生きる少年漫画くん

検索バー上のぼんた(id:mamoryuuuuuu)ってとこにブログ概要とかあるので暇な時確認しといて~!

読書記録12

 


最近の悩み:くもり止めレンズにしたはずのめがねが買ってから2週間経たないくらいでレンズの上のほうがたまーにちょっとだけくもるようになった。

▼前

 


銀砂糖師と深紅の夜明け / 三川みり(読書時間 1時間ちょい)

シュガーアップルシリーズ18作目。
アニメ化に合わせて出版された新章らしいけど、7年経って新刊出るの夢ある~🥺🍎
内容的にはシャルとミスリル・リッド・ポッドくんと一緒に穏やかに暮らすアンちゃんが父を名乗る人物から手紙をもらったり、エマ(アンちゃんママ)指名で砂糖林檎関連の交渉を要求してる人に代理で会いに行ったりする話。

アンちゃんとシャルが結婚した翌年あたりの時間軸っぽかったので、いきなりドドン!となにか起きるんじゃなくて本編からシームレスに話が続いてる感じだった。
冒頭さらに家族らしくなったキースとミリアムが出てきたのうれしかったな~!2人とも元気そうでよかった。ミリアム、すくすく育つのよ……🥹

今回は前述した交渉の件がメインだったけど、なんかいざ行ってみたら泥沼離婚元夫婦のいざこざに巻き込まれててうける。
人間の感情ややこし!ムズ~!になったし、清々しさとほろ苦さが同時にやってくる絶妙な着地だった。やっぱ素直が一番だよな。シャル(夫のすがた)がアンちゃんを溺愛してる様子を見てさらにそう思った。
そんでミスリル・リッド・ポッドくん、間近で高濃度の推しカプを浴びてるせいかシャルアンオタクとしてのステージが上がってると思いませんか?エキサイトしすぎてるとこ何回かあったの普通に声出た😂

新章の導入って感じの内容だったからこの1冊だけだとアンちゃん達幸せそうでよかった~🤗ってこと以外特にぴんとくるようなものはなかったんだけど、アンちゃんの父を名乗る人物の動向がはちゃめちゃ怪しい(最後とかもはや怪しいを超えてシンプルキショおじムーブでゎ~!?)ので、そいつが何者なのか、今後どういう風になっていくのか楽しみ。次巻もすでに手元にあるから早めに読むぞ💪


君の顔では泣けない / 君嶋彼方(読書時間 1時間半)

角川武蔵野ミュージアムに行った時に置いてあってたまたま目について、あらすじ見たらおもしろそうだったから読んでみることにした。
高1の夏、朝起きたら急に同級生の水村さんと体が入れ替わっちゃってて、元に戻れないまま15年間生きてきた坂平くんの話。

他人と体が入れ替わるのはフィクション上だと100万回見たあるあるイベントだけど、今回はお互い元に戻れてないから新鮮な気持ちで読めた。今までこういうケースで元に戻れなかった場合のその後の生活を現実的に想像したことってなかったけど、冷静に考えたらめちゃくちゃ大変じゃんね🤔!?

男女の入れ替わりでもその2人の間で恋愛感情が芽生えたりっていうのもなく、入れ替わりがロマンス的な要素じゃなくて今までの自分とは違う存在になってしまった居心地の悪さ、そんな中で人の人生を背負っていかなきゃいけないことの重みとか、そういう切実なもやもや感を生み出してるのもおもしろかった。

個人的には入れ替わりものとしての描写のリアルさが新しく感じたし、元々特に交流があったわけじゃない2人が入れ替わって少しずつ一体感みたいなものが生まれて、紆余曲折ありながらもソウルメイト的な独特の絆でつながっていく様子が興味深く読めた。
今回は女性の体になった坂平くんの視点で不安定な感情が見れたけど、男の体で過ごす水村さんがどんな気持ちだったのかも気になる。逆の視点も見てみたい。

