生きる少年漫画くん

検索バー上のぼんた(id:mamoryuuuuuu)ってとこにブログ概要とかあるので暇な時確認しといて~!

嘘月シャングリラ 感想

 


だいぶ前「BADENDにスチルある乙女ゲーム教えてよォ~!」的な感じでわめいてたらおすすめしてもらってお、鈴木いるじゃん♪やろ😊♪ってなってたんだけど、なんか結局そのままできてなかったのでこの度数年の時を経て対戦させていただいた。
記録として感想書いとくので時間あったら暇つぶしにでもどうぞ~!

 

以下、主人公=アカリちゃんで話を進める。主観と偏見がとてつもないしここに書いてあることほぼうそだから適当に読んで。

核心に触れるようなネタバレはしないけど、各々気を付けてもらってやばそうと思ったら撤退してほしい。

 

■ストーリー
バイト帰りに突然聞こえてきた「助けて」って声を追って辿りついた湖に落ちたと思ったら、気付いた時には夜が明けない都 シャングリラにいたアカリちゃん。
急に知らない世界にきちゃってただでさえ戸惑ってんのに周りの人は“嘘月”とか言って勝手に盛り上がってるし、まじでなーんもわからん!どゆこと!?になりつつもそこでの生活に馴染んでいく話。

Q. 嘘月ってなに?
A. シャングリラを救う者
預言書に書いてあった救世主の特徴と一致してたのでこの度アカリちゃんは嘘月として保護されることになる。
具体的にどんな力があるのか、なにをすればいいのかとかは誰も知らないからわりとふわっとした都市伝説っぽい存在だけど、太陽を取り戻してくれるんじゃないかって期待してる人が多いのでシャングリラにおける嘘月の影響力はでかめ。

ちなみにこの先各キャラの名前見ればぴんとくる人もいるかもだけど、北欧神話がモチーフのゲームだった。もし神といいこの頃のリジェットくんは神話ブームだったのか?
浅学オタクぼくはもちろんいつも通り北欧神話のこともよく知らなかったけどそのおかげで逆に先入観を持たずに楽しめたし、コンプ後いろいろ調べてみたらほ~😮ってなるとこあったので元々北欧神話詳しかったり好きな人でもいろんな予想をしながら楽しめるかも。

上記したあたりのアカリちゃんが嘘月として保護されるまでが序章っぽくなってて、そのあとすぐルート選択して全4章の個別ルートに入るので分岐は早め。
ENDはHappy/Vanish/Miseryの3種ずつ。BADもあったけどスチルとかシーン登録ないし短いから無理に見なくてもいいと思う。

個人的には嘘月とかそういうこのゲーム特有の要素が話にがっつり絡むかと思ってたんだけどほとんどのルートはそこが意外とぼんやりしてて、各男の抱える爆重事情とか心の傷みたいなものを知ったアカリちゃんがみんなにどう寄り添うのか、って部分が話の中心になってた気がするから思ってたよりもメンタル面の描写が強い印象だった。いわゆるカウンセリングゲーム的な。

全体を通して階級での格差が激しくて幅きかせてるクソ貴族!精神状態が月の満ち欠けの影響を受けやすい住民!一生夜の鬱屈とした都!って陰気&不穏ポイントが常にちらつくし、出血とか痛そうな描写、ややきつめなENDはあるのでそのあたり過敏な人はちょっと注意したほうがいいかもだけど、なんとなくリジェットにしては話の感触がマイルドに感じたので結構やりやすいゲームなんじゃないかと思う。攻略対象の人間性も比較的まるい感じしたし。おかしい……リジェットの男なのに初対面から人当たりがよすぎる……🤔(無礼名探偵)
逆巻家や禁断デート倶楽部で虐げられすぎて感性が狂ったオタク、混乱。

 

■システム
パッケージ裏に書いてあったゲームシステムのことも拾いつついろいろ書いとく。

・操作面とか
選択肢選んで進めるだけだし特にむずかしい操作はない。デフォ名呼びもあって助かる🙆
そしてなんと今回、未読部分を飛ばさない選択肢ジャンプができるようになってる………!!
でかしたぞリジェットくん!えらい!よくやった!気がきいたな!圧倒的成長😭🎊👏🎉
他会社だと普通の機能だけど、あの謎の通勤快速ジャンプをつらぬいてたリジェットくんが止まるというムーブを覚えたことが喜ばしい。踊った。うれしすぎて。赤飯食おう。
あとここヒロイン!ここ攻略対象!ってバツンとする感じじゃなく、話の流れの中でナチュラルに視点が切り替わってたのもよかった。

