さんの思い出話っぽいことが書いてあったおかげで、花に興味がないぼんたのようないのちでも親しみを持って楽しく読めた。マーガレットの花びらは大体奇数だから花占いすると「好き」で終わるらしいとかへ~!と思ったし、スイートピーとか日日草のエピソード好き☺
あと「ヨーロッパでは花には明るい美しさを求め、日本では楚々とした可憐さを重んじるように思う」的なことも書かれてたけど、すごいわかる~!それを読んでからは原産地とかにも注目してたしかに日本(アジア)原産の花は色とか形が控えめな感じするな~とか考えながら本を見れたのもよかった。

桜、薔薇、ひまわりとかすごいポピュラーな感じの花のことがあんまり載ってないのは意外だったけど、雪柳みたいに名前だけ知っててちゃんと見たことなかった花とか自分にとって馴染みがなかった花も見れたり、百合の写真見て白のイメージ強いけどこんなにいっぱい色あるんだ!?って気付きもあったりで想定してたよりもかなり興味深く読めた。あと知ってるキャラの好きな花とか名前の由来になった花を見てウキウキするっていうオタクっぽい楽しみ方もできて満足🤗
素朴なコラムが心地いいし、花の情報もすっきりしててとっつきやすいと思うので花、花言葉とかにほんのり興味がある人におすすめ。ぼんたがちょっとおしゃれにいい感じの本棚をつくりたいと思ったら絶対にこの本を入れる。

 


王国の銀砂糖師たち / 三川みり(読書時間 1時間)

シュガーアップルシリーズ12作目。
本編の補完になるような短編集なので番外編っぽい感じ。せっかくなので軽めにそれぞれの感想を書いとく。

・アンと猫の砂糖菓子屋
アンちゃんとキャットさんが出会った時(アニメでいうと5話)の話。
終盤の会話よかったのにアニメではカットされてたじゃん!(よね?多分)て感じなのはエーン😭だったけど、キャットさんが旅立つアンちゃんにケープだけじゃなくて食べ物もわけてくれてたこと、それを遠慮しようとすると怒り出すことなどがわかってにっこり🤗

・天国の銀砂糖師
昇魂日が迫る中、「死んだ人と話をさせてくれる」っていううわさがある妖精に会いに行ってみる話。
ちょっと不思議な心あたたまる感じの話でよかったし、最後のちゃっかりしてるミスリル・リッド・ポッドくんがかわいくて最高。

・日と月の密約
ペイジ工房ご一行中心の話。
砂糖菓子のモチーフになった花の話から終盤のアンちゃんとシャルの会話の流れまでずっとおしゃれで芸術点の高い話だった。
あとエリオットの良さもめちゃくちゃ活きてて沸いちゃったな。まじでエリオットのことどんどん好きになっちゃう。エリオット、次の銀砂糖子爵を目指してみないか?個人的には向いてると思う🤔

・鳥籠の花束
子爵になる前のヒューとキャットさんがマーキュリー工房で一緒に働いてた頃の昔話。
今まで謎が多かったキャットさんのバックボーン、本編でもちらっと出てた工房を一緒にやろうとしてた的な話とか気になってた部分を拾ってもらえたので興味深く読めた。
この話の中で見たヒューが子爵という権限を得て守ろうとしたもののことを思うと灰の狼、水の王様あたりでのヒューの言動にさらに奥行きが出てきていい。思い出しじーん😳
あとこの2人の年齢って本編では明確な描写なかったと思うんだけど(見逃してるだけだったらすまない)5歳差もあったんだね~!もうちょい年近いかと思ってたから意外だった。