ていうか安直なオタクなので最初は戻れないならこの2人で結婚とかすればいろいろ都合よくない?とか思ってたんだけどさ~、涼さん(坂平くんの結婚相手)を見てたらそういう……そういうことじゃねんだワ……🤒!になっちゃったよな、ブラザー。猛省します。
涼さんは坂平くんがなくしそうになった大事なものを絶対に拾っといてくれる人なんだな。坂平くんが涼さんを選んだことにすごくすごく納得した。じーん🥹

 


表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬 / 若林正恭(読書時間 2時間半弱)

若林の旅行記
半分以上キューバ旅の話で、他にはモンゴルとアイスランドの旅の話もあった。後者2つとあとがきは文庫版の書き下ろしらしい✍️

ちゃんとその国で見たいもの、考えたいこととかを決めた状態で旅に行ってるから若林が実際に各国で感じたことの手触りに臨場感があって興味深かったし、そういう真摯な部分と同時に若林特有の自意識が大爆発したユーモアを感じられるところがいっぱいあって終始楽しく読めた。陽気なキューバ人に会えるかなってわくわくしてたのに、実際遭遇したらその数行後即「ちょっとうるせぇな」になってたのも若林節炸裂しすぎててうける。

キューバは他にもチップとかジャズバーの話、フリーザーバッグのあたりでめちゃくちゃ笑ったんだけど、終盤流れが変わってきて猛烈に泣かされて無理だった。「マレコン通り」まで読むとそれまでに見て個人的に印象に残ってた文章に深みが増してエグすぎる。ちょっと~~~そういうんだったら先に言゙っ゙でよ゙ぉ゙~~~~~~😭😭‼️‼️‼️(?)
あとキューバのことを全然知らなくて、これを読んで社会の仕組みとかにそうなんだ!?ってなること結構多かったんだけど、その中で亡命って単語を見て野球選手のこととか思い出したりして、点と点がつながった感あった。たしかにこの感じだとちょっとしんどいのかもと思う🐉🍚

モンゴル旅は夫婦の話がすごく心地よかったし、ルーツの件のオチでじわじわきた。
アイスランドは「参加者はほとんどロンドンの方」って聞いてたツアーに参加したらほぼ日本人しかいなくておい!ってなってた開幕からおもしろかったんだけど、1人の女性が話しかけてくれたことをきっかけに周りの人と打ち解けていく様子(「若林への話しかけが解禁」て一文好き)がピースフルでよかった。オーロラの話本当に最悪でバカウケしたけど😂

そんな素敵な旅の思い出を見せてもらったあとのあとがき、ここがサビじゃん……🤒!くらい爆アツでよすぎる。世間信仰めちゃくちゃわかるし、一連の文章を読むと旅の記録をお裾分けしてもらっただけじゃなくて伏線回収みたいな気分まで味わえて満足度高い。ちゃんと自分の糧になるような旅をできてることもすげ~と思う。
そんでそこからのDJ松永の解説(というか若林宛の手紙)もえげつない熱量でちょっともらい泣きしちゃったし……なんかすごい本だった。人の人生を強く感じた。かなり気に入ったからこれは今度買おうかな。


銀砂糖師と紫紺の楽園 / 三川みり(読書時間 1時間)

シュガーアップルシリーズ19作目。
ギルバート(アンちゃん父)を名乗る男とやっと会えたと思ったら記憶喪失らしいし、妖精達と数人の人間が一緒に暮らす“楽園”とかいう場所に連れていかれるしで一体どうなっちゃうの~!?って話。
新しく出てきたリューくんって妖精がかわいくてよかったです(小学生作文)

人間と妖精が対等な立場で手を取り合って暮らせる世界を望むアンちゃんからしたら楽園は理想そのものなんだけど、やっぱりそんな場所がそう簡単に成り立ってるわけがないってことを今回も突きつけられるのでなかなか考えさせられる話だった。
楽園の真実が少しずつ見えてくる過程が結構ぞわっとしたし、夢見るアンちゃんの隣で楽園を訝しむ、世界がそんなに優しくないことを体感してきたシャルの100年にも改めて胸が痛む。

