生きる少年漫画くん

検索バー上のぼんた(id:mamoryuuuuuu)ってとこにブログ概要とかあるので暇な時確認しといて~!

源氏恋絵巻 感想

 


だいぶ前「王馬くんみたいな下野が乙女ゲームにいたら教えてくれん?」的なおたよりがきてフォロワーのみんな達と一生懸命探したことがあったんだけど、その時このゲームの存在を教えてくれた人がいてそれからなんとなくいつかやりたいな~と思ってたらちょっと前に出先で遭遇したので音速でレジに持ってった。
そんな感じでこの度転生前のロゼ最後の作品になった源氏恋絵巻殿と対戦させていただいたから記録用に感想書いとく。気が向いたらお付き合いよろしく~🙋

 

以下、主人公=千影で話を進める。主観と偏見がすごいので書いてあること大体うそだと思って適当に読んで。

核心に触れるようなネタバレはしないつもりだけど、こういうシーンが~みたいな話はするのでやばそうと思ったら撤退してほしい🏃

 

■ストーリー
都一の美姫でたくさんの貴族に言い寄られてる光の宮がある日突然失踪しちゃった!?
こんなんバレたら女房達は解雇だし、光の評判も下がっちゃうよ~😖💦って困ってたらなんやかんや千影ちゃん(光に仕える女房)がしばらく光のふりをしながら生活することになって、光の元に通ってた月光五君子っていうめちゃモテ貴族達と交流しつつ光失踪の謎を調べていく話。

タイトルから察した人もいそうだけど源氏物語モチーフの作品で、姫は光源氏、攻略対象は光源氏と恋した女達がモデルになってるので男女逆転源氏物語の趣があった。
人間関係含むキャラ設定とか一部イベントにはちょいちょい元ネタの要素活きてたけど、時代背景とかは結構ふわっとしてるように感じたので平安っぽさはあんまり期待しすぎないほうがいいかも。

本編はまず序章(共通ルート)があって個別は第一~十二帖(紫だけ十三まである)、終帖がENDって構成。ルート分岐は早めだった。
ENDは甲(BEST)乙(GOOD)がそれぞれ1種、丙(BAD)が2種で1人あたり4種。
全ENDスチルあるのありがた~!

共通の時点で成り代わりに気付く人もいるから各ルート多少違いはあるんだけど、自分達の力だけで光の失踪について調べるのはむずかしいので光に会いにくる男達の中で信頼できそうな人に事情を話して協力してもらうことになって、一緒に過ごす時間が増えて恋に落ちるっていうのが基本的な流れ。

みんななにかしら事情があって会いにきてたものの光の宮に対する恋愛感情はなかったし、協力関係のおかげで早めに千影ちゃん本人のことを見てもらえるようになるので恋愛面はそこまでややこしいことにはならなかったと思う。
最初月光五君子って光のことが好きなんじゃないの?そうだったら重ねて見られたりしてしんどくない!?とか考えてドキドキしちゃってたから助かる。泥沼回避ストレスフリーです💪😤

ひとつの事件がきっかけになってる分話の大筋は決まっててどのルートも展開は大体一緒なんだけど、それぞれの男が自分の立場を活かしたアプローチで光失踪の謎に迫っていくから個人的には周回も飽きずに楽しめた感じ。
あと光の件以外にも序盤から引っかかるところがあって、周回を重ねるごとにその違和感の確証を得られるのもおもしろかった。
全体的には飲み込みやすい話だと思うけど、終盤にかけてまあまあダイレクトな性描写(スケベ導入!事後!エグめリップ音!)が入るルートが多いのでそのあたり苦手な人はちょっと気を付けたほうがいいかも。

 

■システム
選択肢選んで進めるだけのノベルゲーム。
デフォ名呼びあり、選択肢ジャンプもあってプレイするうえで困るようなことは特になかったと思う。
ただ若干音質が悪い気がした。レベルでいうとあやかしごはんくらい(細かすぎて伝わらない音質)