・ムムムポイント
めちゃくちゃ不便!ってことはなかったけど、なにか(バックログとか)を開く操作してから実際表示されるまでに若干タイムラグあったり、選んだことある選択肢の色が変わらなかったり、たまにさしこまれるまとまった地の文の字がちっさかったり、びみょ~にストレス感じるとこがちょいちょいあった。これは他のリジェットゲームにも言える話なんだけど。
あとシーン回想(メモリアル)あるのはありがたいけど、スチル出てくるとこの前後の流れくらいしか見れなくて切り取りが短かったのも個人的にはムムムという感じ。せめてENDくらいはまるまる入れてほしかった☹️

・パラメーター
好感度と嘘月度(嘘をついた回数)の2種あってそれによってEND分岐する。嘘月度によって終盤の選択肢が書き替わったりするのおもしろかったし初見びびった。
愛キャッチ出るしステータスもすぐ見れるので慣れればそんなに困ることなさそう。

・湖面の月
作中アカリちゃんが過去の出来事を見るためのシステムだけど、まじで読むだけなのでオタクは特になにもすることがない。

・月時計
画面左上に常駐してるやつ。
作中の月の満ち欠けを可視化してくれてたらしいけど、あんま意識してなかったからゲーム中これが役立つことがあったのかよくわからない(?)

 

次は攻略順に感想。

フェンリル➭ヨルム➭ヘル➭ハティ➭エンデ)

エンデは他4人攻略後にルート開通。
おすすめ順探してもよくわかんなかったから今回はクレジット順でやってみた。
実際やってみても徐々に情報が増えていく感じで一番話の流れつかみやすいと思うのでこの順がおすすめ🙆
この先攻略対象の名前の後ろに書くのはルート選択画面で出てくるそれぞれの物語のキーになりそうなワード。


( サブキャラ )
スノトラ➭アカリちゃんの身の回りの世話を任されたエンデの使用人。忖度しない物言いが気持ちよくてとてもすごく好き。作中もそういう扱いだし多分女性……?だと思うんだけど宮田幸季さんの声がするため疑心暗鬼になっている。
ティー➭灯狼隊(街を警備する組織)の隊長でフェンリルが信頼してる男。
ロキ➭腹黒そうな貴族の逢坂良太
オルセンヤバ医者。

 

( 晦アカリ )
急に異世界に飛ばされたあげく勝手に救世主扱いされてて困惑しかない今作ヒロイン。
嘘月の力を利用したい人、嘘月のことをよく思ってない人とかいろんな人達がいて良くも悪くも目立つし危うい立場なので、身の安全のために一旦グラズヘイム(政とかを行う宮殿みたいなの)に滞在することになる。

性格的には控えめだし、身寄りがなくて施設で育ったっていう生い立ちの影響もあって他人の負担になりたくないって思想が強いので、自分の気持ちをうまく出せずに我慢して1人で抱え込んじゃうような典型的な聞き分けのいい優等生タイプだった。でもリジェットのヒロインらしく順応性高かったし、主観だと暗くも感じなかったから特にクセなくマイルドな見やすい人間性だと思う。普通にまっすぐでいい子。
シャングリラにきてから過去の出来事を見る力があることが判明するので、その力を使いながらなんかしら抱えてる各男達の心に寄り添う有能カウンセラーになっていく。

ちなみに余談だけど、夜が明けない世界の救世主(仮)の名前が「アカリ」なのエモ……と思ったあと「晦(つごもり)」は耳馴染みなさすぎるけどなんか意味あんのかな?と思って調べてみたら月が隠れることネタバレ風味かもなので一応反転しとく)を意味する言葉とか出てきて普通に気絶した。やばくない?雅すぎ……名前の芸術点、高すぎ~~~~🤦‍♂️💮💮

 

