生きる少年漫画くん

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読書記録

 

「本読みてぇ~~~~!」になって最近たまに図書館に行ってるんだけど、せっかくだから読書記録的なのをつけてみる。
当たり前だけどめちゃくちゃ主観というか、久しぶりにちゃんと本を読んだせいで着眼点がずれてる可能性が高いのでもし見てくれるならあんまり深く考えず適当に読んでほしい。

 


君色パレット ―多様性をみつめるショートストーリー いつも側にいるあの人―(読書時間 30分弱)

表紙の色味と女の子が目について、手にとったらおもしろそうだったので借りてみた。
「多様性」と「側にいる人」がテーマの短編(40ページくらい)が4つ載ったオムニバス形式の小説で、児童書?っぽい感じの本だからか各話の主人公は小学生か中学生だった。
それぞれどんな話かもちょっと書いとく。

・姫のゆびさき / 高田由紀子
ネイルをするのが好きだけどそれを人に知られちゃいけない気がしてる虹色くんと、生まれつき障害で一部の指が短い強気な同級生 咲姫ちゃんの話。
読んだあと少し前向きになれるような清々しい読み味でよかった。中学にあがっても定期的に爪を塗る会してほしい🤗

・落っこちそう。 / 光用千春
体格も運動神経もよくて周りの男子から一目置かれてる(小学生のうちは足が速いやつがつえーみたいなやつ)けど口下手なタケシと、運動音痴だけど誰とでもすぐ仲良くなれる朗らかな春男のタイプが違う幼なじみボーイズの話。
タケシ視点で進むんだけど、真逆な人間性の春男がタケシにとってどれだけありがたくて心地のいい存在かっていうのが端々から伝わってきてすごくよかった。終わり方がめちゃ好き。いつかちゃんと伝えてあげて~!

・本日のスペシャルディナー / 小手鞠るい
アメリカに住んでる小学生の一華ちゃんと一華パパ、そしてパパのガールフレンドであるオリヴィアの話。
環境問題、動物愛護、菜食主義者とか多様性のバリエーションはこの話が一番豊富な気がしたけど、まとまってて飲み込みやすかったと思う。

・にじいろ / いとうみく
生みの親とそのパートナーの女性、ふたりの母親と暮らす桧予ちゃんの話。
お母さん達がとっても素敵だし、桧予ちゃんも聡明なやさしい子でいい家族だなと思ってじーんとした。個人的にはお父さんも好きだな。

どの話も大事なことが書いてあるけど押しつけがましくなく、すっと入ってくるようなやわらかい文章で読後感がとてもよかったし、文字のサイズやや大きめで文体がストレートで、挿絵も多いからすごく読みやすかった。絵もやさしいタッチでいいんだよね~😳
個人的には2つ目と4つ目の話が特に好き。マブダチおさななボーイズの関係、ぼんたのマブのみんな達も好きだよ(自信)
おそらくターゲット層と思われる小学生高学年~中学生あたりの世代はもちろん、いろんな人にやさしく寄り添ってくれる本だと思うので気になったら読んでほしい。お子さまがいる方もぜひどうぞ~!みんなもタケシと春男で勝て!!


潮騒 / 三島由紀夫(読書時間 2時間)

月華繚乱ROMANCEの藤先生が三島作品が好きってことで作中話題に出してたからいつか読もうと思ってた。そのいつかが今です。
内容的には田舎の小さな島で漁師として働く実直な青年 新治と、養女に出されてたけど家の都合で島に呼び戻された金持ちの娘 初江のボーイミーツガール。

田舎の島っていう閉塞的な空気とか時代背景特有の生きづらさとか、ちょいちょい息苦しさを感じるような描写はあるものの(月影の鎖とか思い出した)、全体的にはストレートな純愛物語って感じで飲み込みやすい話だった。
いわゆる文豪?的な人の作品って今までちゃんと読んだことなかったし、三島由紀夫の作風はなんとなくパンチ強いイメージあって身構えてたのでわりと健やかでびびる。逆に。
新治と初江は常に善良でかっこよくてフォーエバーラブだったし、新治の家族もとっても素敵で、十吉と龍二はビッグサンキュー。
まあ安夫がダボカスすぎて出てくる度キレちゃったけど。照吉にも俺たちの新治はずっと最高の男だったんだが😡⁉️ってクレームを入れたいし、千代子は話ならぼんたくんが聞いたげるから‼飯いくぞ😠✋‼になった。

