生きる少年漫画くん

検索バー上のぼんた(id:mamoryuuuuuu)ってとこにブログ概要とかあるので暇な時確認しといて~!

読書記録4

 


2023年は最低月3冊くらい読めたらいいな~みたいな、そういう気持ち。

▼前の


いつものことながらなんとなくで書いてるのでなんとなく読んでほしい。

 


美少年探偵団 きみだけに光かがやく暗黒星 / 西尾維新(読書時間 1時間)

アニメおもしろかったから元々原作も読みた~い!と思ってたし、おたよりでもすすめられてたので借りてみた。
今回読んだシリーズ1作目は、学内に存在する謎の組織「美少年探偵団」にある相談事を持ちかけることになった中等部2年 瞳島眉美が紆余曲折を経て美少年(男装)として探偵団に入団するまでの話。

物語シリーズドンピシャ世代のオタクなので西尾維新は昔友だちに借りてちょっと読んだことあるんだけど、その時は文体あんま合わなかったからどうかな~と思いつつ久しぶりに対戦してみたら今回はまったく問題なくするするいけた。圧倒的成長……💪👶‼
まあこれは先にアニメ見てたから文章が脳内でイメージしやすかったっていうのもあるかも。アニメの文章再現度すごいな~と思う。

探偵団なのでミステリーはつきものだけど特に重い内容ではないし(意外とスケールはでかいけど)、ちょうどよく中2らしいひねくれ方をしてる眉美くんと個性激強美少年達のやりとりが軽快でとても楽しく読めた。
創作くんしゃべらなさすぎて団長の通訳か地の文の説明がないと今なにしてるのかわかんないのおもしろすぎる。アニメでも本編よりED曲のほうが声出してたもんな(?)

あと不良くんの台詞、文字だけで見るとややジョジョみ感じるな~と思ってたんだけど、眉美くんに対して「お前はジョジョの奇妙な冒険の登場人物か」って比喩ツッコミ入れてるシーンあってでかめの声で笑った。おまえだよおまえ~ッ!4部にいそう。ビジュアルは5部だけど杜王町向きの人材だと思う。


ぺてん師と空気男と美少年 (読書時間 1時間ちょい)

引き続き美少年シリーズの2作目。
落とし物(なんかヤベェ札束)を拾ったお礼に10万円渡されて困ってたら、実はそのお金は偽札だったうえに近隣のライバル校で開催されてるらしいやばそうなカジノの招待状まで入ってたので探偵団6人でかちこみに行く話。
これもアニメ化されてるとこだったからイメージがしやすくてさくさく読めた。

なんかこう、探偵団の拠点が改造しまくった美術室だったり、今回のカジノの場所が体育館だったり、そういう一見普通っぽそうな場所に広がる異様な空間みたいなのってエキセントリックな非日常感があっていいよね。ロマン感じる。ぼんたくんの心にもたしかに存在する少年の部分がウキウキしちゃうな👦♪

ところで前作から思ってたんだけど、全文眉美くん視点な影響か先輩くん地の文でまでロリコン(疑惑)を大いじりされてるのうけない?生足くんは本人に直で言ってるからいいけど(よくない)、眉美くん先輩くんのロリコン趣味を心の中で真剣にはちゃめちゃ言いすぎててほんと笑う😂
あと読み終わったあと改めて冷静に表紙を見ると、作中眉美くんに「友達をやめたくなるレベルの背中」と思われる勢いで有り金すり散らかしてた不良くんの顔がめちゃくちゃキマってるのおもしろいなと思った。


許されようとは思いません/ 芦沢央(読書時間 1時間半)

以前おたよりに登場したSK不正投票自首オタク殿のおすすめ。不正さん(最悪の愛称)、もう個人特定できててちょいちょいやりとりもしてるのにDMよこす度「不正投票の者ですが」的な名乗り口上してくるの不正の咎を背負いすぎててうけるし、それをふまえると今回の推薦図書のタイトルが味わい深くなってしまう。
内容的には絶妙な後味の短編が5つ載ってる本。それぞれ軽く感想書いとく。