■災禍の兄弟
災いを招く忌み子(信憑性まったくなし)として周りの人から厄介者扱いされてる三兄弟。全員灯狼隊に所属してて、各ルートでそれぞれ嘘月の護衛になってくれる。
3人は一緒に暮らしてるんだけど、男兄弟特有のワイワイ感があってよかった。ヒプで山田が好きな人は多分好き🏠🦉(自己紹介)


フェンリル / 災禍と約束 )
シャングリラにきたアカリちゃんを一番最初に助けてくれた災禍の兄弟長男(24)
敬遠されがちな存在なものの、まっすぐでお人好しで世話焼きなので一部の住民達からは慕われて頼りにされてるアルティメットハートフル兄貴。
フェンリル兄ちゃん、正月に親戚の集まりで会った時肩車して遊んでくれた👦‼(存在しない記憶)(圧倒的虚言)みたいな概念。
プレイ前はなんとなくもうちょい粗暴?勝ち気?なイメージあったから実物があまりにもストレートにいいやつすぎてびびった。

個別は一応ビジネスライクっぽいとこから始まるんだけどフェンリルはムーブが豪快なわりにかなり気が回るので、遠慮して自分の意見を飲み込んで無理しちゃうアカリちゃんの気持ちを汲み取って先回りした気遣いを見せてきたりして、最初から超安心できる存在だった。
アカリちゃんがグラズヘイムで居心地悪そうにしてるのを見かねて自分達の家に居候させてくれたりさ~!いいやつすぎ。天涯孤独だったアカリちゃんが三兄弟と一緒に暮らすことで家族のあたたかみを知るのもいいし、2人が兄妹みたいな関係を築いていくのもほほえましい😊

話が進むうちに見えてくるフェンリル本来の繊細で脆い部分はだいぶきつめの生い立ちに悲しいくらいThis is 長男!!人間性が効いちゃってるのがしんどかったし、ずっと必死に弟達を守りながら生きてきて弱音を吐ける場所もなかっただろうなって感じもして可哀想だったけど、シャングリラにきたばっかで困ってる時フェンリルに助けてもらったアカリちゃんがフェンリルの拠り所になっていくような流れがやさしくてよかった。相互救済の趣。

終盤まあまあの不穏イベントあったけどフェンリル自身はずーーっと誠実ないいやつだし、話の流れもスタンダードだから全体的には見やすかったと思う。ただ、恋をする前にすでに家族として深い愛情に到達しちゃってた感があるので、もうちょっと恋愛のときめきがほしかったな~って気持ち。
あとそれをもっと見たいんだけど!?みたいなところが拾われなかったのもムムムだった。兄弟と仲良くなる過程もっとゆっくり見たかったし(なんか2章入ったら急にみんなとなかよぴになっててうけた)、フェンリルもめちゃ強文脈所持者なのにそこがちゃんと拾われなかったの残念すぎ😭見たかった😭😭

という感じで若干シナリオと気が合わなかったんだけど、2人の関係とかフェンリル自体はとてもすごく好きだった。リジェットの男がこんなずっといいやつなことある??(素直無礼)
弟ルートでちらっと出てきた時もよくこんなクソみたいな世界でそんなニチアサ的メンタルを保ってられるな!?くらいありえんいいやつで、1周まわって逆にこわかった。善すぎて。シャングリラの夜は明けないけど、太陽よりまぶしいフェンリルがいるからもう本物の太陽なんていらん。そうだろブラザー。
リジェットの兄は刺さらないけど“リジェットの兄貴”は刺さるオタクからは以上です(南那城メィジの兄貴の舎弟顔)

 

( ヨルム / 罪と微笑み )
飄々としててノリ軽めな災禍の兄弟次男(21)
一見気安いけど結構平気な顔してトガったことを言ったりするのであんまり周り(主に貴族)からのウケがよくない。
協調性もなさげだし明らかに三兄弟の中で一番の問題児感が出てるものの、絶妙にキャッチーで憎めないかわいげがある🤔
ところで腕に巻いてる謎の黒い布なに!?HOT LIMITみたいな……あとよく見るとベルトが全然ベルトとして機能してないのうけた。独特ファッション~!