サブキャラ関連の話は惟さんがルート中自動発生(ロミジュリと同じパターン)で各3話ずつ2種、光と藤壺はそれぞれクリア進捗によって5話ずつ解放されてシーン回想から見れるようになる。他は全END見たあとシーン回想にエピローグっぽいおまけシナリオも追加されてた。

 

次は攻略順に感想。

(葵➭明石➭朧月夜➭夕顔➭六条➭紫➭常盤)

常盤は攻略制限あり。
今回は最終周回までルート開通しなかったんだけど、後に調べてみたら紫&五君子のうち数人攻略で攻略可になるらしい。まあどうやるにしても内容的に常盤は最後がおすすめ。

最初クレジット順でやろうとしたけど、OP映像で紫が一番最後に紹介されててわりと重要そうな気配がしたので今回は紫を後回しにしたクレジット順で進めてみた。
光関連の事情は全ルートでわかるんだけど、前述した“引っかかるところ”の情報量がルートによって結構違ったからそれを考慮すると↑の明石と朧月夜を逆にした順が一番いいかも🙆

サイト死んでるだろうから顔と声帯載せとく。


ぱっと見でぴんとくる男いなかったから誰好きになるか未知数だった。


( サブキャラ達 )
光の宮➭失踪した千影ちゃんの主。才色兼備なうえ帝の娘っていう身分爆高女なので大モテしてるけどまだ結婚相手を決めてなくて、月光五君子を自分の元に通わせてた。
惟さん➭光の宮の女房。千影ちゃんが光に成り代わってることを知る数少ない人物。いろいろ協力してくれるし明るくていい子。
さくら➭常盤がつくった桜の式神。ふわふわ。マスコットキャラ的存在。
藤壺➭紫の親戚。身分は高くないけど顔がよくて有能なので大モテしてる。

 

( 千影 )
光に仕えることを生きがい、自分の存在意義だと思ってる光の宮爆推し強火女房🔥
敬愛する主の突然の失踪に無限動揺する中「顔似てるしいけんじゃね?」とかいう雑な提案でなんやかんやみんなの立場を守るために光の宮の身代わりを務めることになった。でも似てるのは見た目だけで和歌も楽器も得意じゃないし、感情的になりやすいしで光と全然違うタイプなので本人は無理があるだろ~😭‼ってひやひやしてる。

ノローグ中心にロゼのヒロインらしいエッジの効いてるとこはちらほら見えた(「よし、一発殴っとくか!」で鬼笑った)ものの、攻略対象が身分高い人ばっかな分そこまでトリッキーな言動はしてこないし、人間性も純というかまっさらな部分が目立ったので他のロゼの女と比べるとかなりマイルドな気がする。

しいて言うなら異様に光の宮に傾倒してて自分の思想を光の存在に委ねすぎてるようなふしがあるのでやや人間らしさに欠けてて共感しづらいかもと思うけど、誰かに恋をして光以外にも大切にしたい人ができた時にじわじわと情緒が育っていく過程がかわいくてよかった。そんなピカピカの人間1年生ヒロイン👧🎒✨

 

( 葵の君 )
月光五君子その①。一族の地位をより強固なものにするために身分が高い光の宮との結婚を望んでる左大臣の息子。夕顔の親戚。
家のことを第一に考えてる堅物厳格無愛想男で物言いもきついんだけど、そんななのに酒に弱い、甘いものが好き、小さき者にやさしいの3コンボ決まってるのはもうだめでしょ。絶対に萌えキャラじゃんッ……🤒‼‼

個別はなんやかんや葵に成り代わりがバレて、お互いの利害の一致で協力関係が始まる。
最初は大人として貴族社会で生きてる葵と感情的で子供っぽい千影ちゃんで意見がぶつかったりしてたんだけど、まっすぐな千影ちゃんにほだされて放っておけなくなってきちゃった葵が徐々に本来の面倒見の良さを見せるようになっていく過程がかわいかった。なんかお菓子とかくれててうける。千影ちゃんのこと7歳くらいだと思ってるでしょ(?)