最初は文体?というか文章の雰囲気みたいなのが合わなくて最後まで読めるか不安だったんだけど、だんだん慣れてきてめちゃめちゃのめりこんでしまった。今の時代でも普通に読めちゃうような内容なの、やっぱ長い月日が経過しても残ってる作品ってすごいワ~!という気持ち。おかげさまで何十年も前の小説なのに今期始まった恋愛ドラマを見てるような感覚でありえん感情移入するオタク爆誕しててうける。MVPは蜂です。

 


君色パレット ―多様性をみつめるショートストーリー SNSで繋がるあの人― (読書時間 30分)

前回読んだのと同シリーズの本があと2冊あるってカバーそで情報で知ったから他のも読んでみようと思って借りた。
構成は同じだったけど、今回は「SNSで繋がるあの人」がテーマなので各話SNSを軸に展開していく感じ。

・プロジェクト・チュウニ / 如月かずさ
YouTubeでゲーム実況をするエンチュウくんとその相棒ニアくんの話。
ちゃんと先のことを考えてるニアくんの話を聞いてぐるぐる悩むエンチュウくんが等身大の中学生~!って感じでほほえましかった。給食のハヤシライスのくだりかわいすぎ😂
この2人の関係すごくよかったからずっとなかよく一緒に夢を追いかけててほしい。

・BONSAIラブ / おおぎやなぎちか
盆栽師のおじいちゃんと二人暮らししてる佐衣ちゃんの話。
自分が大人になった今は読んでてあ゙~~~😭‼と思うことのほうが多かったけど、佐衣ちゃんの良くも悪くも素直で周りの影響を受けやすいその年頃特有の感性がめちゃくちゃリアルであるある~って気持ちになる。
あとこの話ではInstagramが出てくるんだけど、他の話よりもSNSの効き方が間接的な感じで興味深かった。

・にぎやかな孤独 / 朝比奈あすか
Twitterに依存してる亜美ちゃんの話。
首から下の写真を載せた瞬間フォロワーが増えたこと、「特別」って言ってDMでゲームに誘ってくるフォロワー2000人の配信者、みたいなSNSのキッッッショイ一面と、亜美ちゃんのこじらせた承認欲求(家庭環境も問題ありそう)の相乗効果により絶妙なぞわぞわ感が発生してて読んでてかなりヒリついた。「バカみたい」と思ってたものになりかけてる亜美ちゃんを見てなんとも言えない虚無感を覚える。
すごい現実味あって終わり方もシビア(初見落丁を疑った)だから後味はあんまりよくないけど、おそらく4つの話の中で一番身近なテーマなので問題提起とか注意喚起的な側面で役立つ、未成年とSNSの距離感について考えるきっかけになるような話だと思う。よくないSNS運用の教科書みたいな。みんなも作中いっぱい出てくる亜美のNGインターネットポイントを指摘しながら読んでみよう!(虚無)

・ジルと柚 / 佐藤まどか
学校では孤立を恐れて友だちの話に合わせてるけどSNSでは「ジル」として本当に好きなものの話をしてる柚ちゃんが、SNSをきっかけにできためちゃ趣味の合う友だち「ME」が同じ学校にいることを知って会う約束をする話。
学校っていう狭い世界での人間関係の中で発生する息苦しさとかもやもや感とか、相手が自分が思ってたような人間じゃなかったことを知った時の受け入れがたい様子の描写がリアルでむずかしい気持ちになった。
びみょ~にもやもやしながら見守って最後はわりとすっきりできたけど、ここからが大事だと思うのでこのあと柚ちゃんがどんな学校生活を送るのか見てみたいし、ジルとMEの関係もとても気になる。MEの考え方とか言葉選びすごくよくて好きだったな。

前回読んだやつが4話ともやさしい作風だったから今回もふわっと読み始めたけど、前半2つがぽかぽかインターネット、後半が2つがチクチクインターネットって感じでわりと温度差すごくて大ビビりしちゃった。でもどれも話の中でのSNSの関わり方が違ったので興味深く読めた。
今回は1つ目と4つ目の話が好き。どっちもこのあとどうなるのか見たいな~って思う。
亜美はぼんたくんにDMをよこしな。小学生の頃からネットで知らねえ人間と交流し続けて今にいたるオタクぼくが、おまえにほかほかインターネットを見せてやるッ………😠✋‼‼