個別は嘘月ちゃんに興味津々なヨルムくんが「俺を護衛にしてよー!ねえねえー!」って感じで接近してきて、なんやかんやそのまま護衛役になる流れで始まる。
アカリちゃんに対しては最初からフレンドリーだったし、このルートでも三兄弟の家に居候することになるので夜2人で一緒に家を抜け出して釣りしてみたり、フェンリルとはまた違った形のフランクな関係を築けてて序盤は楽しげな空気があってよかった。

そうやって仲良くなるものの、話が進むにつれヨルムくんのつらすぎる過去が明らかになったり、幅をきかせてるクソ貴族の存在が効いてきたりでなかなか不穏&物騒で闇の深い展開になっていくので、前周との温度差もあいまってだいぶリジェみを感じた。
忌み子や貧しい人達がどんな扱いを受けるのかみたいな、貴族との格差とか階級社会を一番実感できるルートだし普通に胸くそ悪い。あとフェンリルは住民、ヘルくんは貴族と付き合いがある中でヨルムくんはそういうのが特になく、実はそんなに人付き合いがうまい感じではないことも闇に拍車をかけてる気がする。
そしてやや話がそれるのですが、下野の声がする男って主観だとうるさめの元気なイメージが強そう(近年は善逸ブーストで余計そんな印象)と思うんだけど、下野って実はこういうむずかしい男の時めちゃめちゃ演技が映えるよなと思った。こういうって、どういう?っていうのは各々本編でご確認ください。

全体的にハードな感触ではあったけど、難儀なヨルムくんと向き合うアカリちゃんが真摯でえらかったし、兄弟2人も心強いしで想定してたよりはしんどくなりすぎなかったかなと思う。他作品でこれに近い流れ見たことあるけどそっちは激地獄だったから、今回は救い(?)があって助かった。あの頃のぼんたも成仏した。
まあ、VanishENDはバカやばかったけど。え、あの、え、展開もヤバだけどさ、スチル見た??差分……差分~~~~~~🤮!!!(体調不良)
個人的には結構衝撃だった。あまりのことに幻覚かと思ってEND見終わったあとすぐスチル確認しにいったよね。ウン、あの、あったよね。はっきりと。ウン、ウン……。

体調不良を撒き散らしてしまったので最後に話をめちゃくちゃ変えるけどこのルート、ヨルムくんがなんかやらかしてフェンリルが怒るみたいなシーンがちらほらあってなんか既視感あるな~って思ってたんだけど、もしかしてこれ……カツオと波平じゃない!?
ヨルムくんとフェンリルの概念、ほぼカツオと波平なんだよなって気持ち誰か共感してくれないかな。そこに注目してもらって同じ気持ちになったオタクいたら連絡ください。ぼくたちきっとマブになれるよ🤝

 

( ヘル / 痛みと心 )
忌み子なのに顔がよすぎて貴族達のスペオキになってる災禍の兄弟三男(19)
最初は長髪美形だからミステリアス枠のイメージしてたし、実際性格的にも兄2人より落ち着いてるというか淡白な感じではあるんだけど、意外と端々で末っ子っぽさがちらついてたのにっこりした。ヵヮィィ😊

ここまでのルートで見たヘルくんは上記したようなキャワな末っ子くんの印象が強かったし、プレイ前の想定より気が合うかも😳とか思いながらウキウキで3周目入場したんだけど、護衛係になりたてほやほやのヘルくんに開幕早々直で「嫌い」って宣言されて笑った。
え、え~!?ここまでのルートでは打ち解けてくれてたじゃ~ん!なんで~!?ちょっとやだ~!10代、むずかしいお年頃すぎ……!!

って気持ちで始めたものの、アカリちゃんに対する嫌悪には誤解?みたいなものがあったので、それが解けてからはわりとすんなり打ち解けてくれてよかった。安心。
ヘルくんは兄2人にはない特殊な事情を抱えててその影響もあってか若干共感性が低い感じだったんだけど、まっすぐなアカリちゃんと接するうちに少しずつ人間らしさが強まっていくのがかわいかった。端的にいうとヘルくん、赤ちゃんってワケ……👶🍼‼
ヒロインと出会ったことで自我と情緒が成長する男の文脈、オタクが100人いたら382人に刺さるもんね。みんなで守り育もう。