この2人には葵は家のため、千影ちゃんは光のため、って自分じゃないなにかのためにがんばってきたっていう共通点があるんだけど、お互いが相手に恋をしたことで初めて考えた自分自身の幸せと今まで大切にしてきたものの間で揺れる気持ちが切なげでよかった。
迷う千影ちゃんに対して噛みしめるように葵が言った「自分だけのために、頑張るのは苦しいな」って台詞、2人が似た者同士だからこそ響く言葉だと思うしすっっっごく好き。

終盤話の大筋部分の描写がちょっとあっさりしすぎに感じたものの、葵が地位に固執してた分身分の差って要素が活きてたので恋愛面は満足した。葵萌えキャラだったし、序盤のスンッとしてた時と終盤の熱烈っぷりの振り幅がでかいのもエキサイティング。恋に狂う大人の男見るの楽しすぎ~🤭‼‼
あと丙一で突然やばくなってたのも沸いた。紫くんへの巨大感情も植え付けられたし、超好きなタイプの最悪BADでにこにこ。

葵の人間性も文脈も結構ぼんた向きで好きだったんだけどただひとつ言うとすれば、リップ音えげつなくない????
まじでリップ音の圧強すぎて終盤の内容ちゃんと入ってこなかったんだよな。ずーーーーっっとちゅっちゅちゅっちゅしとるし、勢いもやばい。限界空腹で帰宅した運動部の男子高校生の夜ご飯みたいながっつき方に無限に動揺した。「むさぼり食う」って単語を辞書で引いたら多分葵のキスシーン出てくる。そんなルート。

 

( 明石の君 )
月光五君子その②。須磨からきた男。
本人は田舎出身なことを気にしててちょっと自信なさげなんだけど、楽器の演奏が上手いうえにおおらかな性格で誰にでも親切だし、嫌味なく人をほめることができる超絶善良人間なので身分や性別を問わず周りの人からめちゃめちゃ人気がある。端的に言うと無自覚人たらしってワケ🤒✋

いいやつすぎて最初は逆にちょっと不安だったんだけど、なんか気付いたら光探しに協力してくれることになってたし、2人の距離も自然に近付いてるし、なにもかもがすんなり進んでて?え??本当にいいやつじゃん。
明石、同じクラスにいたら先生に頼まれて集めてたクラス全員分のノートを2/3くらい持って一緒に運んでくれるし、休んだ日の授業のノートコピーしといてくれるし、体育のあと用具片すの手伝ってくれるし、傘持ってないのに突然雨が降ってきて昇降口で困ってたら駅まで傘に入れてくれる。絶対そういうやつ(自信)

全体的に穏やかな進行をしてたし、明石自身普通にいいやつだったからかなり見やすくクセのないさらっとした感触のルートだった。
葵ルートだと終盤もにゃっとしちゃってしっかり見れなかった部分が見れたの助かるし、逢瀬ダブルブッキングの時和やかだったのもおもしろかわいい。前周は人間綱引きされてたからさ~かわいさがしみわたる~!
恋愛面も普段のほほんとしてる分艶っぽいシーンになるとギャップが感じられてよかったと思う。でも月1プレバンラボを見てるオタクぼく、逢坂良太の深めのリップ音聴いてたらなんとなく気まずくなっちゃった。うける。勝手に聴いたくせに勝手に気まずくなってごめん。以上、いらない私情のコーナーでした。

 

( 朧月夜の君 )
月光五君子その③。右大臣の息子。
この顔で木村良平なんてどう考えてもめちゃくちゃ女遊びしてるだろうがよォ~!(正解🙆⭕)っていう、ぱっと見の印象通りの華やか軽薄男。
飄々としてて食えないところはあるものの、空気読めるから気が回るし、立ち振舞いもスマートだったので女モテうんぬん以前にシンプルに対人スキルが高い世渡り上手って印象だった🤔

