生きる少年漫画くん

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映画 「チア男子!!」 感想

 

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チ、チア男子が実写映画化!??!?って去年からびびってるうちに気付いたら公開日になってた。爆速。
それどころか5月公開だし5月いっぱいはいけるっしょ!って余裕こいてたら5月末で上映終了の劇場多すぎてあせったわ、間に合ってよかったよほんとに…(5/29に観に行ったオタクより)
ちなみに写真はロビーにあった衣装の展示。

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全景はこれ。

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1枚目がハルの靴で2枚目がカズの靴。
メッセージが書き込んであって青春を感じた…。

実在する人間がBREAKERSとして動いてるところを見てみたかったのでフォロワーとっつかまえて一緒に観に行ってきた〜!
万人受けはしなそうだけど個人的には好きだったし、普通に楽しめたので感想書いとく。
ちなみにアニメから入って原作読んでアニメ関連のイベントは音劇と男祭りに行ったオタク。舞台とコミカライズはほぼノータッチ。

・顔のいい男達が青春してるところを見たい
・顔のいい男達が運動してる時にちらっと見える腹筋を観察したい
・爽やかな男同士のクソでか感情と若干煮込んだ男同士のクソでか感情、どちらも気軽に摂取したい
のうち1つでも当てはまったら多分この映画向いてると思う。

▼以下ド主観ド偏見かつアニメ、原作、映画の内容についてそこそこ触れるので気にしない人だけ読んで〜!
あとインタビューとか映画関連のものに全然目を通してないのでぼんたとかいうオタクが制作側の意図と全然違うこと言ってても「(笑)」くらいで済ましといてほしい。


ざっくり言うと柔道一家に生まれて姉の背中を追って長年柔道をやってきた大学生のハルが親友のカズに誘われて柔道をやめて男子チアのチームを組むことになって、仲間をかき集めて最終的に集まった7人で学園祭のステージでパフォーマンスをする、っていう話。
すでにチア男子を知ってる人はキャスト見た時点で予想ついたと思うけどアニメでいうと5話までの範囲。
2時間弱の映画の尺に納めるにあたって簡略化とかカットされたところがあったり、逆にスムーズに展開するための映画だけの登場人物みたいな人がいたり、あとでもう少し詳しく書くけど原作だったら新メンバー加入以降に起こる出来事も学園祭までのこの映画の中に入ってたり〜って変更点が結構あったと思う。
個人的にはアニメも原作にない設定が加えられたり、キャラデザが原作の描写と違ってたりっていうのはあったから「映画のチア男子はこういう感じね〜」って特に気にならなかったし、作中発生するイベントのよくばりセットみたいな感じで楽しめたけど他媒体でのチア男子にこだわりがありすぎる人とかはちょっと注意したほうがいいかも。
この変更は結構印象が大きく変わるなって思ったところをいくつかあげておくから参考程度にどうぞ〜!

・カズと弦くんのポジションが違う
主観だと映画での一番大きな変更点だと思ったけど原作、アニメだとトップだったカズが映画だとベースで弦くんがトップになってた。これはシンプルに体格の問題だと思う。じゃあもっと役に合った体格の役者を選べよって思う人もいるかもだけどいや、でもな、中尾くんマジマジドマジにびっくりするくらいカズの顔してんだよな〜〜(???)
カズとハルが同じポジション、っていうのは原作とアニメだと終盤でかなり活きてくる設定だから人によっては受け入れづらいかもしれないけど映画だけで見た場合そんなに違和感なく見れると思う。

