生きる少年漫画くん

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読書記録11

 


新しく買った靴を履いて出かけた時「自分の足にぴったり!」と思えたこと1回もない。

▼前の

 

 


キケン / 有川浩(読書時間 2時間弱)

後宮の烏4巻読んでしょぼしょぼしちゃってた時、楽しそうなの読みたい!て言ってたらフォロワー殿がおすすめしてくれたやつ。
ほんとはもっと早く読むつもりだったんだけど、予約してた本の順番が連続でまわってきたりしてこのタイミングになった。でも後宮の烏5巻でまたどんよりしてたからちょうどよかったかも(?)

内容的には元山くんと池谷くんが入部したり、大神副部長が恋をしたり、因縁の相手であるPC研と学祭でラーメン屋対決したり、ロボット相撲の大会に出場させられたり~っていう工科大学にある機械制御研究部、通称:機研(キケン)のドタバタアオハル活動記録。
登場人物紹介あったらいいのになーと思いながら読み終えたところで一番後ろのカバーそでにあることに気付いた。もっと早く知りたかった😂

登場人物みんなほどよく個性的だし、終始男所帯特有のいい意味での大味な空気感が漂ってるのが楽しくてよかった。
個人的には学祭の話が一番ガヤガヤ感伝わってきて好き。鶏ガラの処理にびびり散らかす部員達に元山くん(家が喫茶店)が「お前らを湯に浸けたって垢しか出てこないのに鶏ガラはスープの要になるダシを出してくれるんだぞ、どっちが偉いと思ってるんだ!」ってキレてたとこオモロイ。たしかにな。

全体的にはコミカルな雰囲気だったけど、現在進行形じゃなくて回想しながら自分がアオハルの最中にいる時には気付けなかったまぶしさをなつかしむような話だったので、最後はほんのりじーんとできたりもして清々しい読み味だなと思った。
字わりと大きめで文章のテンポもいいからさくさくいけたし、各話のアイキャッチみたいなページとか巻末に漫画があったりするのもおもしろかったから普段あんまり本を読まない人でも読みやすいかも🙆


塩の街 / 有川浩(読書時間 2時間半)

去年このツイート見て塩の街ってなんだ🤔?になって調べてみたら有川先生の本だったので、いつか読もうと思ってた。そのいつかが今!

巨大な隕石らしき物体が落ちてから人間が塩になっちゃう怪現象が起き始めた終末っぽい世界が舞台で、前半はその中で偶然出会って行動を共にしてる成人男性の秋庭さんと女子高生の真奈ちゃんの話、後半はその件が一段落したあとのことが描かれる番外の短編集。

前半の話は荒れた世界でいろんな人と出会った秋庭さん&真奈ちゃんがなにを思うのかっていうヒューマンドラマ的な要素が強めな感じ。
怪現象のせいで政治、インフラ、食の供給とかいろんなことに問題が出てて街の治安が最悪になってるので、人間の汚さとか生々しさが見えてうっ🤢てなるところもあったけど、だからこそより際立つ秋庭さんの良識的な頼れる大人パワー……最高~~~~!!そりゃ真奈ちゃんもキュンとしちゃうよな。わかる。

ある人の訪問をきっかけに秋庭さんのバックボーンが明らかになって現状を打破できそうな方法もわかって物語がどんどん動いていくんだけど、終盤の世界を救おうとするあたりの展開がややパワータイプに感じたのだけちょっと気が合わなかったかも🤔
でもその中で見えた世界よりも大事な人の存在とか世界を救いたい理由(エゴ強め)なんかはすごくエモくてよかった。

後半の番外は事後処理に向かった秋庭さん&真奈ちゃんと出会ったルポライター志望の少年 ノブオの話、野坂夫妻のなれそめの話、物騒事に巻き込まれる入江の話、秋庭さんと真奈ちゃんがお互いの立ち位置を確定させる話の4編。
番外読み始めたら急に知らねえノブオが出てきたから秋庭さんと真奈ちゃんはどうしたっ😡!になってたらいいタイミングで出てきてにっこりしたし、秋庭さんが真奈ちゃんのことめちゃくちゃ溺愛してて喜んじゃったな🕺
野坂さん達にはじーんとできたし、入江の人間っぽい部分もちらっと見えたりそれぞれ違った味わいのある話でおもしろかった。