個別は朧月夜くんの観察眼の鋭さで成り代わりがバレて、利害の一致で協力関係になる。
朧月夜くんは立場上自分の歩む道がある程度決まってるせいで物事を諦観してるので、何事にも本気になれないっていうドライなところがあるんだけど、他人である光のことで一生懸命になったりするような自分の想像の範疇に収まらない言動をかましてくるおもしれー女の千影ちゃんと接するうちにそういう部分が少しずつ変化してくるのがよかった。

夢中になれる存在がいるってどんな感じか聞かれた千影ちゃんが「目にするものがきらきら輝いて色鮮やかになる」って推しがいる生活の素晴らしさを説くシーン(大体合ってる)があるんだけど、それを聞いて興味深そうにしてた朧月夜くんも気付いた時にはまんまと千影ガチ恋になってるってわけ。
朧月夜くんが千影ちゃんに徐々に大ハマりしていく様子エンタメ性高すぎだし、軽薄男が恋をしてから見せる赤面は万病に効くし、女慣れしてるはずなのに本気で気持ちを伝える時は言葉がストレートかつシンプルなのもすごくいいなと思った。最高。教科書に載ってるタイプのチャラ枠文脈なのよ。み~んなだいすきなやつ🤗

このルートは朧月夜くんの性質的に恋愛過程が一番わかりやすかった(主観)と思うし、多少女の介入もあったりでスタンダードに恋愛ものっぽい文脈だった気がする。
こういう感じだろうなって想像したまんま進んでった印象なので意外性はあんまりないかもだけど、期待してたものが提供される喜びね~!個人的には着地がわりと穏やかというか、暮らしを感じられるような空気があったのも好きだな。全体的に大助かりだった。
「遊んでた男が一途になると怖いんだよ?」
ほんとにそれ。好きな概念のチャラ枠。朧月夜くん、とてもすごく気に入った。

ちなみにオキニのシーンは急にクイズ大会が開催されるやつ。正解したら景品として「舞を踊ってる朧月夜くんの姿絵」をくれたんだけど、それはもうスチルじゃん。
自らスチル(曲解)を差し出してくる男うける。攻略対象としての意識が高い(曲解)
朧月夜くん、インスタライブしたら絶対スクショタイム設けてくれるな。間違いない。ぼくはこういうのに詳しい。
去年から定期的に対戦しているため、木村良平のリップ音が生活音みたいになりつつあるオタクからは以上です。

 

( 夕顔の君 )
月光五君子その④。左大臣家の出で葵の親戚。
人ではないものに憑かれやすいっていう厄介体質の最年少小悪魔チャーミングボーイ。
自分のかわいさを活かした天真爛漫ムーブで周囲を翻弄するムードメーカー的存在だった。SKのリコくんとかご近所さんっぽい。
葵のこと「葵ちゃん」て呼んでたり、ちょくちょくだる絡みしにいってんのめちゃくちゃなかよぴでカワイイ~🤗💓

最初パッケージ見た時はなんか1人赤ちゃんがいませんか!?!?って大ビビりしてたけど、実際やってみると見た目から受ける印象ほどショタショタしくないなと思った。
時代柄大人として扱われる年齢も早いだろうし貴族って立場の影響もありそうだけど、周りのこともちゃんと見えてて自分をしっかり持ってる感じ。夕顔くん、ビジネス無邪気(言いがかり)(営業妨害)

個別は光捜索を手伝ってもらう代わりに恋人ごっこをすることになる流れで始まる。
序盤はあざとい夕顔くんとそれに振り回される千影ちゃんの様子がほほえましかったんだけど、話が進むにつれ見えてくる夕顔くんの抱える事情が普通に深刻なのでなかなかシリアスな展開になってた。
問題が深刻な反面夕顔くんを思う千影ちゃんのまっすぐな気持ちがよく効いたし、葵の立ち回りもよかったりでじーんとできるところが多かったと思う。エモ。