今はもうSNSとまったく関わらずに生きるっていうのは若い世代だとほぼないだろうけど、家とか学校で教えてもらったネットの知識だけでは正直まったくカバーできない領域だと思うので、こういう本からでも少しずつどういうリスクがあるのかっていうのを考えてもらって、どうにかして他人に迷惑をかけず自分もいやな気持ちにならない使い方とか距離感を見つけてほしいなと思う。
まあここに文を読みにきてる人の中にはその年代の人はほぼいなさそうなので、とりあえず年頃のキッズが身近にいる人達に向けておすすめしておく。超いい本だよ~!


彼らが本気で編むときは、 / 原作・荻上直子 ノベライズ・百瀬しのぶ (読書時間 1時間)

図書館の中徘徊してたらたまたま見つけて、映画観たかったやつだ!と思ったので借りてみた。これ原作ありじゃなくてオリジナル脚本の映画だったんだね~🤔

母親にほったらかされてるので一時的に叔父のマキオの家で過ごすことになった小学生のトモちゃんが、マキオの恋人兼同居人のトランスジェンダー リンコさんの存在に戸惑いながらも少しずつ3人で一緒にいるあたたかい空気に馴染んでいく話。
話の導入とごはんの描写が多かったこともあって、序盤はあやかしごはんでやったやつだ…!って進研ゼミ顔した。健やかさの成分表「愛、幸せ、ごはん」かもしれない。

ネグレクトを受けてるトモちゃん、今の自分になるまでにいろいろあったであろうリンコさんだけじゃなく、他の登場人物それぞれにも絶妙に生々しく人間らしさを感じるバックボーンがあるんだけど、みんなの人間性の描写がカジュアルなので重苦しく深刻になりすぎず親近感を持って読めたのがよかった。
リンコさん、人との距離感のつかみ方が上手で好きだな。リンコさんのママもとても好き。この親子を見て、やっぱり人間に一番必要なのは無条件で誰かに愛してもらった記憶なんじゃないかと思った。それがあるのとないのでは全然心持ちが違う気がする。

あたたかさ全振りの話ではなかったし着地もわりとシビアに感じたので余韻が独特だったけど、なにか少し欠けてるものがある人達が集まってやさしい時間を過ごすような話は元々好きだから全体的には気の合う話だったと思う。
気安い関係になったからこその言い合いとかコミカルな下ネタとかもあったり、話の中でヒリつく部分とあったかさとかくすぐったさを覚えるような部分の緩急がほどよく感じたし、文体もストレートで読みやすかった。たまに笑っていっぱい泣いた。
このあとどうなったのか気になる人がたくさんいるけど、みんなが少しでも自分が望むなにかをつかめてるように祈る。
今度映画も観てみよ☺


仮面の告白 / 三島由紀夫 (読書時間 3時間弱)

潮騒」は結構マイルドな話だったけど、巻末にあった知らないおじさんの解説によるとやっぱ三島作品の中でも珍しいタイプの話っぽかったので、他のも読んでみようと思ってとりあえず目についたやつを借りた。

その他大勢の人達と自分の性的嗜好に大きなずれがあることに少しずつ気付いて葛藤する「私」の話。
前述通り三島2戦目対よろ😊♪の軽い気持ちで内容を全然知らず適当に借りてきたけどなんか、読み始めて早々「私」の特殊性癖打線大爆発からの性の目覚めを被弾したからめちゃくちゃ笑った。ク………クセつえ~~~~~~!!

「私」の性的嗜好は同性愛(対男性)と嗜虐性で、作中実際に誰かを相手にそういうことをする描写は特にないんだけど、空想する時とか自分の嗜好に触れるなにかを見た時に覚えた興奮の描写がすんごい緻密かつ生々しくて倒錯的なので、人によってはそこが合わないというか乱暴に言うと気持ち悪く感じるかもと思った。
ぼんたくん的には脇毛とか筋肉をこんなじっとりと、詩的に表現することある?って感じでうけた。好みの男体に対する熱意と執念。