読む前にあらすじぱっと見ただけで塩まみれの世界なのかな~くらいに軽く考えてたら実際は人間が塩になる世界の話だし、それ=死だったから舞台設定がカジュアルにヘビーで震えちゃったけど、これまで読んだ有川先生の作品は現実的な作風ばっかりだったからこういうSFチックな話は新鮮で興味深かった。
思ってたより恋愛要素強めに感じたのでSFっぽさは期待しすぎないほうがいいかもだけど個人的にはちょうどいいバランスだったし、ぶっきらぼうだけど絶対に真奈ちゃんを守ってくれる秋庭さんがかっこよくて大助かりすぎたから楽しんで読めた。男の趣味が同じのブラザー達におすすめです💪☺️



天官賜福2 / 墨香銅臭 訳・鄭穎馨(読書時間 4時間半)

天官賜福シリーズ2作目。
予約順位的に読めるのもっと先だと思ってたのに、何人かすっ飛ばして順番まわってきたからわりとあせった。まだ2巻と向き合う心の準備全然できてないよッ………🤒!
今回は前半が鬼市で失踪した神官を探してるうちにあることが判明する話、後半は過去の話って構成だった。過去編のほうがやや長め。

まず前半に関してはえ、そうだったの!?っていう意外なつながりが発覚してびっくりした。謝憐周り、トンデモ相関図になってる!と思ってたら風師も同じようなこと言っててよかったし、花城とのやりとりを見て「君があいつの手を触ったり、あいつが君の手を触ったり~」とか言ってたりも表現がストレートすぎてほんと笑う。風師、オタクの思ったこと大体全部言ってくれてて好き(?)

そんで花城、うまく誘導して謝憐からの「好き」を浴びることに成功したり、謝憐に手を握られて一瞬硬直したりで一途なキュート年下要素を抑えつつ、ハードモード健気なストロング攻めムーブまで見せてくれて今回も沸いた。「ご健勝かな?」んとこ強者すぎて最高だし、花城が謝憐だけに見せる一面とその他の塵芥のみなさん向けの対応の差にわくわく。「家」の概念もしみじみ良🥺

後半の過去編では例の祭典からの謝憐が1回目の飛昇をして国がゴタゴタするあたりの話が見れたけど、終盤普通にめちゃくちゃ地獄じゃん………🤢‼️‼️‼️
正しさがどこにあるのかわからないようなむずかしい問題に対してちらつく若い謝憐の無垢な高慢さ(特別やばい言動をしてるわけじゃなく気高さが状況にミスマッチしちゃってる感じ)とか周りの人達の立ち回りになかなか緊張させられたし、かなりヒリつく展開だったと思う。

ただ、話としては2巻の現在軸に深く関わるような奥行きのある内容でおもしろかったし、昔の謝憐と風信&慕情の主従関係?的なところの温度感とか、祭典の時謝憐が助けた子供の詳細なんかがわかったのも興味深かった。
謝憐が子供の刀の腕をほめたら風信と慕情がちょっとムッとしてる風だったのフフ……てなった。風信は結構殿下強火に見えたし、2巻の現在軸を見てもそれなりに気にかけてる感じがしたので、謝憐と袂を分かつことになった時どんな様子だったのか気になってきたな🤔

2巻を総括すると殿下、周りの人にいろんな種類の巨大感情抱かれすぎ~~~~~!!という気持ち。すごい。関わったやつがみんななにかしら強めのデケェ感情をぶつけてくる。圧倒的主人公力に感服……!
あとさ!?そういえば途中謝憐がほんのりえっちな目にあってるとこあったよね!?そ~~~れはちょっと、いたいけな少年のヘキに多大な影響を及ぼしてしまうだろ。謝憐責任とったほうがいいよほんとに。な、三郎くん。

一体どうなっちゃうの!?みたいなところで終わってて続きが気になりすぎるけど、3巻出るの2024年春なんだって~!え~😭😭
アニメ2期を見ながら粛々と待とう。風師達のキャストもわかる…!って面子すぎて助かっちゃったよな、ブラザー。


ナナメの夕暮れ / 若林正恭(読書時間 2時間ちょい)