全体的にいい話だったし、このルートは終盤の展開が他と少し違ってたのでそういうパターンもいけるんだ~!っていう新鮮さも感じられて興味深く見れた。あと丙のENDがどっちも刺さった。切なくて良……。
もしかすると見た目のショタっぽさが倫理ラインに引っかかる人もいるかもだけど、夕顔くんはリップ音すらもほぼないくらいスケベキャンセルされてるので安心してほしい。1人だけCERO:Bの源氏恋絵巻やってる。
夕顔くんのリップ音、全部葵が肩代わりしてくれた可能性あるわ(名推理)

ていうか自らかわいいを武器にしてたのに千影ちゃんにはかわいいと思われたくない夕顔くん、お年頃~!って感じでかわいかったな🤭
個人的に百合に理解があるタイプの朧月夜くん(語弊)のシーンもおもしろくて好き。めちゃ笑った。

 

( 六条の君 )
月光五君子その⑤。ファーストコンタクト時、幽体離脱して生き霊姿で会いにきた男。
やばくない?え、みんなさ、はじめましてのあいさつの相手が生き霊だったことある?ぼんたくんは多分なかったから新鮮におもしろくてデッッッカイ声で笑っちゃった😂
有能な美形なんだけど、独学で会得した陰陽術(幽体離脱もそのひとつ)でカジュアルに呪いとかかけてくるし、まあまあ嗜虐的な性格なのでクセ強すぎてだいぶ絡みづらい感じ。端的に言うとやべーやつ。

六条には共通の時点で成り代わりがバレてるんだけど、千影ちゃんが爆速でオキニ女認定されるのでなんやかんやで光探しに協力してもらえることになる。
他ルートでも怪しい術を使って度々妨害行為してきてたから、こいつの個別ルートってどうなっちゃうんだ…🤯!?と思ってたんだけど、実際やってみると想定してたよりもかなりまともに感じた。

六条のクセは多分圧倒的な自我の強さとそれに付随する凄まじい協調性のなさから発生してると思うんだけど、だからこそ他人(光)に自分を委ねすぎてる千影ちゃんに興味を持ったっぽかったので、六条の個性の強さが千影ちゃんの自我のなさをより際立たせてる感じがしておもしろかった。
その中で見えてくる六条なりの自分の貫き方みたいなものも筋が通ってて納得できたので、個人的にはそういう部分が「想定よりまともに感じた」要因になったかも。なんかENDもやや不穏なのはあったけどわりと全部ハッピー風味だったんだよね🤔

このルートは全体的に見てて光のことを抜きにした千影としての個の確立の流れが一番納得感あって興味深かった。
恋愛面はそんなに刺さる感じではなかったけど、全体を通していついかなる時も六条が六条らしさを損なってないのがすごくよかったと思う。振り幅やべ~!みたいなことはそんなにないけど、ふとした時に見せる照れ顔の立ち絵がめちゃくちゃかわいいとか。そういう些細なところににっこり😊

なんか六条、思ってたよりまともだったな。まあ生き霊として会いにきたり、ショタ(ビジュアル最高😭👏)とかマスコットキャラみたいな姿になったりはしてたけど。急に説得力を脱走させてごめん。
あまりにも生き霊姿で現れるから千影ちゃんが慣れてきて「今日は生身なんですね」みたいなこと言ってたのとかもおもしろかった。
ついでに攻略順的な話もしとくとこのルートは六条が鋭いおかげで真相的な部分にだいぶ近付いてたので、五君子の中で一番最後にやるのがおすすめ。

 

