SWEET CLOWN ～午前三時のオカシな道化師～感想（ネタバレなし）

な、なんですかこの様々な地獄を詰め込んだグロテスクな話は～～～！？
ここは地獄のテーマパーク。隣の芝生は地獄。
TAKUYOのしもべオタク、ずっとやりたかったスイクラを入手してこの度無事プレイしたので感想書いとく。

▼前回のTAKUYO

パッケージが景品表示法違反のゲーム。

「双子」「弟」「執着」
このワードにぴんときたオタク。スイクラ適合者です、早くこっちの世界にこい…一緒に狂おう………🤗

個人的には刺さるところたくさんあったし話もおもしろくてフェイバリットボーイもできて楽しめたけど、死神と少女と並んでクセが強くて人を選ぶゲームだろうから興味がある人の参考になればいいなと思う。
少しずついろんなことがわかっていく過程を楽しむゲームだと思うからネタバレなしで感想書くけど、公式サイトになかった気がする情報（大体プロローグあたりまで）も若干含むので各々気を付けて！

▼以下、主人公＝柘榴ちゃんで話を進める。主観と偏見がすごいのであんまり鵜呑みにせず適当に読んでほしい。

前述した通り核心に触れるネタバレはしないけどこういうシーンがあるとかは結構書く。
あと死神と少女の話結構すると思うけどこっちもネタバレはないので安心して見て。

■ストーリー
5年前、一緒にいたはずの双子の弟が夜の森でいなくなったのに自分だけ無事に帰れてしまったことに罪悪感、喪失感を覚えて心を閉ざすようになった柘榴ちゃんに“スイートクラウン”からお茶会の招待状が届く。

明らかに怪しいけど日程と場所に縁を感じた柘榴ちゃんが招待されたお城へ行ってみるとそこにはすでに他5人の招待客（当然のようにみんな協調性ない）が。
あたりさわりなく交流しつつ無事お茶会を終えて帰ろうとするとえらいことに巻き込まれる。

☕😈スイクラくんプロローグデスメタルカルテット🏰🌃
・招待してくれたスイートクラウン様は実は悪魔
・しかも柘榴ちゃんまで悪魔にしようとしてくる
・かくかくしかじかで全員城から出れなくなったし外がずっと夜のまま
・悪魔化は失敗したものの半人外になっちゃった柘榴ちゃんが完全な悪魔になれば城から出れそう

こんな丁寧な地獄のスターターセットある？？シンプルに可哀想。
そんなこんなで他の招待客達と一緒に城から脱出するためにいろいろ考えて「仕方ないからとりあえず悪魔になるか…」ってなるとこから始まる話。

途中扉を選ばされるんだけどそれがそのままルート選択になってるっぽい。

もう普通にゲーム進めてる気になってたから扉選んでしばらく読み進めてOP映像流れ始めた時もしかして今までのプロローグでした！？ってなった（正解🙆⭕）
マッッッッジで長かったな。ちなみにこのめちゃ長プロローグは2周目以降スキップ可。

選んだ扉によって奇劇編（古橋/日之世）、秘劇編（密原/久瀬）に別れて2人ずつのルートを経由してから個別入って、パラメーターによって終盤さらに深愛ルートか歪愛ルートに分岐する。深愛はそれまでの展開のわりに健やかになってって歪愛は様子がおかしい感じ。
ENDは各キャラ両ルートGOODとBAD2種ずつの計4種と真相ルートが2種と共通BAD。

珍しく日にちとか章で区切らず（一応場面転換のアイキャッチ的なのはある）にばーーーって進んでいく話だったの印象的だった。
作中朝がこないことでキャラクター達の時間感覚が狂っていくみたいに章ごとの区切りとかがない分個別入ると話の進捗状況がプレイヤーとしてもよくわからなくなってきてあとどれくらいで終わるんだろ…って思ったり、作中のキャラクター達の気持ちに寄り添えるというかリンクできるような感じでよかった。主観だから意図があるかは知らないけど。

柘榴ちゃんが悪魔になろうと努力する中で攻略対象の男達の助けが必要になるので1人専属お手伝いさんみたいな人を選んで一緒に行動するようになるんだけど、そこでお互いの気持ちと状況がどう変化していくかっていうのが大まかな個別の流れ。そういうこともあって個別は各ルート結構しっかり1対1で対戦できる。
今回も推奨攻略順（密原➭久瀬➭日之世➭古橋）があってこれは死神と少女みたいに時系列になってたりはしないんだけど、ルートによって与えられる情報の質とか量が全然違うしこの順が少しずつ謎が解けていって一番話を楽しめると思うからぜひ推奨順でやって～！頼む～！