・許されようとは思いません
殺人犯の祖母を持つ孫の話。
田舎特有の閉塞的かつ陰険なじめついた空気がいやな感じだったけど、表題作だけあって終わり方は一番爽やか(当本比)な気がする。
ちなみに在庫検索かけたら文庫より順番待ち早そうだったから今回ハードカバーで読んだんだけど、文庫だと収録順が変わってこの話が最後になってるらしくてなんかわかる~と思った。

・目撃者はいなかった
仕事でミスをした男の話。
話の発端のスケールが一番身近だったっていうのもあるかもだけど、やらかしを隠すために小さなうそを重ねて自分の首をしめていく様子に異様な臨場感があって、読んでるこっちまで悪いことしてる気分になってきて変な汗かいた。

・ありがとう、ばあば
子役の孫を熱心に支える祖母の話。
この話一番こわくない!?個人的にはやばかった。ちびる。このあとどうなったんだろ。
反転でネタバレ
身近な存在を亡くしたことがなくて「死」の概念がよくわかってない、親を亡くした子供の役、「杏ちゃんのためなら死んだっていい」おばあちゃんのピースがそろってるのではっはーん、役への理解を深めるためにおばあちゃんを殺すってわけねって名探偵顔してたんだけど、杏ちゃんあんた、年賀状て!?そこぉーーーーー!?!?!になって気絶した。こわ。まさかここで年賀状が効くとはね……。そんなに嫌だったんだ、そっか……。
反転終わり🙅

・姉のように
姉が逮捕された妹の話。
著者は本当にこういう状況にいたことがあるのか……?ってくらい姉の逮捕をきっかけにじわじわとぎくしゃくする人間関係、そこから発生する子育てに対する苦しみがめちゃくちゃリアルでしんどくなった。元気減る。

・絵の中の男
ある絵が描かれる前の出来事を回想していく話。
わりとセンセーショナルな内容なんだけど、芸術家ならではの痛みとか苦悩みたいなものを感じられて個人的には結構好きだった。

という感じ。
全体的にじめついてるので読んでて楽しい!最高!ってなれるような本ではないと思うけど、どの話も終盤からオチにかけて「あ!?」っていう気付きがあって読み直したくなるような構成になってるので話としては全部おもしろかった。
人間の業の深さを味わいたい人におすすめ👌

 


ハイドラの告白 / 柴村仁(読書時間 1時間ちょい)

記録2で読んだプシュケの涙と同じ由良シリーズの2作目。東浦和図書館、アンタまた表紙にラベルをッ………!?
美術雑誌に掲載された布施正道の記事を見た美大生 春川が、作品と名前は本人なのに制作者として載ってる写真が別人なことに気付いて「どゆこと?」になりつつ布施のアトリエを見に行ったら同じく布施に用があるらしい由良と出会う話。時間軸はプシュケの3年後。

前半は春川と由良が布施正道(偽)の正体に迫る話、後半はある女の子の恋物語なのでプシュケと同じく二部構成。
結構いろいろとギミックがあるタイプの話だからまじで言えることないけど、途中あああ!?そういう??!?って展開があってまあまあびっくりした。なるほどね~🤔

今回はちらほらとやや過激?に感じるところがあったから話全体の感触はプシュケのほうが好みだけど、シリーズものとしての前作要素の絡み方が個人的にはちょうどいい塩梅だったので楽しく読めた。
美大生になった由良が青い絵ばっかり描いてること、吉野の葬儀後しばらく体調を崩してたこととか、吉野がいない世界で生きる由良の描写にも悶々としちゃう。

あと後半の話について。
わりと難儀だったけど、12日に帰りたがってたことを考えるとあら~?になってきませんか?他に理由が明言されてたのに読み飛ばしてるだけだったらまじで申し訳ないけど、主観だと作中の描写を見るかぎりその日に帰りたい理由はひとつしかないような気がした。一般的な恋愛の形におさまれるのかっつーと現段階ではむずかしいのかもしれないけど、そこまで不毛な関係でもないんじゃないかと思う。