やや不穏な気味悪奴も関わってくるものの、このルートはヘルくんの事情を掘り下げる過程でここまであんまり描写されてなかった三兄弟の出自とか両親についての詳細が見れたから話の流れがおもしろかったし、最初が感じ悪かった分ちょっとずつなついてくれる様子に沸いて恋愛面も個人的に一番楽しめたのでかなりオキニのルートになった。家族要素も感じられたけど、家族ものに弱いオタクだからお兄ちゃんズの良さにも震える。だいすき……。
そしてなによりヘルくん、こんなに美しいのに末っ子力がエグい赤ちゃんなのほんとにうれしい。多分平成の大事件としていずれ社会の教科書に載る。

 

( ハティ/ 本能と優しさ )
幼少期に記憶がない状態で拾われてそのまま家族になったエンデの義弟。
身分的には貴族だけど言動はカジュアルだし、控えめでやさしい純朴青年って感じ。
話それるけどハティくん、アカリちゃんを自分の好きな場所につれてくって言うわりに自信なさげにしてたから「好きな場所っつって拷問部屋とかつれてかれたらどうしよ……」ってオタク震えてたけど普通に湖だったのうけた。リジェ男なばかりに過剰に疑ってごめん。ハティくんは純朴ないい子です!

ハティくんは自分を弟にしてくれたエンデに感謝してる反面、兄との違いにコンプレックスを抱いてるのでやや卑屈で危ういところがあるし「なんで自分を拾ってくれたのかわからない」っていう漠然とした不安も感じてるんだけど、このルートだとエンデがなにか隠し事をしてるっぽいことに気付いちゃって余計不信感を持つっていう悪循環が発生しててオタクヴヴン!てなった。ややこしブラザーズ~🤦‍♂️

そんな感じで個別はいろいろあってエンデの屋敷で暮らすことになったアカリちゃんとハティくんの記憶捜索隊! ~反抗期(?)もあるよ😉~ みたいな話。
兄弟のヒリつきにもだもだしたものの、アカリちゃんとハティくんは境遇とか人間性に似てるところがあったので、一緒に過ごすうちに自然と打ち解ける様子がほほえましくてよかった。
ってわけで序盤はわりとゆるやかなんだけどこのルート、途中からめちゃめちゃバチボコにデスメタルフラグは立ってたからそうだろうねとは思ったものの、展開が想像を越えたやばさでびびった。リ、リジェットだぁ……っていう。

まあ全体的に情報量も増えてエンデルートの助走になるような内容なのでそんなに言えることがないんだけど、その分三兄弟とは話の方向性が違ってて新鮮かつ興味深く楽しめた。4周目にしてようやくこのゲーム特有の要素が活きてきた感じ。
あとハティくんはファーストコンタクト時の反応が個人的に引っかかってこういうのかな🤔?って考えてたことがあったんだけど、実際はそこが思ってたのと全然違ったし、このルートはどうなるのかあんま予想つかなくておもしろかったな。終盤は予想つかないどころかいや、誰!?もあってうけたけど。4周して逆にわからなくなった(?)

途中経過と一部ENDは強烈だったけど、自分に自信がなかった男の子の精神の成長が見られてよかった。HappyENDとかハティくんが圧倒的成長すぎてもはやハティ“さん”だよ。
個人的にはMiseryEND好きだけど。「それでは聴いてください、斉藤壮馬で『結晶世界』」みたいな話で(個人の見解です)
ていうか乙女ゲームのさいとうそうま、えらいことになりがちじゃない?もっと普通に幸せになれるさいとうそうまボーイはいないのか?お心当たりのある方、ご連絡お待ちしてます🙇‍♂️

 

( エンデ / 宿命と願い )
まあまあ権力がある貴族。ハティくんの義兄。
災禍の兄弟を差別せず普通に接してるしアカリちゃんにもよくしてくれるから悪いやつではなさそうだけど、いまいちつかみどころがなくうさんくさいので食えない感じ。
数々の意味深な言動とガチガチにかかった攻略制限のせいで最初からおまえが絶対にヤベェのはわかってんだッ……🤦‍♂️‼の気持ちだったので、ドキドキしながら最終周回選手入場した。

個別は嘘月がどういう存在なのか、シャングリラはなんでずっと夜のままなのか、そもそもエンデは一体何者なのか、とかゲーム全体を通して謎だった部分が掘り下げられるので真相ルートって感じ。
ここまでの周回だとそういうとこちゃんと触れられてなかったからなるほどね~ってことがいっぱいあって興味深く見れた。
ネタバレになるしあんま言えることがないけど、エンデの背負うものが想定以上に大きくえげつなくてしんどかった。孤独で過酷な話。エンデ、幸せになれ……。