全体的にそこはかとない気味の悪さ、妖しさを感じさせつつ気付いた時には地獄の渦中にいる凶悪なダークファンタジーって感じ。ずっとほの暗い。
基本的にみんな根暗だしそれぞれが抱えてる事情もヘビーだから他のゲームと比べるとギャグっぽかったりほのぼのする描写は少ないと思う。
それぞれの秘密とか闇のフックが死神と少女と比べるとわかりやすかったし、周回してるうちに「もしかして…」って察しがつくことも多いけど大丈夫。実際はそんなもんじゃねんだ。その“もしかして”の真実を知る時、大体オタクの想定より地獄度が数段上をいってんだ。
シナリオの具合悪すぎて傷害罪で訴えたら勝てる気がする。

注意点があるとすれば、いやまあ全体的に注意するとこしかないみたいなところはあるけど、ちょっとホラーっぽいというかびっくりする感じの描写があるのと流血したり痛そうな描写がわりとカジュアルに出てくるので苦手な人は気を付けてほしい。主観だとリジェットのゲームやったことある人なら大丈夫かな～くらい。
一部例を挙げるとフォークで手をめちゃめちゃに刺されるやつとか自ら柱に頭打ち付けて流血するやつがいたり、激しめにステゴロでボコり合うシーンとかある。
頭打ち付けたやつはそのあと慣用句的意味で「なんか頭痛くなってきた」みたいなこと言うんだけど冷静にさっき頭打ってたからじゃん？？？って思った。
直接的ではないけどその状況を思うと冷静にエグいんだよな…って発言とか残虐な描写もあったりするので気持ちが元気な時にやるのがおすすめ💪👦☀✨

■システム
操作面はいつも通りのたくよ～くんなので割愛する。やりやすい！ありがとうね！！
しいて言うならシナリオ再生の画面で深愛、歪愛ルートを分けたりどのシーンがENDにあたるかの表記があったらうれしかったかな😔ちょっと見づらかった。
演出効果的な面はこのゲームもウィンドウの表示だと「……」ってなってるとこに男達のぼそぼそ心情吐露があったりするので注意したほうがいいかも。

さらに話それるけど演出面のつながりで言うと「躯」「喰べる」「頸」「仕合わせ」とか、作中使われる漢字があんまり常用しない表記になってたのが文字選びから独特のぞわぞわ感あってよかった。
「早々」「中々」とかも「々」じゃなくて「早早」「中中」って表記で同じ漢字をふたつ続けてたのも終わってみてからいろいろ考えると世界観の演出の一翼を担ってたと思う。

次は攻略順に感想書く。
もちろん公式推奨順でやった。TAKUYOのしもべオタクなので。

（密原➭久瀬➭日之世➭古橋➭真相ルート）

真相ルートは他4人やったあとにルート開通。
この順でやった場合の感情を表現すると

1周目　え、そうだったの！？（地獄）
2周目　うん…そうだと思っ…たああああああ！？そんなことある？（地獄）
3周目　もしかしてさ～～～（地獄）
4周目　うん、まあ大体わかってああああああああああ！？？（地獄）
5周目　もうさすがに察しついてるから、大丈あﾞああﾞあぁあﾞあﾞぁぁあああ！！！（熟成された地獄）

って感じ。推奨順でやってくれよ、頼むよオタク……。
この先は深愛、歪愛それぞれのルートと各ENDについてもちょっとずつ書いていく。
まず柘榴ちゃんのこともちょっと書かせて✏️

（樫野柘榴）
弟の行方不明事件の影響で「自分だけ仕合わせになっちゃいけない」って思ってたりとにかく破滅願望強めな感じ。
だから序盤はあたりさわりなく場をやり過ごそうとしたり、主体性があんまりなく見えるから人によってはうーんって思うかも。
家庭環境もそんなによくないみたいなのでこんなえげつない状況になる前から土台がハードモードすぎる。まだ高校生なのに……😢