前作の新章1巻目とはまた方向性の違う苦さと重さがあったけど、この先に希望が持てるような終わり方をしてたから、自分の幸せを人任せにしないで各々がいい未来に向かうためにどうすればいいのかを考えて行動できるようになるはずの楽園の妖精達が今後どうなっていくのか楽しみ🧚
前作からの話全体の流れでいうと今回ギルバートを名乗る男の正体もわかって、次巻はそこが掘り下げられそうだからどんな事実が判明するのかドキドキ。でもなんか、次巻で完結らしいんだけど!?まじ!?

 


ジョーカー・ゲーム / 柳広司(読書時間 2時間弱)

陸軍に設立されたスパイ養成所 D機関で訓練を受けた男達が各地に散らばって諜報活動をしていく話。連作短編的な構成で5話収録されてて、各話メインになるスパイが違う感じ。
アニメ放送してた時に見てておもしろかったから原作も読みたいと思ってたんだけど、ここ数ヶ月読んでたシリーズものも一段落ついてきたのでこのタイミングで読むことにした。

派手さはほぼない、水面下で淡々と遂行される諜報活動の様子が印象的なアニメだったから原作だと文章とかちょっとむずかしい感じかもって身構えてたけど、なんか意外とさくさく読める文体で結構意外だった。助かる~🤗
声と映像があるアニメですらキャラデザが地味すぎてえ~とこの黒髪は………どなたでしたっけ🙄!?になりがちだったけど、文章だけだと情報量が少ない分さらに個性の見極めがむずかしかった(スパイ的には大正解すぎる)のでよりフラットな気持ちで話に集中できたのもなんかよかった。

落ち着いた進行の中にうっすらとそれぞれの人間らしさがにじむ瞬間があるのが興味深いし、渋い空気感も独特で楽しめた。個人的には三好と佐久間さんが好きだからやっぱ表題作が一番おもしろく感じたかな~!XXも結構好き。ただ「女は必要もないのに殺す」って発言にはいや人によると思いますけどぉ~!?てめちゃくちゃ反発しちゃった😄✋️ワラ
思ってたより読みやすかったし、シリーズ全部読んだらアニメも見直そうと思ってるから余裕ある時にガンガン続き読み進めたい💪


後宮の烏7 / 白川紺子(読書時間 1時間)

後宮の烏シリーズ7作目。最終巻!
寿雪ご一行が界島に渡ろうとする一方その頃、沙那賣んちの兄弟それぞれにもひと悶着あったり、鼇と烏がドンパチしたりいろいろある話。

え、てか、ほぼ沙那賣んちの話では!?!?
なんか体感だと半分かそれ以上くらい沙那賣の兄弟の話だったの、個人的にはややムムムだった。沙那賣の人達、別に嫌いではないけど特に思い入れもないので……🥺(素直)
そんで、そんなにしっかりその兄弟のこと書くならせめて登場人物紹介に入れたげなよ~!と思った。登場人物紹介に載ってない人間達の話をめちゃくちゃ見せられる最終巻、摩訶不思議すぎる。

全体的に駆け足気味に感じたので鼇と烏の件もわりとあっさり収束したような印象だったものの、話全体としての着地にはうれしさと複雑な気持ちが入り交じりつつの納得感があったし、物語としてはきれいにまとまってたから概ねよかった。でもどこに重点を置いて読んでたかによって好みは結構わかれそうとは思う🤔
個人的にはわたくしの温螢(わたくしの温螢……?)に関しては大変満足したのでにっこり。あと終盤の衛青と寿雪の会話がめっっっっちゃよくて5万回くらい読んだ。

以下、反転で最終巻のネタバレ

 