・猫と妖精の食卓
キャットさんとベンジャミンの話。
元々このコンビとてもすごく好きなんだけど、2人の出会いのきっかけ、普段ぽやぽやなベンジャミンの年の功っぽい一面なんかが見れて大変オタク満足度が高かった🤗
「数ヶ月経つと、悪くはないと思った。」って文のあとページめくったら気付けば3年経ってたの、今の生活めちゃくちゃ気に入ってるじゃん……😂‼‼(悪くないどころの話ではない)てなって笑っちゃったな。よすぎる。
キャットさんの今までのことを思うと少し切なくなるところもあったけど、ベンジャミンはきっとこれからもそばにいてくれると思うのでキャットさんがじじいになって天寿を全うするまでずっと2人で楽しく暮らしてほしい(重)
あとシャル vs キースの会話もフフ…😊って感じで楽しかった。

・明日からね
アンちゃんとお母さんの昔話。
本編だとお母さんはすでに亡くなってるので、アンちゃんが子供らしく過ごせてる時間を見れてすごく安心した。

各話のことはこんな感じ。個人的には3つ目と5つ目の話が特に好き☺
短編の他にも冒頭と巻末にイラスト担当のあきさんが描いた漫画が数ページ載ってたり、メインキャラへの10の質問が載ってたり、結構バラエティーに富んだ内容で充実感ある。
てか質問見てたらキースの誕生日ぼんたくんと一緒でびっくりした。非実在人間で同じ誕生日の人あんまりいないからうれしー!
あとアンちゃんの「自分の好きなところ」の解答独特で笑ったし、ミスリル・リッド・ポッドくんには少女漫画とか乙女ゲームも与えてあげたい。


銀砂糖師と紺の宰相(読書時間 1時間)

シュガーアップルシリーズ13作目。
いつも通りのやり方をしても銀砂糖がつくれなくなってることに気付いた職人達がその原因を調査する話。
タイトルの「紺の宰相」はダウニング伯爵の後任の新キャラなんだけど、こいつがま~~~~立場に見合った狡猾さがあってめんどくさかったな。これならダウニングのままのほうがマシだったかも(手のひら返し)

ええ🤯!?って感じの衝撃的な事実が判明するし、砂糖菓子の存続が危ぶまれる状況だし、それに関連して人間と妖精の関係、つまり政治的な面でもヒリつきが増してきてみんな余裕がなくなってるので、全体を通してなかなかの緊張感とか焦燥感をお見舞いされた。頭スカスカ組がぼんたの好きなメンバーだったことと、ミスリル・リッド・ポッドくんの言動くらいしか元気になれるポイントがない(弱)

とまあ大変なことが多すぎておーん😧て感じの回ではあったけど、アンちゃんがヒューとルルのおかげでまた一歩職人として前進できた(このあたりのくだりのルル最高だった🥺)のはよかったなと思う。てか冷静に考えると一度失った力を今までとは違ったアプローチで修行してさらなる成長を目指すって、やり口がバトルものの少年漫画すぎてじわじわき始めた。ジャンプの連載か??

あと巻末にあったシャル視点の短編(6ページ)が本編で元気を減らしたオタクに効く内容で満面の笑みだったんだけど、このおまけについてあとがきで「お詫び的な意味も込め」って書かれてて笑った。シャルが自分しか知らないと思ってることを詫びキスとして全世界に公開されてるのおもしろすぎる。助かりました。


藻屑蟹 / 赤松利市(読書時間 1時間半ちょい)

激レアさんっていう珍しい体験をした人が紹介される番組が好きで毎週見てるんだけど、数ヶ月前の放送に著者の赤松さんが「62歳で路上生活しながら小説を書いてでかい賞獲って作家デビューした人」として出てて、話を聞いてたらその時書いた本がどんな内容なのかすごく気になったので読んでみることにした。予約したら絶対みんなも激レアさん見たでしょ!って感じの順番待ち発生してたのおもしろかったな。

内容としては福島の原発事故が軸になってて、漫然と日々を過ごすパチ屋の店長 木島が大金ほしさに作業員の管理を担当してる友人 純也の誘いに乗って除染作業員をやることにしたらとんでもねえことに巻き込まれていく話。