ただ、死神と少女の場合ヒロインの核になる部分が周回終盤にならないと見えてこないから読み手として共感とか理解がしづらくてそれにもやもやする人が多かった気がするけど、スイクラは柘榴ちゃんは今こういう子でこういう考え方になったのには理由があって…っていうのを序盤から明確にしてくれてたのが話的にはわかりやすくてよかった。個人の見解。

とはいえ状況とか設定が特殊すぎてこっちもかなりクセ強めなので自己投影はしづらいと思う。ヒロインを1人の登場人物として見れるオタクにおすすめ。
難儀な子だけど特に性格悪いとかは思わなかったし、ルートによって結構人間性のニュアンスが変わるように感じて個人的には見てておもしろかったからわりと好き。

（密原誠丞）
うさんくさいしめんどくさい男。
キャラ紹介にも「明るく快活に見える性格は演技でどこまでも腹黒く要領がいい」って書いてあるしまあマイルドにどんなやつかお伝えしようと思うけど、みんな～～！こいつめちゃめちゃ性格悪いよ～～～～！！！（クソデカビッグ大声）
豊永の演技が上手いので猫かぶり時から「絶対信用できない人間」の声がする。無限警戒。

個別は疑似恋愛っぽい感じで始まるけど密原はタチ悪いし柘榴ちゃんも一筋縄では行かない女だから気付いた時にはやべー男 vs やべー女の腹の探り合い頂上決戦が始まっててうける。ニュアンス的にはOGAのたまぶきとかワンドのアルバロとかに近いかも。
エンターテイメント狂気部門期待のエースなので盛り上がるシーンがいくつかあるんだけど個人的にそのへんおもしろかった。
どこから出てんだよ😂みたいな声とか…。そんな声今までの人生で出たことないし今後も出る予定ないので豊永の声帯と振り切れた演技に感動した。助演男優賞。

ただなんか、抱えてる闇が攻略対象の中なら一番リアリティあるように感じたし見てて普通に胸痛んだから今の密原の仕上がりには納得がいった。
クズとかメンヘラって言葉で軽々しく片付けられないどうしようもなさがあるし、話が進むにつれ未完成で不器用な部分がボロボロ出てきてストレートに人間の泥臭さを感じられるおもしろい男。
個人的には吊り橋効果じゃない？？とか柘榴ちゃんシンプルに男の趣味悪いなとか思ったけど。まあ嫌いじゃないけど好きでもない、でももし目の前にいたら4発くらいは平手打ちしても許されたい、そんな感じ。こんなクセ強男を1周目にやらせようとするなんてどうかしてるよたくよ～くん（素直無礼）
あとおまえ、人のルートで大暴れするのやめな！？！？兼田侘助じゃないんだから……。

■深愛
難儀な男で散々感情をこねくりまわしたわりにパワータイプな展開に持っていかれて意外だった。終盤あっさり気味だったから個人的にはあんまり刺さらなかったかな🤔

・GOOD
思いの外さわやかに着地されてそこそこ困惑。でも幸せならOKです👍
密原が柘榴ちゃんと過ごした中で少し変わったところと、変わらない強かさが見れてよかった。

・BAD
結構好きな感じだった。ほろ苦。

■歪愛
依存度が高くて具合悪い。密原てめ～～～～って感じ。

・GOOD
ストロングミニマリスト密原。
めちゃめちゃ笑ったけど多分笑いどころじゃないので誰もぼんたくんを信じるな。

・BAD
密原シンプルに最悪というかほんとにどうしようもなくこじれてんな…って感じだけど個人的には結構しっくりきたし久瀬くんが最高なのでOKです。

（久瀬蒼馬）
久瀬蒼馬くん、デスメタル男だらけのスイクラで輝くまぶしい太陽。久瀬くんを信じろ。
主観だとめんどくさくはないけど初対面の柘榴ちゃんを姉認定（姉じゃない）してきて勝手に弟になってくれるのでまあやべーやつであることには違いない。
乙女ゲームでまで“姉”という概念に囚われる内田雄馬。