寿雪の自由の先に高峻との別れがあることは間違いなさそうだったのでここ数巻はずっと切なさを感じながら読んでたけど、実際離れてみるとえ、連絡とれんだ!?あ、そんな遠い未来でも仲良くしてんだ!?てなってなんかちょっとうけた。もっと今生の別れのテンションかと思ってたら意外と交流あったわ😂よかった😂

2人が離れるのは既定路線として受け止めてたからまあいいとして、そうなった場合温螢達がどうなるのかっていうのが個人的に一番気になるポイントだったんだけどさ、もう、もうさ~~~ありがと~~~~~~~😭‼️‼️‼️‼️
そばにいるって言ってくれてはいたし信じてたけど、でも寿雪の周りにいる人達が仕えてるのって高峻になるわけだから連れていけるのかまあまあ不安だったんだよね。ほんと助かる。九九もいてくれてうれしすぎ。大満足🥹🫶

寿雪と高峻のことがカップリング的に好きな人からするとちょっと残念だったかもだけど、恋愛関係にはならなさそうっていうのは早いうちから感じ取ってて、その後もいや無理だろな~!って根拠しか集まらなかったし、2人の間でお互いがどういう存在なのかっていう決着もついてたので、個人的にはこれでよかったかなと思う。そばにはいられなくても海を見る度半身のことを想う、そんな関係も趣があっていいじゃん♪︎

ただ最後はまじで急に時が流れすぎてたからそこまでの話ももうちょい見てみたかったな。
後宮を出てから長く人生を共にしたと思われる(ずっと一緒にいたよな!?いたって言え!!)九九、温螢、淡海が寿雪とどんな時間を過ごしたのか、寿雪に自由を託した高峻はその後宮中でどんな風に過ごしてたのかとか……衛青も元気にやってるか!?

 


ホームレス女子大生川を下る in ミシシッピ川 / 佐藤ジョアナ玲子(読書時間 2時間弱)

アメリカ留学中に家賃が払えなくなってアパートから出ることになったので、持ってたカヤックで川を下ってネブラスカからメキシコ湾を目指した3000kmの旅の記録。
著者のジョアナさんが激レアさんに出てて、この時のことを話してるのを見ておもしろかったから本も読んでみようと思って予約した。藻屑蟹の時と同じく「みんな激レアさん見たでしょ!」みたいな感じの予約の増え方してたのうける。

文体は結構カジュアルだし、住むところがなくなった状況を逆手にとって旅に出るだけあるたくましさとポジティブさも文の端々に出てた反面、川下りしてる最中に出会った人達との交流の中で見える思慮深さも印象的で興味深く読めた。立ち寄った街それぞれで見える地域ごとの特色みたいなものも旅らしさがあっていい。ごはんの描写もおいしそう。ヒアリ弁当んとこはエーーン😭になったけど。

先に番組で旅の大まかな流れを知ってたこともあって、ポップなエッセイっぽいイメージで読み始めたから社会とか文化に関するような話が多かったのはちょっと意外だったけど、読んでるうちに当たり前に銃を持つような環境で暮らしてるのに初対面の相手にこんなに親切にしてくれる人(リバーエンジェルの人達とか)がこの世のどこかにいるんだと思うとなんだかうれしくなれた。

個人的にはアーメンをカジュアル使いしてる人達の話がじわじわきた。水曜日でたまに出てくる押忍の人みたいで押忍すぎる。
あとass(尻)関連の話題が何回か出てきたからケツパラガス思い出してややウケしたし、デイブは本当に可哀想だったのでなんかいいこと起きてほしい。たまたま買ったジュースがめちゃくちゃおいしかったとかそれくらいでいいから。

 

順番待ちしてた本の到着ラッシュがきててややあせりしながら読んでたけど、なんとかなってよかった。
しばらくは予約のやつまわってこなさそうだから一旦読書ペース落ち着けて、ジョーカーゲームシリーズをちょっとずつ読みつつゲームのリハビリもしたいなって感じ🤔
ここまで付き合ってくれた人いたらありがと~!ではまた👋

 

ぼんた(@b_booon51)