( 紫の君 )
二人称「あんた」隠蔽罪の猫かぶり年下美形最高感謝下野(早口)(1行でわかる紫くん)
帝に呼び寄せられて宮中で働く藤壺の親戚。
優秀なうえに身分が高くて美形で物腰も柔らかいっていう完璧貴公子なんだけど、オタクもう知ってるんだからね。本当の紫くんは別に爽やかな感じじゃない、二人称「あんた」男だってこと……🤒‼‼(出典:OP映像抜粋台詞)
おまけに共通ルートの時点で女房としての千影ちゃんに一目惚れしてるし、序盤からバクモエ情報過多。

オタクはここまでの周回でそれなりに紫くんの片想い&失恋ムーブを見せられており、まあまあ巨大感情も育ってたので気合いを入れて個別ルートに入場した。よし、紫くん!がんばって初恋実らそうな!オタクも応援しもう告白してる~~~っ!?!?
なんか、個別入場からわずか数分で告白まで到達してた。ゑ…………🤔??
しかもせっかく最初からかっ飛ばしたのに、主語が足りてなかったせいで開幕早々「紫の君、光のことが好きなんだ😊」の千影ちゃん vs「返事まだだけど脈あるかも😳」の紫くんによるすれ違い頂上決戦まで始まっててやばい。入場から10分でこんなに楽しいの、遊園地でもなかなかないよ。

その後なんやかんやあって紫くんが猫かぶるのやめて誤解も解けてやっと本当のスタートラインに立てるんだけど、どうやって本性バレしたと思う?
千影ちゃんが他の男と恋仲って勘違いして「俺のこと弄んでたの?(そもそも脈ありも勘違い)じゃあもう猫かぶる必要ないじゃん😡」てふてくされて素の紫くんになるんだよ。ねえ、そんなかわいい本性バレの仕方ある~~~~~!?!?

乙女ゲームで攻略対象が本性を隠してた場合一見いい人➭実はやべーやつのパターンが多いと思うけど、紫くんの猫かぶりは誰かを騙すためのものじゃなくて貴公子らしくあろうとがんばった結果の副産物ってだけなので、本来は結構子供っぽいところのあるピュアボーイなのが新感覚だった。努力家でとてもえらい。
直球な言動で千影ちゃんに対してずーーっと誠実に好意を伝えてくれるの心強いし、千影ちゃんに贈るための歌を考えすぎて無理して体調崩してた時なんかもう、あまりの健気さに愛しさが大爆発しちゃったよな。

前述した告白の件も含め、このルートは他のルートだと半分くらいまで進めないと見れなかったものが一帖の時点で済んじゃったりでありえん展開が早いのでえ、このあとどうする!?紫くん曇ったりする!?やだ😭!!って不安を感じながら進めてたんだけど、そんなオタクの心配をよそに一生健やかだった。紫くんずっとまっすぐでかわいいし、後味悪いENDがひとつもなくて圧倒的光の男すぎる。え……?強すぎない……??
とにかくむぇっっっっちゃ刺さったし、大変オキニのバクモエルート。毎秒いい。このルートだけその後の話があるうえに、ENDで言ってたことを有言実行してたのもやばい。まぶしすぎて感動した。信頼。みんなも紫くんを信じろ。親兄弟親友恋人すべてに裏切られても、紫くんだけは信じろ……!

ちなみに好きなシーンは千影ちゃんが六条とかに冗談半分で迫られてるとこに乱入してきて「俺だけだって言って😡‼」とか言ってくるやつ。それを笑って受け流してたら2人きりになった時「どうしてみんなの前で俺が好きだって言ってくれなかったの😡?」って詰めてきたのも込みでよすぎ。だいすきな近所のおねえさんとした結婚の約束を信じるピュアショタ(幻視)じゃん……。狂う。

 