これは姉（姉じゃない）ににんじんをくれるにんじん色の服を着た弟（弟じゃない）のゆうまたそ🥕（難解）
ちなみに乙女ゲームでは内田雄馬初対戦だったのでわくわく。

きれいな顔してるしパッケージでもキリッとしてたからクールな感じかと思ってたけど、ふたを開けてみたら純粋無垢素直赤ちゃん👶🍼
声のトーンとかしゃべり方も見た目から想像してたのと結構違ってたから今回一番プレイ前と後でギャップ感じたかも。
こんな状況でもぶれずにまっすぐで健やかすぎるし一般常識もあんまりなくてちょっとずれてる感じ。学びが止まらない久瀬くん。そんななのに意外と人のことよく見てていい子だし、いかなる時も姉絶対守るマンなわけ。
そんなの、そんなの最高～～～～～！！だいすきかわいいありがと～～～😭👏🎊🎉💮💮💮

個別、かわいいんだけど問題が先延ばしになってる感じがしんどい。密原余計なことすんなよって100万回言った。
1周目でもしかしてと思ってたことが当たってたのもきつかったし、このルートはもうひとつ明かされる秘密があってそれもあまりに残酷で地獄。
オタク久瀬くんに肩入れしすぎて途中から一生泣いてたから次の日目なくなるかと思った。
久瀬くんルートをやってた2日間、人生で一番内田雄馬に感謝した。

ちなみに密原ルートの時から久瀬くんだいすきすぎて久瀬くん関連イベントで泣いてたし個別やってからは2周目にしてすでに整いました！久瀬くんです！のテンションになってたからこれもう絶対久瀬くん人気投票1位だわ、間違いないってちらっと結果見に行ったら普通に4位とかだったの笑った。え、そんなことある？？ぼんたに効いただけ？？？
このルートやってから毎日内田雄馬の曲を聴いてべろべろに泣く妖怪が爆誕してしまったのに？？？？？

■深愛
今まで久瀬くんが“弟”として柘榴ちゃんを守ってくれた分柘榴ちゃんの中の“姉”（もはや母性に近い）が芽生えていく感じがほんとにあったかくてだいすき。
久瀬くんの感性があまりに瑞々しくてまぶしかったしあと密原はまじで余計なことするな。

・GOOD
ちょっと心配事はあるんだけど久瀬くんの健やか光属性っぷりがそれを上回るので推しカプの未来に無限の信頼を寄せた。幸せにね…😢
ていうかそのスチル～～～はぼんたがめちゃめちゃ好きなシチュのやつ～～～～～😭👏👏‼️

・BAD
久瀬くんがいいやつすぎて良くない。

■歪愛
不安そうな久瀬くん、あまりにショタで絶対に守ると思ったし姉の柘榴ちゃんがめちゃストロングで心強い。
久瀬くんがうれしいのが一番だし久瀬くんの幸せを願いすぎてオタク、このルートのなにが歪んでるのかがいまいちわからないみたいなところある。正史では？？？？

・GOOD
めちゃめちゃ最高。健やか（主観）じゃん。
個人的には深愛よりもこっちのほうが好きというかしっくりきた。整合性もある気がする。歪愛GOODの中なら一番好きかも。

・BAD
まって！？！？！？死ぬほど好きなんだけど！？？！！
純粋な分与えられたもの次第でどんな風にでもなれる久瀬くんのポテンシャルに興奮した。
ていうか、キスがえっっっちすぎない！？ほんとになに！？！？久瀬く…内田雄馬！？！？多分初出演の乙女ゲームだよな！？なんですかこれは！？！？
密原のキスがやばいのはウンウン、ダヨネ～😐って感じだけどこれは想定外だったよ。びびりすぎて1回Vita置いてしばらく休んだ。内田雄馬、生まれてきてくれてありがとう。

（日之世武尊）
普通にめんどくさい男。
初対面で首吊り死について語ってくるし、笑い方「イヒヒ」だし、服のそこかしこ中に拷問具仕込んでるし、ファーストスチルでヒロインの首もとにナイフを突きつけてくる（しかもなんか作画めちゃいい）のでわかりやすく激ヤバ。そんななのに敬語。これはもう、ヤバ人間ビンゴシート全部あく勢いですよ。
乙女ゲームのカキハラ、思春期か軽薄男のどっちかなイメージが強いからこういう感じの男は意外性があっておもしろかった。
ここまでの周回は個別以降ほぼ出てこなかったし、どう恋愛に発展するのかが一番イメージできなかったから刺さる要素が特になさそうなカキハラ vs なんか知らんがカキハラの男に屈しがちなぼんたの対戦が始まった。