記録6で読んだ社会人大学と同じくエッセイ。
社会人大学から数年経ってるからか文章がなんとなく前よりすっきりしてたり、若林の心境とかにもやや変化を感じるところがあって読みやすかったかも。前は前で味があってよかったけど。人間くささの濃度が高いというか☺️

今回は「まえけんさん」「47年おつかれさまでした!」「SOBA」「凍える手」「ナナメの殺し方」が特に好き。今(みんながこれを読んでる時は過去になってるだろうけど)いろいろあって自分の精神状態がかなり悪いので、誰かやなにかとのつながりを感じられるこのあたりの話が異様にしみたし、結構普通に泣いた。
「“好きなことがある”ということは、それだけで朝起きる理由になる」って言葉もシンプルだけど大事なことだな~と思う。そういう感覚をずっと忘れないようにしたい。

ってわけで今回も全体的にわかる~!になったりたまにじーんとしたりで楽しんで読めた。全体を通してゴルフすげーはまってんじゃん😂て感じなのもうける。
あと本編は文章の端々から若林の独身マインドを感じられたけど、今はもう結婚してるからちょっと不思議な気持ちで読んでたら文庫版用のあとがきの文中に奥さんが出てきてなんか沸いた。でも救急搬送された話は読んでてちょっとドキドキしちゃった。

ところで話それるけど、ドラマ効果(だが、情熱はある)でこの本予約した時よりも順番待ちの人数めちゃくちゃ増えててびっくりした。ドラマ見てればよかったな🤔
もう1冊出てる旅エッセイも予約してあるからそれ読むのも楽しみ🤗

 


後宮の烏6 / 白川紺子(読書時間 1時間)

後宮の烏シリーズ6作目。
寿雪の体が烏に乗っ取られたうえに欒家の生き残りだってことも公になっちゃったとかいう激ヤバの状況をなんとかしようとみんなが奔走する中、寿雪本人は謎の空間で特大メンヘラ女(香薔)と対話してる話。

前作の引きが地獄すぎたわりに上記あらすじで書いたクソデカ問題2点に関しては想定よりすんなり一段落ついてたからちょっと拍子抜けしたけど、今回いろんな人が寿雪のために力を尽くしてくれたのは本来孤独であるべき立場に悩みながらも周りの人のことを大切にしてきた寿雪の今までの言動があってこそだなと思えたのはよかった。いつかこれが効く展開がくるのかな~ってずっと気になってた部分が回収されたのもなるほどここで!って感じですっきり。

今回は結構淡々と話が進んだ印象だったけど、次が最終巻なはずなのにどういう着地をするのか、どうなるのがベストなのかっていうイメージがいまいちできてないから次巻読むの楽しみにしてる。終盤出てきた晨周りの事情もエエエエ!?だったし……。そんな、最終巻間際で追い込まれて可哀想に………🥺

そして本日のオタクの私情コーナー、今回温螢は全体を通して寿雪の力になれなかったことをはがゆく思ってる感じが気の毒だったけど、衛青のモノローグで温螢が寿雪に傾倒してる的なことが明確に書いてあったのにこっとした。やっぱそう見えてんだ。第三者視点の娘娘信仰描写助かっちゃうな😊♪︎
あと簪のあたりのくだりの夜明宮組もラブだった。温螢って娘娘の接近イベがあったら(娘娘の接近イベってなんですか?)多分小綺麗な格好してインナーに娘娘フルグラTをひっそりと仕込んで行くタイプなんだけど、淡海は家から娘娘フルグラT1枚できて威風堂々電車とか乗れるタイプで、それをネタに娘娘と話が弾んだりするんだろうな(存在しない記憶)温螢に全SNSでブロックされてそう。


彼女が好きなものはホモであって僕ではない / 浅原ナオト(読書時間 1時間半)

さいたま市図書館のサイトで市内の高校と交換展示してるってお知らせの写真を見た時にこの本があって、パンチの効いたタイトルが印象に残ってたから読んでみるか~!になった。
同性愛者ってことを秘密にしてる純くんが、同級生の三浦さんがBL本を買ってる瞬間に遭遇して隠れ腐女子だって知ったこときっかけに交流するようになって、そのうち三浦さんから告白されたので付き合ってみることにしたけど……っていう話。