情報量多い分内容も濃かったし、終盤~HappyENDにかけての流れは大団円感もあってよかったのでルートとしては満足度高いんだけどただエンデさ、ちょっと……強すぎない🤒!?
なんかこのルート見ちゃうと今までのルートで見てきたHappyEND、本当にハッピー?みたいな気持ちが芽生えて若干複雑な気持ちになった。むずかしいオタク心。
それはそれとしてMiseryEND惨たらしすぎて気絶したけど。急にリジェットが精神的にリジェットしてくる(?)

 

それぞれについてはこんなん。
今回はなんか終わってみても誰が好きかよくわかんなかったな。ほんとにわかんなくてコンプ後2日間くらいまじめに考えちゃった。
やる前は絶対フェンリル!と思ってて実際好きではあるんだけど、シナリオが刺さりきらなくてバシッとはまらなかったんだよね。シナリオはヘルくんルートが好き。
一生懸命考えた結果、多分個というより災禍の兄弟が3人セットで好きなのかなと思う。多分……おそらく……。

全部終わって考えてみると嘘月シャングリラ、エンデ救済物語じゃ~ん!て感じ(個人の見解)だったのでエンデの概念が強いのは仕方ないと思うし別にいいんだけど、それにしても各ルートの中で得られる情報の量とか設定の活かされ方に差がありすぎる気がしたから個人的にはエンデ以外の4人にももうちょいストロングなポイントがあればうれしかったな~と思った。
ていうか通常版パッケージ、フェンリルでいいのか!?なんかこう、主観だと通常版パッケージ男だったからデッッッカイ期待を背負わせすぎちゃって最後物足りないな~になった感がある。フェンリル好きだけど、文脈を汲み取るとエンデのほうがよかったのでは!?そう思わんかブラザー!?

 

■スチル、イラスト
スチルはエンデが15枚、他は14枚ずつ。
3つのEND全部にそれぞれスチルと、全員幼少期スチル&立ち絵があったのほんとにありがたい。攻略対象の幼少期ビジュアルで喜ぶいのちがあります。
でも一番高まったのは各5枚ずつスチル該当シーンの攻略対象視点が見れるSSがついてたこと。めちゃめちゃ最高。助かりすぎる。全ゲームこの機能つけてほしい……🤒‼‼
絵柄はややクセな気がするけど個人的に極端に気になるようなとこはなかったからパッケージとか見て好きそうだったら気が合うと思う。

 

■音楽
OP,ED,BGM全部作品の世界観に合ってた。リジェットくんの音楽やっぱ気が合う~!
特にメインテーマはすごく雰囲気あったし、ピアノバージョンも趣深くてよかった。
不穏BGMのバリエーションも豊富で満足。

 

■おまけ要素
・ミニストーリー(1人2種)
クリア進捗によってそれぞれ解放される話。
ボイス、選択肢なしで2,3分あれば読めると思う。スチルも立ち絵もSDイラストで内容もコミカルだから全体的にポップな感じ。
どの話もかわいくてビッグラブだけど、ヘルくんの1つ目の話(末っ子全開)とヨルムくんの2つ目の話(アンジャッシュ)エンデの2つ目の話(アカリ強火主従)が特に好き☺
あと余談だけど選択画面でカーソルあわせたキャラのSDイラストがまあまあの速度で上下にビョンビョンはねるのめちゃめちゃうけた。ふなっしーみたいな……。

・プロフィール
クリア進捗によって解放されるプロフィール読んでくれたりシチュエーションボイスみたいなの言ってくれるやつ。1人あたり20個。
「お兄ちゃんになって」のボイス好きだったな~!フェンリルいつも通りでうけたし、ヨルムくんたしかに妹いたらすごいかわいがってくれそう。そして個人的に一番リジェ兄の素質ありそうなのはハティくんかもと思った。
あと「秘密を教えて」でフェンリルが言ってたのってもしかしてミニストーリーのやつかな?弟強火で沸く~🤗🔥🔥

・Liars Moon
エンデ攻略後に解放される話。
本編に関わることだから内容については伏せるけど10分あれば読めそう。スチル1枚あり。

 