個別ルート。結論から言うとめちゃめちゃいい。
なに考えてんのかよくわかんないままエッジの効いた言動してくるしルート序盤はﾑﾝ☹️て感じだったんだけどひのせおまえ……モノローグが天才すぎない！？！？
どれも最高だったけど特に個別入って初のモノローグ、ひのせの柘榴ちゃんに対する気持ちがオタクに刺さった。おまえそんな風に思ってたのか…？想定してたよりも全然人間じゃんか………。
みんながどうだったかは知らないけどぼんたはそこから一気に視点が変わった感じで、ひのせの存在がどんどん安心できるものになっていった。それくらいナイスモノローグ。

まあ思ってたよりいいやつだったけど変人には違いないし、柘榴ちゃんもクセ強女なので恋愛面は途中ちょっとストレス感じるくらいまどろっこしかったのはうけた。

なんだよこのルート😭駅から家まで徒歩10分なのに最寄りでおりてからなぜか3駅先まで歩いてからまた戻ってきて自宅に帰るみたいな遠回りの仕方するじゃん😭😭😭😭（？？？？）
— ぼんた (@b_booon51) 2020年7月12日

ってプレイ中のぼんたくんが言ってたよ。日本語ちょっとおかしくてごめんね。
でもここからがすごいんだ、これまでの遠回りを取り返すかのように中盤たたみかけてきて勝ってしまう。
これがゲインロス効果ってやつか？なあひのせ……オタクに効いてるぞ🤒

序盤のことを考えると信じられないようなひのせが妬いたりするような描写もあったけどひのせらしさを損なってないのが感動したし、このルートは柘榴ちゃんが一番シンプルに恋愛してる感じで好き。2人の会話も独特のテンポ感でいい。かわいい。
個人的には体感一番乙女ゲームっぽいルートだった。意外と。ENDも他と比べると全体的にマイルドだった気がする。クランとラズ（マスコットキャラみたいなの）の関わり方もよかった！

ちなみに攻略対象の中なら一番切れ者なうえに攻撃力も高めだから周回を重ねるごとにひのせの存在めちゃ心強く感じた。この心強さは宮ノ杜雅様に対して感じるものとちょっと種類が似てるかも。古橋さんルートとかまじでありがたかった。
あとひのせ、パニパレの白原と気が合いそうと思ったけど最強に邪悪なコンビになってしまう。

■深愛
歪愛のほうもそうだけどこのルートなんか他と比べるとわりかし道化師（スイクラ様）がマイルドというか、話わかるやつじゃない？？

・GOOD
ひのせわりと知的なのに時々変なところで話ぶっ飛ぶのオモロ～。めちゃめちゃ笑った。とか言ってるうちにバクモエ～～爆弾投下されてウルトラハッピーエンドだしなんか……なんですかこれは…………？？いい🤒🤒

・BAD
うーん！可哀想！やぶさかではない！

■歪愛
シンプルにラブラブでびびる。

・GOOD
ひのせの正論お説教祭り。めちゃ笑った。強すぎるだろおまえ…。
っていうか最後もなんか1人だけジャンル違ってない！？！？
作中のいろいろを考えればまあわかるはわかるんだけどびっくりしすぎて100度見した。スチルの芸術点高い。

・BAD
うーん！ナイス生き地獄！

（古橋旺一郎）
それなりにめんどくさい男。
顔がいい根暗の若年寄。ドライに見えてなんやかんややさしいタイプなので萌えキャラ。
キャラ紹介に「主人公に対して非常に冷たい」って書いてあるしまあたしかに多少ツーンとはしてるけどファーストスチルでナイフ向けてくる男を経てきたから特にそう思わないバグが発生する。
個人的には一番まともな人格の人に見えた。だって、多分このゲーム始めてから初めて個別序盤からまともに会話が成立してるとこ見たよ（低ハードル）

個別はもうなんか、恋愛うんぬん以前に情報量が多すぎ。
ただでさえ情報量多いのに推しカプ運命音頭の会場決定‼️‼️レベルの激ヤバ運命情報を「今日の朝ごはんパンケーキだった」くらいさらっと言ってきたり、えげつない話を「教科書忘れた」くらいのテンションでお届けしてきたりで気が狂う。びっくり情報を立て続けに与えるな…知恵熱が出ちゃうだろ……🤒
そんなわけでこのルートは世界観の理解を深めるための話みたいな側面が強かった。なに言おうとしても全部ネタバレになるから言えることないけどえげつない。
古橋さん、もっと嫌なやつだったり頭がおかしければきっとこんなに苦しまずに済んだだろうに比較的人格がまともだったばかりに可哀想に…😢