・溝口くん周りの描写
一番違うのは映画だと溝口くんだけ4年生になってたこと。後の就活関連のくだりのためっていうのが大きな理由だと思うけど、モブのしょーもな男に「今さら大学デビューですか〜?」みたいに煽られてるシーンもあったから原作で描写されてたBREAKERSに入るまでの溝口くんの孤独感が短い尺の中でも強く感じられたので個人的にはいい改変だったと思う。
あと映画には大学の学生会っていう組織が出てきてDREAMSとの合同練習の約束、練習場所、設備の確保(ハルんちの屋上にトランポリン持ちこむやつ)、ユニフォーム関連とか原作だと溝口くんがやってたことをほぼその人達がやってたから溝口くんのやばムーブがなくなってた。でも突然トランポリン買って人んちに送りつけるよりかは大学の人に協力してもらって練習場所を用意してもらうってほうが現実味あったからこっちの改変もかなり納得感ある。

・原作だったら新メンバー加入以降に起こる出来事
該当シーンは主にカズのおばあちゃんのくだり、溝口くんの就活とその2つに伴う全員そろっての練習ができないことによる徳川翔くんのイライラとさくら関連、ハルくんと姉ちゃんとの和解とかそこらへん。
原作だとひとまずのゴールが全国選手権になってるけど映画だとそれが学園祭に設定されてるからそれぞれが気持ちに整理つけて自分が壊さないといけないものとちゃんと向き合うところがぎゅっと凝縮された感じ。短い尺の中で結構まとまってたからよかったと思う。
ただハルの姉ちゃんは「ハルに柔道を続けて強くなってほしい」と思ってた理由が特に描写されなかったから怒り方が癇癪起こしてるように見えがちだったのがちょっと残念だったかも。想像より出番あったからその描写もあったら個人的にはもっとよかった〜!

演出面では冒頭ハルが練習試合でけがするところ(カズが言ってたハルの柔道の好きなところも見れる)があったり、イチローくんが肩けがするところとかさくらが落ちるところとかけがをする瞬間の明確な描写があったのが個人的に印象深かった。
作中出てくる場所が7割大学内で残り3割がハルんち(道場)とひまわり食堂と病院と通学路ってバランスだったからカズのボロアパートが好きなオタクは残念〜!(??)
あと原作にはないのにアニメで突如できたデモンストレーションのシーンが映画で採用されてたのめちゃ笑った。よ、よりにもよってそこでアニメをリスペクトしちゃう〜〜!?!?羞恥で映画館で突然死しかけたけどアニメよりもギャラリーのリアクションがあたたかくて安心した。
次にBREAKERS7人の印象もそれぞれざっくり書いとく。

( ハル )
流星くんはトッキュウジャーのイメージ強いし全体的にクールというかしゅっとした印象があってハルの等身大の大学生感とあんま結び付かなかったんだけどいざ観てみたらめちゃめちゃハル。人生で初めて横浜流星くんがかわいく見えた。
原作は年相応なやんちゃさ感じたしアニメだとわりとズンドコバタバタしてるイメージあるんだけど映画だと悩むチームメンバーをやさしく見守る有能カウンセラーみたいな、坂東相談所。一歩引いて周りのことを見れてる感じ。
柔道やめたことを姉ちゃんに咎められた時に言った台詞が原作ともアニメとも違ういい言葉だった気がするんだけど忘れてしまった。尺が短いことにより短期間で姉ちゃんとちゃんと向き合おうとしててえらかった。
あとポジションが違うこともあってかカズに対してそこまでライバル意識を持ってないように見えたし、病院のくだりも原作でいうトンとハルを足して2で割ったような存在になってた印象があってシンプルにカズを支えたい気持ちが健気すぎなかった??オタク泣いちゃったヂャン…。

( カズ )
ジュウオウジャーの大和先生の印象が強すぎて再放送5話のオーコメでおのゆーさんが中尾くんの顔を「めっちゃカズ」って言ってたのを聞いてその時はそうかな?って思ったんだけど観に行くにあたってまじまじと顔見たらわかる…ってなった。
原作とかアニメだと途中までいいやつだけど腹の中がいまいち見えないというか、飄々としてるイメージが強かったけど映画はわりと地に足のついた人間味がある感じだった。あと学費免除されるレベルに頭いい設定だけど映画では特にその描写なかったと思うしなんとなく原作とかアニメのカズより脳筋そうな気がする(偏見)
映画だとチーム名を決める時河川敷みたいなところにいたんだけどカズが話してる時背後にめっちゃ日射しててまるで後光だったのでカズについてったらとりあえず間違いないと思わせる力がすごかった。