屋根裏の美少年 / 西尾維新(読書時間 1時間ちょい)

美少年シリーズ3作目。
美術室の天井に絵を描く創作くんの作業を手伝ってたら天井裏から誰がなんのために描いたのかわからない絵がいっぱい出てきたので、みんなでその絵の謎について考える話。ここまで3作の中だったらミステリー?要素に一番それっぽさがあった気がする。
ちなみにこれもアニさく(意:アニメで見たとこだからさくさく読めた)でした👌

個人的には独特の空気感で進行する嘘くんと眉美くんのバス停での密会シーンとても好きだし、その後の不良くんとのやりとりも心地よくて大変オキニ。
相変わらず心の中でボロカス言われてるロリコンには笑ったけど、今回の話は美少年探偵団って集団の美しさを感じられるようなオチで好きだなと思った。創作くん………🥺✨


押絵と旅する美少年(読書時間 1時間ちょい)

美少年シリーズ4作目。
探偵団の一員として馴染んできた眉美くんが死ぬほど口が悪い美少女座敷童(?)と遭遇したり、急に美術室に出現したクソデカ羽子板に困惑したりする話。アニさくです👌

前作と次回作のブリッジになるような話に感じたから大筋はマイルドな気がしたけど、5人が眉美くんのことも下の名前で呼ぶようになってたり、眉美くんのみんなへの物言いにもどんどん遠慮がなくなってたり、探偵団が眉美くんにとって居心地のいい場所になりつつあることを感じられるような描写が多々あってよかった。

シリーズが進むごとに気安さが増していく不良くんと眉美くんの軽口スパーリングに今回も大変沸かせてもらったし、前作の嘘くんの件を根に持ちまくってる先輩くんの眉美くんへのチクチク対応笑った。生足くんがいないからって伸び伸び発言しちゃった先輩くんが結果的に眉美くんから生足くんよりもいかつい茶々入れかまされてたのもめちゃオモロ。

あと巻末に「陸上の大会に出場する生足くんの応援をしにいく眉美くん」の短編(約20ページ)があるんだけど、本編がほぼ探偵活動で進行する分外でのみんながどんななのかって温度感がいまいちつかめてなかったので、探偵団の一員じゃない一個人としての等身大な生足くんの様子が結構新鮮で興味深く読めた。生足くんと眉美くんの二人っきりのやりとりって意外とレアな感じもするし🤔
この先他の人のも読めるのかな~!楽しみ🤗

 


セイジャの式日 / 柴村仁(読書時間 1時間半)

由良シリーズ3作目。 
ハイドラ読んだら想定よりも前作の内容効いてるな~と思ったので、記憶がしっかり残ってるうちにシリーズ読破することにした😤
今回も二部構成になってて、前半は彫刻家の手伝いをするために山中のアトリエにやってきた春川と由良含む美大生達が死体を発見してしまう話、後半は教育実習生として吉野と過ごした母校に帰ってきた由良が現美術部員の後輩達と交流する話。

手伝いの件はハイドラの後半でも話題に出てたけど、それをしっかり見れるともまた春川視点で展開するとも思ってなかったからほ~!ってなったり、前作名前だけちょっと出てた他の美大生とかも出てきてこいつがあの!ってなったりした。
前半の話は今までで一番サスペンス色強めな気がしたと同時に、なにかを表現することに対してのうすら寒くなるような凪いだ狂気というか、芸術の世界に身を置く人達の鮮烈な価値観みたいなものも感じられて興味深かった。わりと好きなぞわぞわ感。