補償金をもらえる避難民、ろくに人間扱いされない除染作業員、除染作業関連で爆儲けしてる人達、裏でちらつく権力とかいろんな角度から人間のどうしようもない業がめちゃめちゃ生々しく特盛でお届けされるのでかなりヘビーな感触だった。赤松さんが実際に5年だかなんだか作業員として働いてたってことをふまえると、作中描写されてる差別感情とか作業員の労働環境の異様な臨場感の重々しさが増してしまう。

全体を通して震災をきっかけになにかが壊れてしまった人達の人間らしさに鮮烈なグロさがあるダーティーな話だったけど、テーマのわりに読みやすい文体でさくさく読めたのがなんか意外だった。楽しい!って感じのおもしろさはまったくないしなんなら度々ドブみてぇな気持ちになるけど、興味深い方面でのおもしろさはあると思うので結構おすすめ。読み味的に今夜、すべてのバーでとか好きな人はまあまあ向いてるかも。
物事には多面性があるなと改めて思わされたし、変に小綺麗な着地をせずやるせなさが残る(個人の解釈)終わり方をしてたのもシビアでいいなと思った。

てか話変わるけど赤松さん、寝てる間に夢の中で書いた文章を起きてからネカフェ行って文字起こしするっていう執筆スタイルでこの話書いたらしいんだけど、そんなことある?
番組でその話聞いた時からわからんすぎてハ🙄?だったんだけど、今回それを意識して読んだら余計わからんになった。その執筆スタイルでこんな話が書……?そんなことある???
スタンド使いかなにかか?いいな~ぼんたもゲームやって寝て夢で感想書いて起きて文字起こしする感想文永久機関になりたい🥺
という感じで激レアさんの赤松さん出演回おもしろかったのでそれもおすすめです。直近だと金持ちに無茶ぶりされまくってる付き人と、V系営業マンの回もよかった。

 


ゴーストハント1 旧校舎怪談 / 小野不由美(読書時間 1時間半ちょい)

去年おたよりでおすすめされたんだけど、ホラーらしいのでせっかくだから1年待って夏真っ盛りのタイミングで読むことにした👻
というわけでゴーストハント1作目。

祟りがあるってうわさの旧校舎を調査しにきた渋谷サイキックリサーチの所長 ナル(いい性格してるナルシスト気味な美少年)が持ち込んだ機材を壊しちゃった麻衣ちゃん(上記学校の生徒)が、弁償する代わりに心霊現象調査の助手としてこきつかわれることになってドタバタする話。

ホラーってことで最初はスピリチュアル、ファンタジー的な要素が強いイメージをしてたんだけど、文明の利器を使った調査の仕方をしてたりで心霊現象に対する向き合い方がわりとロジカルだったのでそこが結構意外に感じた。
あとなんとなく学内で結成された組織(少年探偵団とかああいうノリの🤔)で霊的なことに首をつっこんでいくような話かと思ってたら全然そうじゃなかったし、小心な校長がいろんな人に調査依頼してたせいで巫女坊主エクソシストとかいろんなパターンの霊能者がもりもり出てきたのめちゃくちゃ笑った。人数多!しかも全員クセつえ~ッ!

というわけで読む前になんとなく考えてた方向性とはちょっと違ってたんだけど、上記したように非現実的な要素に頼りすぎない怪奇へのアプローチが新鮮だったし、登場人物みんな濃くておもしろかったから興味深く読めた。今回はホラーよりミステリーっぽい部分が強めで特にこわくなかったので、ホラー苦手な人でも読める気がする。多分🙆
態度でかめなナルと快活な麻衣ちゃんのデコボコなやりとりが楽しかったからこの2人の関係はわくわく見守りたいし、巻末の解説読んだ感じだとクセ強霊能者達はこの先もしっかり出番がありそうなので次巻以降も楽しみ~!