( 翔 )
原作だと「さらさらの黒髪」みたいな描写をされてた気がするからなるほどこんな感じか〜!ってなった。納得。
徳川翔くんはもうとにかく、とにかく服。アニメだとリスジローが押し出されてたり結構大げさな描写が多かったけど映画はなんていうかこう、見た者に絶妙な気まずさを与えるリアリティのあるダサさだった。
なにそのルービックキューブの並んだTシャツ。別に野球好きじゃないだろうに謎のベースボールスタイルな服装。あとべろが出てるブランドの服好きすぎない????シリアスなシーンでみんなの表情は変わっても徳川翔くんの服は変わってくれないのでじわじわ笑いがこみあげてしんどいところが度々あった。それなのに服についてまともにつっこんでくれたの1回くらいしかなくてわりとみんなスルーだったのが余計にオモロ〜ポイントを稼いでいく…。
あ、おお振りの泉ブランドの感覚に近いかも。

( 溝口 )
杉田智和の声がしそう感がすごい。いやしそうじゃない、した。しました(幻聴)
好きなバラエティ番組の関連ドラマで見たことがある役者さんだったんだけどその時と全然印象が違ったから演技をする人はすごいなあと思った。
溝口くんのことは映画の変更点のとこでいっぱい書いちゃったけど原作、アニメで見えた金持ちからのやばムーブがなくなったことによりフィクション性の高いコミカルなデフォルメ感がぐっと下がってかなりリアリティのあるコミュ力難ありヒューマンになってた印象。とはいえ名言は言うしカズとハルのストーカーするくだりとかもあったからやばムーブがなくても溝口くん普通にオモロ〜だなってことがわかってよかった。

( トン )
今作のヒロイン。
彼女関連の描写はばっさりカットだったからただただ癒し系のヒロインになってた。原作よりもトンちゃんに絡んでくるモブ男達が74617倍粘着質だったのはなに〜〜!?!?って思ったし最終的にそいつらトンちゃん推しみたいになってたの死ぬほど笑った。トンちゃんかわいいもんな、わかる…。
5話のオーコメで衣装のつなぎを買い取ったみたいな話をしてたんだけど「なるほどこれが買い取ったという例の〜!」ってなったしつなぎがめちゃめちゃめちゃめちゃ似合いすぎ〜〜!つなぎが似合う人間選手権多分石ちゃんに次いで2位くらいになれる。あとひまわり食堂でかき氷食ってるシーンおもしろかった。

イチロー
原作のイチローくんと同じ顔と声だった(錯乱)
佇まいがほんとにイチローくんだったし声もイチローくんでびっくりするほどイチローくん。作中での行動とか設定に大きい変更点がなかったこともあると思うけど他媒体で表現されてきたキャラクターとのギャップが7人の中で一番なかった気がする。
原作とかアニメではこうだったけど映画ではこう、みたいなところがまじであんまり見当たらなかったからそんなに書くことがないんだけどこの映画全体的にイチローくんと弦くんのオタクには特におすすめしたいなと思う。

( 弦 )
弦くんは個人的に特にアニメの印象が強くて、イケイケのきれいなお兄ちゃんってイメージだったんだけど映画はとにかく超〜〜〜かわいかった!!犬。柴犬みたいな…。既存キャラでいうと七尾太一くんとかああいう感じ。
ポジション以外は作中での行動に大きな変更があったとかではないのでただただ演者の味が出た結果だと思う。イチローくんとは真逆で他媒体の弦くんとアプローチが違う感じですごく新鮮だった。新たな弦くんを見た。
え〜〜〜ほんとにすごいかわいかったからみんなとりあえず観て〜〜〜!?なんかイチローくんの肩のテーピングを手伝ってあげるっていうオタクの妄想みたいなシチュエーションの弦くんが見れるからよお〜〜〜〜!?!?