それを経ての後半は美術部員の男の子視点だったけど、中高生特有の自分勝手な繊細さ(柴村先生はこういう描写が超上手いと思う)を持つ子が由良と関わることで小さな一歩を踏み出せた感じがほほえましかったし、しょっちゅう夜中に飛び起きて嘔吐してるくらい吉野の死にとらわれ続けてた由良も後輩達と関わったことで少し前を向けたような話になってて清々しい読み味でよかった。一番最後の文章と由良の笑顔がすごく印象的でじーんとする。
あと個人的に春川が就職してからも付き合いあるんだな~ってうれしくなったし、Aの引退もおまえ、もしかして……!?という気持ち☺


ノクチルカ笑う(読書時間 1時間)

引き続き由良シリーズの4作目。
文化祭が迫る中、気合いを入れてお化け屋敷の準備をしてたクラスにあるトラブルが発生する話。今回はそのクラスに在籍する沖津、真名井それぞれの視点でトラブルにまつわるあれこれをながめる感じだったので、主軸になるひとつの出来事を多角的に見ていくような話の構成になってた。

元々なんとなく派閥がある中でもそれぞれが絶妙な距離を保つことで上っ面の平穏を手にしてたクラスがトラブルをきっかけに一気にピリつく様子に異様な臨場感があって読んでてチクチクしたし、今回はメインの2人もかなり内面が複雑でむずかしい子だったから全体的に暗いというか、なんかもやもやした。
物語としてはおもしろかったし興味深かったけど、結構闇深めであんまり気持ちのいい話ではないと思う。独特な後味。ただ、個人的に真名井くんは結構好きだったな。

ちなみに沖津達の学校の美術教師として出てくる由良の出番が少なくて由良の活躍が見たい人は肩透かしくらいそうなので、シリーズものとして考えるとちょっとウーン?って気持ち。あ、でも春川の波動を感じられるとこあったのはちょっとにこっとした😊
「由良シリーズ最新作」って書いてあったこととか今回の出番の少なさ、終わり方のもやもや感を考えるともっと続く予定だった可能性高そうだけど、ノクチルカ以降このシリーズは8年新刊出てないみたいだし、シリーズとしては前作までの3冊できれいにまとまってたので現段階では無理に読まなくてもいいかもと思う。主観。

ていうかセイジャの式日読んでないと由良が教師になるきっかけとかもわからないだろうに、講談社文庫からだとプシュケとノクチルカしか出版されてなくて(プシュケ~セイジャまではメディアワークス文庫)話が飛びすぎなのでそのあたりもやや不親切な感じする。なんでハイドラとセイジャは出さなかったんだろ🤔
まあとりあえず現時点で出てる由良シリーズはこれにて読破です😤‼


パノラマ島美談 / 西尾維新(読書時間 1時間ちょい)

美少年シリーズ5作目。
冬期合宿として永久井こわ子先生が暮らす無人島に向かった美少年探偵団が島に建てられた5つの美術館それぞれに展示されてるらしい「見えない絵」を探す話。
アニメだと飛ばされたとこだったから終始新鮮な気持ちで読ませていただいた。
てか表紙のみんなのおべべかわいい~!そんで不良くんはまんまとライダース着てるのほんとに勘弁して~!
好きな男が冬場ライダース着がちなオタクより

いつもはみんなで1つの謎に立ち向かってるけど、今回は1人1ヶ所ずつ美術館を担当して絵を探す団員を眉美くんが日替わりで手伝っていくって形で進むから眉美くんと各団員1対1でのやりとりが多めに見れて興味深かった。
創作くんの「まゆ」はここが初出なのね~!流れるような愛称呼びと「まゆを思わせる紫色」という表現にくっ………🤒てなった。

あと普通に6人同じテントで雑魚寝してんの年頃の男女感が欠片もなくてうけたし、寝坊した自分のために不良くんがご飯を置いていってくれたに違いない(正解)と思う眉美くんと、自分のところにくる(正解)と思って眉美用の昼飯も持って一足先に持ち場に行ってた不良くんのお互いの行動パターンを把握してる感じがめちゃマブダチでよかった。最高~!
ご飯といえば登場人物紹介もかわいかったな。団長、両手におにぎり持ってほっぺハムスターみたいにパンパンなのラブ🐹🍙