パンチ効いた描写まあまあ多いし最初は変態性の高い話だな…と思ってたんだけど、読み進めるうちに「私」の感じてる得たいのしれない焦燥感とか不安は意外と普遍的なものな気もしてきたりして、読み終わったあとなんかよくわかんねえけどよかったなって気持ちになった。
クセ強文章&内容なので人を選びそうだけどぼんたくんは結構好き。特に「愛の奥処には、寸分たがわず相手に似たいという不可能な熱望が流れていはしないだろうか?」とかいう一文が個人的パンチラインすぎてバチ刺さりしたので、これに出会えただけでも読んだ甲斐あったなと思う。まじでその一帯の文章よすぎてノートに写経した。

最後に話それるけど、文中ちょいちょい出てくるダイレクトシモワードが急におしゃれフォント横文字(𝑒𝑗𝑎𝑐𝑢𝑙𝑎𝑡𝑖𝑜とか)になるのうけてた。オタクが急に𝑩𝑰𝑮 𝑳𝑶𝑽𝑬とか言い出すのと一緒じゃ~ん!なんか三島由紀夫に親近感わいちゃったな~🤗(?)
あと序盤子供向けの物語を読んでる時、気にくわない描写に「は?」ってなって該当箇所を手で隠して自分好みの文章に改変して読むとかいうムーブしてたけどこれもバカ笑いした。 幼年期から嗜好に対する自我がエグすぎンだろ~!て感じだし、厄介オタクの素質ありすぎ。まじでオモロイ。そして六法全書にもうちょっとやさしくしてあげてほしい。

 


君色パレット ―多様性をみつめるショートストーリー ちょっと気になるあの人― (読書時間 30分)

君色パレットシリーズ3冊目!最後だ~💪😤
構成はこれまでと同じで、今回は「ちょっと気になるあの人」がテーマ。

・日傘のきみ / 戸森しるこ
クラスでまあまあ浮いてる対物性愛者(恋人は日傘のキョウコさん)の谷岡くんと、そのクラスメイトで目立つグループに属してる片寄くんの奇妙な関係の話。
一見すると充実してそうな片寄くんのほうが谷岡くんの個性に対して憧れに近いなにかを抱いてるのが絶妙に思春期っぽくてよかった。距離感をはかりかねつつも余計なことは言わない、片寄くんのほどよく思慮深い人間性が垣間見える27ページ特にオキニ☺
この話好きなんだけど、自分の中でまだうまく飲み込めてない感じする。個人的にシリーズ3冊読んだ中で一番むずかしく感じたかも。

・親がいる / ひこ・田中
コロナの影響で自分はオンライン授業、両親はリモートワークをすることになっていつもと違う状況にそわそわしちゃうアカリちゃんの話。
今まで経験したことのない先が見えない毎日の中でも、新しいなにかを見つけて楽しむような自然なポジティブ感があってよかった。今だからこそ臨場感があると思うけど、いつかコロナが終息した時読んだらまた違った気持ちになったりするのかな~。

・恋になった日 / 吉田桃子
家庭科室で見つけた交流ノート的なものに書き込みをしてみたら誰だかわからない人とノート上での交流が始まって、だんだんその人のことが気になってきた星那ちゃんの話。
もう、めっちゃ、アオハル。読み終わったあとアオハルの爆風で隣の県まで吹っ飛んだ。最高。日常の中の些細な出来事を大切にできる星那ちゃんとノートの人の感性も素敵だなと思った。
あと小学校から中学校にあがった時に男子と女子の間に発生する謎の気まずさ、すごいわかる。あれほんとなんなんだろね🤔

・Hello Blue! / 魚住直子
青いシャツを着た男の子と、その子に親切にしてもらった4人の話。
1つの話の中で4人分の視点でそれぞれの人と青シャツくんとのエピソードが見れるからなんか新鮮でおもしろかった。青シャツくん、人の気持ちに寄り添えるけど芯があっていい子~!

どの話も読みやすくてよかったけど、個人的には1つ目と3つ目の話が特に好き。続き見たいと思った。3つ目の話なんかは今回はテーマ的に1つくらい恋の話ありそう!あってほしい!と思ってたから、目次見た瞬間ッッシャ✊‼になっちゃったしな。

これでシリーズ全部読んだけどどれもおもしろかった。でも主観だと今回のやつが一番気が合ったかも。読みやすいのは一番最初の青緑のやつかな。
大人が読んでも楽しいと思うし、小中学生に本を贈る予定がある人にもおすすめのシリーズなので興味あったらぜひ~!