■限定版特典
・ポストカード
1人1枚ずつ作中のスチルが使われてるので計5枚。リジェットくんなんか知らんけどポストカード好きだよね。

・設定資料集
各キャラのプロフィールと雑誌掲載イラストの再掲、キャラデザ案、スチルラフとかイラスト中心の内容だった。やばい感じのネタバレはない気がする。
個人的にはキャラデザ案を見て、ヘルくんの服にえっち穴が開かなくてよかった……😭!と思った。とてもすごく。末っ子ちゃんだからね、そういうのはいいよ。お兄ちゃんに任せときな(そして1人服にえっち穴が開いてしまうフェンリル

・ドラマCD「嘘月姫の5つのワガママ」
嘘月から聞いた「かぐや姫」の話に興味を持った5人が物語と同じように嘘月の5つのワガママを叶えようとする話。収録時間は約32分。
本編は5人そろったシーンってほぼなかったからオールキャラでワイワイしてるの見れて楽しかった。コミカル。スマホになるヨルムくん(?)とか裏声のエンデとか。
個人的にフェンリルに「ちょっと甘さ足りなくなぁ~い?」って茶々入れてたヨルムくんめちゃうけたしよかったな。ヨルムくん、フェンリルルートやったら絶対同じこと言うでしょ。あとまーた波平とカツオやってたのも笑った。

 

プレイ時間は初回が3時間ちょい、以降は2時間半くらいあれば終わってた。
想定より尺短かったけど、リリース順的にこれの1作前にあたるもし神が爆長&シナリオのパンチ効きすぎでだいぶ消耗した感覚があったから今回はこれくらいでちょうどよかったかも。っていうハイパー私情。

話の核になる部分がぼんやりしてることが多いからエンデルート以外はびみょ~に物足りなさあったけど、その分すっきりまとまってるので全体的に見やすかったと思う。神話関連のこともそこまでむずかしくない気がした。
世界観とかそれぞれの抱えるものがずっしりしてるわりにコンプ後引きずる感じはなかったし、ラブコメやる気分じゃないけど気持ちが暗いほうに引っ張られすぎるのもやだな~😔ってテンションの時に向いてそう。食べ物でいうとお茶漬け的な(?)、さらっとした手触りのシリアス感。

まあしいて言うならお茶漬けな分、他の作品だと大体1人はいるリジェットの看板背負いすぎだろオメー🤒‼みたいな手に負えないタイプのMr. Rejetもいないゲームだったので、パブリックイメージのリジェットらしさ(過激!強烈!)を期待してると肩透かしくらいそうとは思う。
恋愛要素も薄めだし刺さる刺さらないは人によるだろうけど、ほの暗い雰囲気はありつつエグ描写が希釈されて飲み込みやすいリジェットって感じ(リジェット入門編的な趣がある)だったので、ほどよい薄暗さとかおセンチな空気を味わいたい時におすすめ。あとハッピーじゃないENDも味があってよかったのでそういうのを楽しみたい時にもいいかも。
他のゲームでいうと灰鷹鏡界の白雪あたり好きな人は適正ありそう。特に後者は攻略対象のメンタリティとかなんとなくの雰囲気が近いものを感じた。

このへんにしとく。ここまで読んでくれた人いたらありがとうございました🙇‍♂️
ていうか今さらだけど、もしぼんたくんのマイルドのラインがおかしくてみんなにとってはやばい感じだったらごめん。誰もおれを信じるな。おれはデビュー戦が花宵ロマネスク、その後月華で乙女ゲームの情緒を育てたオタク。

ところで移植とかシリーズものを除くとリジェットゲームの新作タイトルってこれが最新だったと思うけど、ドリコの進捗どうなってんだろね~?まあ年始のあいさつを見るかぎり一応頓挫はしてないっぽいので気長に待とう。
ドリコの図書艦 vs イナズマイレブン 英雄たちのグレートロードの無限発売延期レースを制し先にリリースするのは一体どっちなのか……このアツい戦い、見逃せないッ!