( 常盤 )
宮中お抱えの天才陰陽師。光の幼なじみ的存在で、この度の成り代わりを提案してきた。
プレイ前は陰陽師って立場とか声帯的になんとなく強そうな食えない男をイメージしてたんだけど、実際は気のいい兄ちゃん感バシバシで想定よりだいぶ親しみやすかった。伝わらないと思うんだけどなんかこう、元ヤン教師の趣があるというか……🤔
多分昼休みは屋上で煙草吸ってるし、休日学外で遭遇したら上下ジャージ着てて自販機でジュースおごってくれるタイプ(幻覚)

これまでの経験上、ロゼのゲームのクレジット終盤にいるベテラン声優枠の男=その作品における重要参考人だったから今回もなんかしらやべーんだろうなと思ってたけど、個別はまさにそれ。ここまでの周回でいろいろと伏線が張られてにおわされつつも明言されてなかったことについてわかる、答え合わせ的な意味合いの強い真相ルートだった。
ネタバレになるので詳細は控えるけど、個人的に話の土台が難儀なわりに恋愛の進展がマイルドだったのがややしっくりこなかったので、もうちょっと常盤の葛藤を掘り下げて見たかったなと思う。でも尺を考えるとこれくらいの温度感がちょうどいい気もしてくる。むずかしい。

まあなんやかんや言ってるけど二人称「あんた」のいいやつとかいうストロングポイントがあるので屈しちゃったよね、普通に。
常盤うそつくのへたすぎてうけたし、千影ちゃんが泣いた時めちゃうろたえてたのもよかった。ヒロインの涙に動揺男~!好~!
あと中井さんとの対戦多分初めてだったので、そういう面でもウキウキした。良い「あんた」男なので中井さんのオタクにもおすすめ👌

 

それぞれについてはこんなん。
結構平均的にみんなよかったけど、当て馬ムーブしてくる男に弱いしクソデカビッグ信頼を寄せてるので紫くんがめちゃめちゃ刺さった。朧月夜くんもかわいい。
葵と夕顔くんの兄弟みたいなポップな関係とか、意外と仲がいい明石と朧月夜くんとか、みんなにちょっかいかけてくる六条(No.1被害者 葵)とか、男同士の関係も見てておもしろかった。紫くんが藤壺相手だと若干クソガキ感あるのも好き。

あとほんとにいらない余談をお届けするけど、「葵のリップ音がエグく感じたのって1周目だったからじゃない!?」ってひらめいちゃったので全部終わったあと改めて葵ルート終盤を見直してみたら全然そんなことなくてうけた。いつ聴いても新鮮に部活終わりの腹ペコ男子高校生(怯え)

 

■音楽
ロゼのゲーム、OP映像内で出てくるテキストの情報量が多すぎてどこに集中したらいいかわからなくなりがち(偏見)
OPは独特の和っぽさがあってよかった。コンプ後ちゃんと聴くと歌詞もなるほどと思う。EDは甲だけ歌ありの曲でそれ以外のENDはインスト曲。

 

■スチル、イラスト
個別のスチルはかなり枚数幅あって17~26枚。
まあ一番多い紫くんは話も長いしその後にもスチルがあるので特別枠として、平均的には20枚前後って感じかな🤔

ていうかなんか、スチル全般男達より千影ちゃんのほうが顔よくなかった?(?)
主観だと千影ちゃん顔グラで見る顔よりスチルのほうがかわいかった気がする。
絵は普通にきれいだと思うので、パッケージ見て好きそうだったら気が合いそう。

ただ、一部ルートでしか出てこないような攻略対象のパターンの違う立ち絵はあるわりに、千影ちゃんの立ち絵が光の宮に成り代わってる時の衣装しかないのが個人的にムムムだった。女房として行動してる時も顔グラが光の姿のままだから変化がわかりづらいというか…。
作中そこの切り替わり重要だから汎用性も高いだろうし、ヒロインなんだから服差分くらいあってもいいと思う。

 