死神の精度 / 伊坂幸太郎 (読書時間 2時間)

なんかおすすめの本教えて~って雑に丸投げした時にフォロワー達がいろいろすすめてくれたうちの1冊。
死期が近付いてる人間に接触して1週間調査したあと、そのまま死なせていいか判断する仕事(ほぼほぼ結果は変わらず死ぬことになるらしい)をしてる死神 千葉さんが見た人間達の人生の話で、6つの話が連作になってた。
死神の存在自体はトリッキーだけど、どの話も人間を中心に進むのでファンタジー要素はそこまで強くないと思う🤔

クレーム処理の業務をしてる冴えない女性、任侠ヤクザおじさん、外が吹雪く中孤立した洋館で次々に不審な死を遂げる人達、ブティックで働く恋する青年、人殺しで逃亡中の青年、千葉さんが人間じゃないことに気付いた美容師の老女、どれも話の感触は違うのに全体にまとまりがあってなんだか不思議な感じ。個人的には後半3つの話が特に好き。
そして最後まで読むとお゙🤯⁉️⁉️⁉️ってなったりしてすーーーーーごいおもしろかった。読み直したくなるところがたくさんできちゃったな。

あと基本フラットなテンションで本人は大まじめなんだけど、肉食ってる人に「死んだ牛はうまいか」って聞いたり、美容院の客引きお願いされて坊主頭の集団に声かけちゃったりとかそういうびみょ~にずれてる千葉さんの言動もオモロでよかった。とりあえずぼんたくんはいつ千葉さんがきてもいいように音楽の才能を磨こうと思う。歌、練習するか……😠🔥‼

これはフォロワー殿が続編もあるよって教えてくれたのでそう遠くない未来に読むつもり。文章も結構気が合ったのか読みやすくて今回さくさくいけたから他のもなんか読んでみようかな。


鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。 / 川上和人 (読書時間 3時間)

これもフォロワー殿がおすすめしてくれたやつ。鳥類学者の人のエッセイ。
鳥、学者、研究っていうこの本を構成するものにたいしてほぼ縁も知識もなかったのでドキドキしながら読み始めたけど、冒頭のおにぎりの話の時点で絶対おもしろいじゃ~ん🤗🍙になって最後まで楽しく読めた。
ピュアぼく、なんならのめりこみすぎて耳に虫入ったくだりはヒエ~ってなって耳塞いだし、腹話術師養成チェーンのとこもあごさすっちゃったよね。

文章の軸はもちろん鳥でフィールドワークとか研究過程でのあれこれについてなんだけど、最近やったゲームの攻略対象に研究者がいたこともあってそういう描写がかなり興味深く感じたり、文中結構親近感あるオタク比喩が出てきたりで軽快かつとっつきやすい文体なので個人的に気が合った。3年に1回くらい親戚の集まりに顔を出すちょっと変わったおもしろおじさんとしゃべってる時みたいな、そういう感覚。
個人的には特にキョロちゃんチョコボールのパケにいる鳥)と吸血カラスの話好きだったな。キョロちゃんのことを「駄菓子屋を中心に分布する鳥類だ」って表現してたの笑ったし、その後10ページくらいキョロちゃんについてまじめに考察してるのいい。

鳥のフンだと思ってたやつ、白いとこは尿なんだ……!とか、文体がおもしろいだけじゃなく普通に勉強になったのもよかった。あとぼんたくんもカールだいすきだからあとがきあたりの話大わかりすぎる。西の方面に住んでいる人類のみなさん、ぼんたくんに会う時はカールを持ってきてくれると好感度が85736599ほど上がり、秒速ハッピーエンドを迎えることができます。一緒にエンドロールを見ましょう🐸🧀

 

という感じ。
もしここまでぼんたくんの夏休みの宿題の読書感想文に付き合ってくれた人いたらありがとうございました。あと本おすすめしてくれたマブ達もありがと~!
おたよりとかでもおすすめしてもらったし今後ちょっとずつみんなのおすすめも拾うね☺

興味ある本いっっっぱいあるから今後もいろいろ読んだら感想書けたらいいな~とは思ってるけど、本を読むのはすぐできてもアウトプット作業が想定より大変だったので、書くのだるくなったらツイッターで軽く感想書くとか、特に刺さったやつだけとかになるかもしれない。まあ適当にやるからあたたかく見守ってて👦
それではまた~👋

 

ぼんた(@b_booon51)