その分恋愛面はわりとピュアというかプラトニックというか、2人がお互いのことを大切に思うようになる過程をじわじわ見守る感じ。文脈的乙女ゲームは多分ひのせよりこっち。似た者同士だし運命力も強いのでさすがメインヒーロー様。
「君は俺なんだ」ゔ～～～ん好きな概念ですね🤒初めて名前を呼ぶタイミングもこ、ここで～～～～！？って感じだった、はなまるあげる💮💯
あと古橋さんとクランとラズのやりとりすごいかわいくて好きなので無限に見てたい。

■深愛
基本的にどのルートも「視点を変えればそれぞれにいろんな形の地獄があるよ😉」っていうのを感じさせられるゲームだと思ってるけどこのルートは特にそれが効いてたなと思う。詳細は控えるけど終盤すごくよかった。

・GOOD
あまりにもかわいいしすっっっっごくまぶしい。メインヒーロー甲斐のある大団円的なENDだった。深愛GOODの中なら一番好き。
最後のモノローグがあまりにも最高で泣いちゃった。いい話だ……。

・BAD
BADへの助走が丁寧すぎない！？！？その甲斐あってありえないくらいだいすきなタイプのBADENDなんですけど…………🤒🤒🤒
エピローグ、古橋さんがそこに至るまでに一体どれだけの…って考えると切ない。ぼんたに突き刺さってきた。最高。

■歪愛
そこそこエグい。柘榴ちゃんがやばい。

・GOOD
メリバのお手本みたいな感じ。

・BAD
経緯がちょっとつらいけど着地がめちゃめちゃポップにクレイジーで結構好き。その先も見てみたい。

（真相ルート）
前述したように他4人攻略後ルート開通。
扉選ぶ時点で「後悔しない？」「後悔だらけの道」とかはちゃめちゃ脅迫される。
なに？？？これまでの4周以上のなにかがあるっていうのか？？？？？？？こわ…ちびった。

結論から言うとどっちに転んでも地獄。
4周してもわからなかった真実を見せてくれるルートになってるので話としてはいろいろ納得できておもしろいけどめちゃめちゃしんどい。
攻略対象の男達が他ルートと比べるとわりと仲良かったことくらいしか救いがなかった。
多分ほとんどの人がここまでの周回というかもう1周目ですでに「いやこれってさ～？？」って察してることがあるだろうけど、もうそういう次元の話じゃない。
地獄を上塗りしすぎて多分地獄の標高富士山越えた。

ホラーとかとはまた違った次元でこわいというか～～～～～こわい。
すべてがネタバレになるからなにも言えないけどほんとになんか思ってたよりもやばかったな。家庭用の唐辛子だと思って使ったらジョロキアだったくらいやばい。
たくよ～くん、なんてもんをこの世に生み出してんだよ………。どえらい話だよ。オタク、半年は引きずる。

・GOOD
かなり賛否、好みがわかれると思う。
状況を考えるとこれが最善だったかもしれないけどなんとも言えない感じ。
これで終わり！？もっと先まで見せてくれよ…と思ってたらスチルコメントで泣いちゃった。

・BAD
まあ見様によってはハッピーだと思うけどここまでこのゲームをやってきて感性が狂ってる可能性があるので誰もぼんたくんを信じるな。
表が地獄だと思ったら裏はもっと地獄だったっていう強烈な地獄。最後こわすぎて鳥肌止まらなかった。そんなすべりこみで地獄のギアを上げるな…。

ひとまずルートごとの感想はこんなん。
他にも唯一まともそうな招待客の真井さんとかロバ、明らかに裏がありそうな美形のお兄さん、いい声の猫っていう城で働く人達、あとさっきも書いためちゃめちゃかわいいクランとラズとか濃いうえにたまにこわいサブキャラもたくさんいるのでお楽しみに☺

お茶会に招待される＝難あり人間の証明みたいなもんなので基本的にみんななにかしら狂気をはらんでる感じ。
リジェットにもおかしいやついっぱいいるけどこっちのほうが人間としての感情がより生々しくて痛々しいというか、奥行きがあってぞわぞわすると思う。
あとこれはほんとに個人の見解だけど深愛よりも歪愛ENDのほうが妙にしっくりきちゃう人が多いの、すごく業が深いなと思った。