プレイ時間は初回がEND回収込みで4時間半、それ以降は3時間くらいで、トロコンまでの総プレイ時間は22時間弱。
今回は攻略サイト見ながらEND回収したから自力だともうちょい時間かかりそうだけど、ロミジュリみたいな進行だったから攻略はすごいむずかしい感じではないと思う。
全ルート流れがほぼ同じだから人によっては周回きついかもしれないけど、まるく納めたいならそれ以外やりようがなくない?って文脈の話だと思うし、各々の方向性の違いは丙のENDとかで感じられたので個人的にそこはあんまり気にならなかった。

どうやっても3周目くらいにはいろいろ察しつくだろうし、シナリオもあっさりめで初期のロゼ(クリムゾン・エンパイアとか)みたいなクセはあんまり感じなかったので、感触は全体的にかなりマイルドになってると思う。攻略対象もそんなに変じゃないし。
しいて言うなら六条が一番ロゼ感ある気がするけど、ムーブがトリッキーなだけで思想はわりとまとも(主観)だったしな~🤔

ロゼ特有のクセ感を求めてる人には合わなそうだけど、マイルドな分やりやすいゲームになってると思うから和風ファンタジーっぽい空気を気軽に味わいたい時に向いてそう。
恋愛描写もほどよいテンションに感じた(リップ音以外は)ので、刺さりそうな男がいる人にもおすすめ。特に紫くんまじでよかったから下野のオタクぜひやってほし~!

という感じで終わる。読んでくれた人いたらありがとうございました。
あとこのゲームを知るきっかけになったおたよりをくれたオタク殿と、当時調査に協力してくれたみんな達もありがと~!おかげさまで紫くんという最高年下下野ボーイと会えました🙇‍♂️

この次はダイナミックバンドマンの第3試合キメたから次の感想文更新はそれになると思う。進捗だいぶ不穏だけど。先日Switchを解禁しましたが、急にSwitchには染まらないんで。自分、まだガンガン墓荒らしていく予定なんで!よろしくお願いします!!
雨にも暑さにも負けず、今年の夏もみんなで健やかに生き抜くぞ😠👊🔥それではまた次回更新で~👋

 

ぼんた(@b_booon51)

 

■延長戦
以下、ネタバレ含むので未プレイの人は見ないで~🙅⚠

 

 

 

常盤、ほんとに教師になってるじゃん………!!
紫くんが罪喰いみたいなこと言い出したり、絵巻出てきた時点で「どっかで転生後の世界線とか見せられそうだな~」ってなんとなく察してはいたけどさすがに笑った。オタク、元ヤン教師解釈に自信持っちゃうな~~!

ていうかどうせなら全員現代での様子見せてほしかったよね!?六条変人生徒会長とかになっててほしいし、葵と夕顔くんはほんとに兄弟になってるかもだし、明石は一緒にノート運んでくれるし、インスタライブする朧月夜くん(やってるとは言ってない)も見たかった……。あと紫くんクラスメイトってことは同い年に転生できたんだね!?おめでとう!今世も告白がんばれ😭👏👏👏

そんで常盤、代償がでかそうなのをわかったうえであんなことしておきながら光に恋愛感情なかったのまじか!?と思う。
常盤と光の関係性がもうちょっとしっかり見えてたら違ったかもだけど言うほど作中2人が一緒にいる描写がないので、あのきっかけだけだとそれは恋にならないのか?みたいな文脈すぎてそのあたり若干もやもやが残ってる😔

最後になるけど葵丙の墓参りEND、あのルートだとそんなに交流なかったのに覚えててくれたってことは紫くんの中で千影ちゃんの存在ってほんとに大きかったんだなと思って、コンプ後見直してじーんとしちゃった。
常盤ルート(だったと思う)で香が切れてもみんなが千影ちゃんのこと覚えててくれたのもうれしかったけど、やっぱ信じられるのは紫くんなんだよな。藤壺が千影ちゃんを絞殺したENDの世界線、その後紫くんにバレて藤壺ボコボコにされてほしすぎる(地獄)(不道徳)