キャストに関してはこんな感じ。
他はテニサーの人達とかトンちゃんに絡んでくるやつらが原作とアニメを上回るしょーもなさをかもし出してて治安が悪くてよかった。

肝心のチアに関してだけど、そもそも原作自体がチアリーディングを媒介にした青春ヒューマンドラマみたいなところがあるから練習シーンとかはそんなにゴリゴリ見せてもらえる感じではなかった。これに関しては公開日にキャスト7人の練習シーンを収録したドキュメンタリー的な円盤が出てるみたいだからそっちで補完したらいいんだと思う。
チア男子関連イベントでSHOCKERSさんのパフォーマンスは何回か見たけど舞台は観に行けなかったから演者さんがキャラクターとしてパフォーマンスするのはそれだけでお〜〜って感じしたし、ちょっと不安定な未完成のドキドキ感を味わえたのも学園祭でBREAKERSを見守る客感があってよかったかもしれない。
ただ一番の見せ場と言っても過言ではない終盤のハルのトスの映像がスローモーションだったのがんんん〜〜ってなった、普通の速度で見たかった。見たくない!?

ゴリゴリの主観で見どころを言うとカズとハルのチャリ2ケツとかいう青春無形文化遺産〜〜〜〜〜!!このシーンだけでも1800円払ってもいいくらい絵的に最高だった。ありがとう映画チア男子…。
でも終盤の2ケツシーンで会話なくただ2人がチャリ乗ってるイメージ映像みたいなのを数十秒流された時はさすがにちょっとおもしろかった。しゃべらんのかーい!
あとはイチローくんと弦くんが本音でぶつかり合うシーン。他のメンバーのシーンと同時に進んでる感じでカットが度々変わってたんだけどしばらく言い合って場面転換してまた2人のシーンに戻るとひとまず和解したみたいな雰囲気になってからの学園祭でのテーピング事件があったのでなんか、もしかして場面転換間のオタクが見れてない空白の時間のうちに2人付き合い始めたんか??くらいの空気感があって脳内に無限に「???」が浮かんでしまった。いや結構、結構ほんとに混乱したから…。あれ見たら多分10人中14人くらい他意なく付き合ってるのか?って思うよ…。

とまあ、こんな感じで長々書いたけど概ねよかった!!映画のチア男子としては2時間でうまくまとまってたと思う。
やっぱり数ヶ月7人で一緒に練習してたってだけあって演技ではない仲のよさというか、7人のつながりがにじみ出てるようなところもあったし、今までぼんたが見たチア男子の中では一番大学生としてのリアリティがあったからドキュメンタリーみたいな感覚で見てた。
あと今回の映画化にあたってアニメが再放送されたり5話に声優さんと映画キャストのオーコメがついたりっていう機会があったけど、米内さんも友情出演してたし(探そうと思ってたのに見逃した)原作とアニメと実写映画が足並みそろえてる感じが他のコンテンツではあんまり見たことがなかったから個人的には新鮮でおもしろかった。

こんなに長々とアツく感想書いたけど上映終了してるとこ多いんだよなーーー!?
でも池袋のHUMAXシネマ6/6まで上映延長したらしいし、吉祥寺もこの前上映開始したみたいなので上映館数とかスケジュール的にちょっと難しいかもしれないけどもし興味があったらみんな観てみてほしい〜!

想定より長文になってすまん、読んでくれた人いたらありがとうございました。
今後もチア男子を楽しめるなにかがあることを祈って感想は終わっておく。
来週末はいよいよ満天ライブなのでそっちも感想書く余裕があったら書くね、ではまた〜!

ぼんた (@b_booon51