真相ルートについてはENDどころかシナリオ自体も結構人を選びそうな話なので、もし気乗りしなければ光に満ち溢れた古橋さんの深愛GOODENDでこのゲームを終わらせてもいいと思う。
世の中には知らないほうが幸せなことだってあるし、大体みんなそういうことは知らずに生きてんだ。

閉鎖的な空間にいること、朝がこないことだけでも鬱屈とした雰囲気が出てていいんだけどそのうえ招待客が全員10代だったからみんなが頼れるような、導いてくれる存在がいなかったのがさらによかった。
たくよ～くん他のゲームだと大体攻略対象の中にヒロインの先生、兄弟、兄的存在とか頼りになる人間枠がいるからさ…。今回はただでさえギリギリな状態でより追いつめられる感じ。あまりに最悪で清々しい。

ところで昔のゲームを周回遅れでやる墓荒しタイプのオタクなので内田雄馬とか小林裕介の男を乙女ゲームで見るの初めてだったんだけどめちゃよかったよ～！シンプルに演技が上手い。
たそは乙女ゲーム初出演っぽかったけど小林裕介もかな🤔と思って調べたらダイナーのほうが先に出てたみたいだけど、これといい乙女ゲームの仕事のスタートラインがクセ強すぎるだろ～～！？小林裕介がひだまりみたいなゲームに出れる日を願ってるよ。

あと突然話変わるけど、あんまり前情報入れずに始めたからキャラデザ的にみんな名前カタカナだと思ってたら攻略対象むぇっっっちゃ日本人の名前だったのうけた。

■スチル、イラスト
スチルは差分抜きのカウントで各10枚。長いわりに少ないかも。
たくよ～くんの中ではかなり顔安定してたと思う。普通にきれいだった。主観だけどひのせのスチル特にきれいな気がする🤔あと背景だけ見れるところがあったのも地味によかった🙆

END後は各スチル思い出ボイスが聴けるようになるの助かる～！
差分ある場合は最後のスチルだけ「この時～だったね」みたいな思い出ボイスで、他はそのスチルが出てきたシーンの台詞抜粋って感じ。ひのせスチルコメントでめちゃめちゃしゃべるから笑った。

イラストというか、キャラデザの話になるけどいろいろわかってから各キャラのいろんなとこ見るとなるほどね…って気付きがあって良～！
あと古橋さんの私服立ち絵、御剣晃くん！？！？（空目）ってなっていらないところで被弾した。正装の時は全然そう思わなかったけど私服まじで晃くん。

■音楽
主題歌が世界観に合いすぎじゃない！？
ゲーム始めてすぐこの曲でまずぞわぞわさせられる。OPの映像も改めて見るとあっっ！ってとこがあったりですごい。
YouTubeにあったからよかったら見て！これ見てぴんときた人は多分向いてる。
https://youtu.be/EQd2B383xa8

EDは迎えたENDによって映像とか音楽が違ったりで全部で5種あるのもびっくりした。真相ルートのEDやばすぎない…………？？
真相ルートのED映像に関してはそれぞれのキャラが抱えてた秘密が反映されてたり、クレジットでルートごとのシナリオライターが明かされてたのもよかった。複数人シナリオライターがいても割り振りを明確に教えてもらえることってあんまない気がする。各ルートのライター見ていろいろ納得した。

■おまけ要素
・各キャラのプロフィール（サブキャラ含む）
・いつも通り発売前カウントダウンボイスの再録
・OP,EDとかの映像
・各ルート攻略後に見れるようになるそれぞれのキャラのイメージイラスト（1枚ずつ）
イラスト、ぞっとするやつある。鳥肌立った。

たくよ～くんのゲーム結構おまけ要素増し増しなイメージあるけどこのゲームはそんなでもないかな🤔まあ他のゲームは移植前の特典類の再録が多いこともあるだろうし、そういうテンションのゲームでもないと思うので個人的には特に不満なし。
しいて言うなら他作品だとたまにあった質問コーナーみたいなのはちょっと見たかったかも。
あともし今後Switchに移植してくれることがあるなら特典類の音源再録してくれたらうれしい、頼んだたくよ～くん…。