ちなみに前作に引き続き巻末に「不良くんの料理を食べすぎて太ったのでダイエットを試みる眉美くん」と「美術館で掟上今日子さんと出会う眉美くん(クロスオーバー)」の短編が10ページずつくらいあった。
個人的には「不満くん」と、自分の手料理で人を太らせることに対する不良くんの執念に笑っちゃった😂

 


D坂の美少年 / 西尾維新(読書時間 1時間)

美少年シリーズ6作目。
次期生徒会長最有力候補がひき逃げにあったことをきっかけになんやかんやで次の生徒会長を決める選挙に出ることになってしまった眉美くんが美少年達の手を借りながら当選に向けてがんばる話。これもアニさくでした😤👌

ワイワイ感強めで比較的平和だったこれまでと違って今回は結構普通に物騒な状況になってたから、今までこのシリーズで感じたことのないタイプの不気味さがあった。終盤のシーンとかアニメでもぞわっとしたもんね🤔
でも生足くんが普通の姿勢でソファに座ってることが状況の深刻さを物語る指標になってたのはじわじわきたし、眉美くんのクズ発言からの不良くんの鮮やかな呆れツッコミの流れに謎の貫禄が出てきたのもうける。

全体的にまあまあ不穏な空気漂ってるから一瞬シリアスになったりもしたものの、探偵団の一員として美少年達と過ごしてきた眉美くんの変化にじーんとしたし、その眉美くんの言動によってみんながらしさを取り戻すのもここまでの集大成って感じですごくいいな~と思った。子供でいられる時間に限りがあることを意識したうえで精一杯駆け抜け謳歌する刹那的な「今」、楽しくて美しくて泣けてくる。

そんで話変わるけど、例の「まゆ」のシーンさ~!?みなさんご覧になりました~!?
アニメで見て絶命してたけど、原作でも新鮮に絶命した。西尾維新はまじでどんな気持ちで157ページを書いたわけ?教えてほしい。
てか読み終わって冷静に考えると、登場人物紹介で𝑽𝒆𝒓𝒚 𝑪𝒖𝒕𝒆な1年生組を両隣にはべらせた(言いがかり)眉美くんを見てる不良くんのじと目って、「まゆ」を知った世界線の目つきなんじゃない?ねえ……ねえ~~~🤒⁉️⁉️(名推理)になって狂ってしまった。
あと「おなかすいた」っつったら半ギレしててもすぐ「……何食べたい?」に切り替わる不良くんと、「俺はお前が悪くても庇うけれども」の不良くんもとてもよかった。助かる。サンキュー西尾維新


美少年椅子(読書時間 1時間)

美少年シリーズ7作目。
なんとか新生徒会長になった眉美くんが美少年探偵団を叩き潰そうとしてる副会長から探偵団を守るため&目的不明のまま消えた沃野の謎を探るために嘘くんに会いにいく話。
シリーズも折り返しに入ったし、パノラマ島を飛ばした前作までがアニメの範囲だったのでここからは完全に未知の領域でウキウキ🕺♪

ライバル校に潜入!(スカジャンとバニーが制服の学校、本当になに?)とかそれなりに王道感あるイベントも発生してたものの、芸術系カリキュラムが大幅に削られてる件の影響が想定よりもでかくて眉美くんと一緒に衝撃を受けちゃったし(今までへ~くらいにしか思ってなかった)、話自体結構壮大かつきな臭い方向性になってきたな~って感じがした。また新しく怪しい組織の名前も出てきたから次巻以降それがどう絡んでくるのか楽しみ。

あと久しぶりに登場した嘘くんがスペオキの眉美くんと話せて楽しそう(?)でよかったし、普通に落ち着いた子だと思ってた長縄さん(副会長)が今回急に個性大爆発させてきたのもめちゃくちゃ笑った。よくそんな特濃キャラを今まで隠せてたなッ………!!
ちなみに巻末には「美術室に残された7つのティーカップの謎を考える団長&眉美くん」の短編(約30ページ)があった。ただ腹を殴った人の言いぐさになってた先輩くんうける。