後宮の烏4 / 白川紺子(読書時間 1時間半)

後宮の烏シリーズ4作目。
寿雪の人気が高まりすぎて一悶着あったり、烏漣娘娘の真実が明らかになったりする話。

今回は2つ目に収録されてる淡海メインの「金の杯」って話がすっっっごく好きだった。
そこで掘り下げられた淡海の過去は宦官なだけあって例に漏れずかなりハードでしんどかったけど、過去のことは関係なく今目の前にいる淡海を信じて守ろうとする寿雪の「主人」としての覚悟、大切なものが増えたからこその強さが見えたのがめちゃくちゃアツい。大切なものが増えていく苦しさを乗り越えてスーパーご主人様になっちゃったじゃん……圧倒的成長💪

って感じで寿雪の無自覚人たらし力が猛威を振るいまくった結果、淡海も無事娘娘強火親衛隊に仲間入りしたので最高すぎる。
これからなにがあっても娘娘を守る淡海(つよ…🤒)、娘娘の御身が滅びる時はお供してくれるらしい温螢(つよッ………🤦‍♂️)をふまえたうえで見る「温螢と淡海は、寿雪の守り刀である」とかいう一文で沸きすぎて血圧3億くらいいった。石碑に刻んで1億年後まで語り継ぎたい。見ろや未来人。

そんなわけで淡海を筆頭に夜明宮組と寿雪の関係は今回も超よかったんだけど、話全体の流れはどんどん不穏なほうに向かってる感じがしててデッッッカイため息出ちゃう。
朝陽まじでだりぃなと思ってたけど、終盤それが吹っ飛ぶくらいの衝撃的な事実が判明してわりと真剣にショックだった。いやまあ立場的なことを思えば全然わかるんだけど、現状と照らし合わせるといろいろとよりにもよってすぎて最悪じゃない?今!?っていう。

個人的にポジ要素が温螢と淡海くらいしかなくて普通に病んだけど、話自体のおもしろさは増してるのが余計しんどいんだよな。
全7巻ってことなので今回折り返しに入ったわけだけど、クソデカ不穏爆弾が山ほどあるのでこの先どうなっていくのかとてもすごく緊張してる。寿雪を烏漣娘娘から解放する手がかりは見つかったけど、もしそれをうまく実行できたとしても今みたいな日々は続けられなくない?と思うし……。やだ~九九達にずっとそばにいてほしいよ~まあ温螢はいざとなったら一緒に滅んでくれるが……🥺(最悪の強気)

あと前巻を経ての衛青の複雑な心境とささやかな変化、晩霞の兄が寿雪を見た時のリアクションなんかが気になってるので今後そこも注目していきたいし、衛青が寿雪といる時の高峻を見てうっすらと感じとってる「もはや友情とも恋情ともつかない、とてつもなく大きななにか」(この表現エモいけど不穏すぎる)がよくない方向に働かないといいなあと思ってる。なんか……なんかうまいこと……なんとかなれーッ😭


以上~!今回はオタクじゃない図書もちらほらはさめてよかった。
今は後宮の烏4巻を地味に引きずっててやや元気少ないので、次回はなんか楽しそうなやつ読みたい。5巻以降はまだ順番待ちしそうだからその間に楽しくなっとこ。てか4巻淡海メイン回あったのに登場人物紹介に淡海いなかったの読み終わったあと気付いてじわじわきた。次はメンバー入りしてますように🥺
ゴーストハントは9月中には読み終わる予定でいるからそしたらアニメも見たいな。

ここまで付き合ってくれた人いたらありがとうございました~!
ところでシュガーアップル2クール目始まったけどみんな達見てる?OPとEDのペイジ工房がエモまぶしすぎて泣けるから一緒に見ような😭✋
暑い日が続いてるのでみんな体調気を付けて!ではまた👋

 

ぼんた(@b_booon51)

 

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