プレイ時間は初回（初めてEND見るまで）が約8時間、END回収含むと約9時間。
選択肢回収のために2周目以降もプロローグ飛ばさなかったけど1周あたり4～5時間くらいだった。
TAKUYO作品個人的に短いというか、さくっと終わるイメージ強いんだけど今回は文章読むだけのゲームにしては時間かかった感じ。
個別前の2人ずつのルートでもベースが同じなだけで選んだ扉によって起きるイベント意外と違ってたし、かなりボリュームあると思う🙆

シナリオがボリュームあることと本編中攻略対象のモノローグもあるおかげでクセ強な各キャラの人間性としっかり向き合えた感じでよかった。理解まではいけないかもだけどそれぞれの行動原理に納得できたし話にも没入できた。
ぼんたくんはもうただただ久瀬蒼馬くんの幸せと今後益々のご発展をお祈り申し上げてるよ。フェイバリットボーイ…。姉と幸せにな…。

でも攻略対象の中で個の人間性と個別のシナリオ、各ENDの内容のバランスを考えるとひのせ結構よかったかも🤔
最初は普通にいいじゃんか～！くらいだったんだけどトロコンのために真相ルート後シナリオ再生祭りしてたらひのせのルート改めてめちゃめちゃいいなと思った。遅効性ひのせ。
でも人気投票1位のカキハラの男に屈したくなくない！？！？！？（発作）

解釈をオタクに委ねるような内容が多かった死神と少女と比べると話としてはわかりやすくなってる気がしたけど、体感地獄度はこっちのほうが上なのでどっちにしろ気軽に人にすすめられる感じではない。ここまで書いてきたように相当具合悪くてヘビーパンチかましてくる話だし結構引きずりそうなENDも多いんだけど、闇と病みと狂気を重ねてすごく丁寧につくられた地獄なので生々しい感情が見たい人、BADENDにウキウキできる人にはおすすめ。
恋愛面についてはルートによってもだいぶニュアンスに違いあるけど恋愛過程というよりはお互いが相手の存在を認めて尊重していく過程の描写が丁寧な印象だった。
万人受けはしないけどその筋のオタクには強烈に刺さると思う。他作品で言うと派閥が同じな死神と少女はもちろん月華、マスケティアあたりのオタク結構適正ありそう。

周りにやってる人あんまいなかったけど死神と少女のオタク向きみたいなうわさは聞いててずっとやりたかったから今回プレイできてよかった！ただ楽しんだと言うにはあまりにも深い爪痕を残していったけどな。
物理ではまあCでいけるかもしれないけどメンタル的にはCERO:Zでいいくらいの気持ち。
TAKUYOくんえげつない話提供してくるわりに意外と倫理と道徳はあるのでギリギリなところで踏みとどまる感じまじでなに？？？
あとプレイ中道化師とぼんた性癖一緒じゃんって思った。気が合う～！親近感～～～！（？？）

ところでちょっと話それるんだけどさ～！

END全部見終わった時間が午前三時だったのめちゃめちゃこわくない？？？
しかも7月16日がスイクラくんの発売日だったのもあとから知ってまじでびびった。こわ。縁があるね、5歳おめでとう😈🎂
まだ人気投票結果のチラ見くらいしかできてないから近々ブログ漁ろっと。

このへんにしておく。
ここまで読んでくれた人いたらありがとうございました～！
作中特殊な設定とか用語が多いけどそれをほぼ省略して書いたからうまく伝わってなかったらごめん。まあやべーゲームなんだなって思ってもらえればいい。
どこで書いたか忘れたけど今年はTAKUYOゲームいっぱいやろうと思ってるから年内にアプリコットと月影もやる予定。

とりあえず長年やりたいと言いつつチャンスを逃し続けてきた夏空のモノローグを7月29日から始めてもう終わったので、次の感想文は多分それになるかな。
やっとだよ～！せっかくなら夏にやりたいな～～とか言いながら何回夏を見送ったか。
こっちも興味あったらよろしく。

まあそんな感じで、まだまだ不安定なご時世だけどみんなも体調気を付けて適当に元気でいてね～☺
あとTAKUYOのゲームの話ができる友だちほしいんだけどどうにかならない？ならんな…。せめてなにかあったらとぅいった～で気軽に話しかけてね、最近意外とブログからフォローしてくれる人多いみたいなので🙆
じゃあまた～👋