ていうか、ここ数冊のみちまゆエグくない?
公式的に矢印出てるとかではないからここまでの感想では一応オタクとしての自我を控えめにしてたけど(まあ隠す気はないのでめちゃ漏れてたのですが)、もうオタクの配慮いらんだろくらいみちまゆの爆風吹き荒れてて死んだ。
相談してないのに行動が丸かぶりしてしまう2人がよすぎてすでに沸いてたけど、「愛してるよ、不良くん!」て~~~!?オ゙ォイ🤒‼
パノラマ島の「わたしの最終目的地はいつだって袋井満くん」もそうだけど、西尾維新はまじでオタクをどうしたい?と思うし、ここまでくると1周まわって原作者と同カプ者な気がしてきたな(強気)(自信)
不意に「愛してるよ」をくらってドアの向こうでずっこける不良くんとかいう昭和のラブコメみたいなシーン、見たすぎるのでぜひアニメで続きをやってほしい。


死神の浮力 / 伊坂幸太郎(読書時間 3時間)

記録1で読んだ死神の精度の続編。
去年読もうと思ってたのになんやかんやまだ読めてなかったので借りてみた。
小学生の娘を殺した犯人 本城に復讐しようとしてる山野辺夫妻と、自分の仕事のために夫妻と行動を共にする死神 千葉さんの話。
短編連作だった前作と違って、今回は山野辺さんと千葉さんそれぞれの視点からこの復讐劇だけを追っていく感じ。一応続編だし前作知ってると「お!」と思うところもあるけど、独立した話なのでこれだけ読んでも大丈夫そう🙆

そもそも娘を殺された夫妻ってだけでもだいぶしんどいのに、山野辺さんがそれなりに知名度のある作家だったことで苛烈するマスコミの報道合戦、あーだこーだ騒ぐ一般人とか、大衆の無責任な攻撃性がすごく生々しく残酷に感じられて(多分ここは山野辺さん視点だったからよりそう感じた)、開幕早々げんなりした。
しかも復讐相手の本城は本当に救いようのないドブカス知性派サイコパスだし……クソが~~~~ッ!!(ストレスMAX)

死とか善悪みたいな、人間が一生向き合って考えていかなきゃいけないものについて意識させられるような話で、最近現実的にもきつい事件が多いからそれもあいまって読んでる間は結構ずーんとしちゃったんだけど、千葉さんの状況にそぐわないちぐはぐな言動が相変わらずおもしろ頼もしいし、前作と同じくあれがここで効くのか~!とかお、おまえは……!?とか、重苦しいだけじゃなくちゃんと物語としてのおもしろさとか希望を感じられるところがあったのがめちゃくちゃよかった。着地とても好き。

てか本城の件で途中ね゙え゙!?って思うことがあって、大量の「どうして」が脳内を駆け巡る中読み進めたら𝑺𝒖𝒑𝒆𝒓 𝑯𝒂𝒑𝒑𝒚なこと起きたのもうれしい。香川様………🥺
幽遊白書みたいでにっこりしちゃった。やーい!本城のバーカバーカ!(小学生)
あとなにも最後まで見ようとしない小木沼くん好き。饅頭おじさんには饅頭投げたい。

 

というわけで新年はこんな感じでした。
去年読んだ道徳の系譜がまじでしんどくていまだに尾を引いてる感あるので、しばらくは軽めなの多めに読みたいなと思ってたら1月は美少年と由良に制圧された。楽しかった。
ただ、ページ数確認しないで借りがちなせいで死神の浮力(530ページ)は図書館のカウンターで受け取った時ヒエ……😧になったけど。まあいいリハビリができてよかった。

ここまで読んでくれた人いたらありがとうございました。美少年は3月頭くらいには読破できると思うので次回をお楽しみに~!
みんなまたなんかおすすめあったら教えてほし~!では👋

 

ぼんた(@b_booon51)