ちゃんと内容を調べずにノリで借りて読み始めたから最初はタイトルとか表紙の雰囲気的に独特なアオハルっぽさのある話をイメージをしてたけど、純くんと関係を持ってる年上の同性愛者(なんと妻子持ち)はやべーわ、ネットの友だちはわけありのHIV感染者だわで登場する同性愛者達みんなむずかしいなにかを抱えてるし、純くん自身が持つ“普通”に対するコンプレックス、身近にマイノリティがいるなんて思ってもなさそうな“普通”の人達の言動なんかも生々しくて、結構複雑な読み味だった。

途中発生するセンセーショナルな出来事をきっかけに純くんも周りの人達もいろんなことを考えて問題と向き合って、最終的には前向きな着地をするので読後感はそんなに悪くなかったし終盤は楽しめるところもあったけど、それまでの過程が想像の数段過激で生々しく感じたからだいぶクセの強い話だし、合う合わないはあると思う。
個人的には語り部である純くんを筆頭にあんまり感情移入できないというか、読んでて肩入れしたくなるような登場人物がいなかったからそんなに刺さる内容ではなかったかな。亮平くんだけ一生いいやつだったけど。まぶし🥺

同性愛者だからこそ大変なことっていうのは確実に存在するだろうけど、じゃあ“普通”の人達は楽に生きてるのかというとそういうわけでもないし、大変で可哀想な自分が楽になるために誰かを利用していいわけがないので、純くんとかマコトさんの身勝手さにまっっっったく共感できなかった。小野のこと全然好きじゃないしなんならこいつにもかなりむかつくことあったけど、演説の時の「自分が一番かわいそうだと思ってんだろ!」あたりの発言は同じこと思ってた~!って肩組んじゃったよ。
純くんは今回の一件のおかげで今後もっといい感じに過ごせるようになると思うけど、マコトさんがまじでめちゃくちゃキショくて本当に無理。テメーは同性愛者とかそれ以前の問題だろ。すべてに引いています。

あと勃つ好きと勃たない好きの件も、恋愛感情に必ず性欲が伴うわけではないと思うのでほんのりもやもやしたな。人によってはなにかの気付きを得たり、考えるようなきっかけになる本なのかもだけど、ぼんたくんはなんか全体的に価値観が合わなかったかもしれない。この方向性なら青のフラッグをおすすめしたい。

 


王と后(四) 故郷の昏い真実 / 深山くのえ(読書時間 1時間半)

王と后シリーズ4作目。
何年か前に天羽の里から脱走して行方不明になってた女性 理古を見つけて会う機会を得た鳴矢と淡雪が天羽家が都から離れた理由、里に隠された激ヤバの事実を知るっていう、まさにサブタイトル通りの話。
作中簪のくだりが出てきた時もしや……!?と思って表紙の絵確認しにいったらまさにそれで最高になった。

今回判明した里の事情、ありえんグロすぎて卒倒~!え、ほんとに、キショ………みんなで天羽をぶっつぶしませんか🥺?(曇りなき眼)
核になる部分がやや重めだったこともあってかここまでの3作と比べると鳴矢と淡雪のいちゃつきの分量は少なめな気がしたけど、覚悟を決めた鳴矢の王として進みたい道が明確になったのが激アツだったし、やっと心身ともに結ばれた2人の関係にも沸いたので今回もオタク的に大助かりな夫婦だった。ダイナミック提案よかったぞ、鳴矢!100年くらい王でいろ😠✋️

これまでポツポツと得てきた情報が4作目にして結構いろいろとつながってきた感じで、あー!と思うこともあったので、話の奥行きが増してきてておもしろかった。銀天麿出番ないわりに存在感は強まってきてるから今後話の中でどう絡んでくるのか楽しみ。ただ、だいぶ登場人物増えて関係性ごちゃついてきたから相関図とか家系図見てぇ~!と思う。個人的には。
あとその後の和可久沙の生活見れたのちょっと安心できたし、巻末の希景さんの短編も初々しさあってよかった。ほほえまし🤗

 

って感じで天官と若林までが2023年、それ以降が2024年の世界線でお届けしました。
しばらくは予約してる本の順番がまわってくるのに合わせて図書館行こうと思ってるから読書ペースややまったりめかも。でも今年も月2,3冊くらいはなんか読みたいな☺️
ここまで読んでくれた人いたらありがと~!
ではまた👋

 

ぼんた(@b_booon51)