こんな感じで終わるけど、とりあえずこの次はフォロワー殿にお借りしたゲームやったからそれも感想書けたら見せにくるね。
だんだん梅雨っぽさ出てきたから湿気との戦いがんばってこ!ではまた~🙌☔

 

ぼんた(@b_booon51)

 

■延長戦
普通にネタバレ含むので未プレイの人は見ないで🙅⚠

個人的にシーン再生が使いづらくてあんまりちゃんと見直せなかったところが多いので、大ウソこいてたらごめん。なにも信じないでほしい。全然違うこと言ってたら間違い探し感覚で読んでほしい(前向き)

 

 

 

アカリちゃんは嘘月じゃなくて本当月(?)だし、災禍の兄弟とばっちりすぎてめちゃくちゃ可哀想じゃない!?!?
ええーーーーー!!あんな災禍災禍言われてたのに結局3人には特になんもないのかよ……まじで巻き込まれただけでほんとに可哀想。

ていうかフェンリル、ぼんたくんがだいすきな実は昔会ったことありましたの男だったのにそこ掘り下げられなかったの遺憾の意すぎる。
まあアカリちゃんのこともエンデルート並みに掘り下げないといけなくなるから構成的にむずかしいっていう理屈は頭ではわかるけど、オタクとしての魂がアカリちゃんが昔会ったことある子だったって気付いてほしかったよォ😭‼って大暴れしてる。
その子は死んでないし、なにもフェンリルのせいじゃないんだよって教えてあげたい。フェンリルはあんなにやさしくていいやつなのに、世界がフェンリルにやさしくなくてクソ。
でも人の心を失ったオタクなのでVanishENDは結構好き(最悪)

そしてヨルムくんのスチルまじびびらなかった?首絞め痕~~~~🤦‍♂️
首絞める展開は今までもなんかであったかもだけどスチルであんなくっきり痕見せられたの多分初めてだったからまじで100度見した。何度見てもあった。過去も重いな…。
ヘルくんは結局どうなんだろうね?普通にルカとソニアの子供で、ソニアさんが身ごもってる時になんか(薬とか?)されて~って流れだろうなって解釈してたけど、資料集見てたらヘルくんもオルセンも目の色青系じゃない?って気付いてちょっとこわくなった。だ、大丈夫だよね?そこまでグロくないって信じてるぞ。頼む…。
あと話それるけどヘルくんのMiseryEND、ブラウルで見たやつだ!!!って感じでよかった。そういう表面上穏やかだけど物騒がもれちゃってる話だいすきすぎ🤗

三兄弟、終わってみるとフェンリルは弟2人がいてもひとりぼっちみたいな気持ちを抱えてて、ヨルムくんはつらいことがあっても2人には言えなくて、ヘルくんは自分の異質な部分を2人に拒絶されたくなくて、ってあんなに仲いいのにお互い大事なことはなにひとつ言えてなかったんだな~ってしみじみ思った。結構ちぐはぐ。

ハティくんは記憶がないのが怪しすぎたから元々他の世界にいたけどアカリちゃんみたいにシャングリラに飛ばされてきた枠だったのかな~と思ってた。最初。
ファーストコンタクトの反応も引っかかったから昔会ったことある文脈(例えば度々回想で出てきた里親になってくれそうだった人の息子とか)も考えたけど、再会枠はフェンリルだったから全然普通に外れててうける。

ハティくんのENDはHappy以外が印象深かったけど、MiseryENDってどう……どういう?
なんか子供生まれてから氷の世界悪化したみたいな描写あったけど、それって実際関係してるのかな?嘘月と狼が交わったらなんかおかしくなるみたいな🤔
世界の終わりが近付くと外が氷に覆われ始める的な描写もあった気がする(多分エンデルート?)けど、このハティくんMisery世界線だとエンデしばらく生きてたのかな?なんかエンデが死んだ場合はすぐ世界プツッと終わってそうな感じじゃなかった?……てことは月がないことで世界のつじつまが合わなくなって終わりに向かった状態なのかな~。
とかいろいろ言ったけどエンデルートヘビーすぎて見直せてないからぼんたくんが記憶を捏造してしまった実在しない設定の可能性大いにある。信用しないで。

エンデ~~~はいろいろありすぎて逆になに言えばいいかわからない。回想めちゃくちゃエグくてしんどかった。
てか神様さ、あんなサービスしてくれんならもっと早くどうにかできんかったか!?って思わなかった??思う~!まじでなに、神……。
そもそもエンデ以外の男はHappyENDでもその後の世界大丈夫なのかなって心配になる。しばらくはいけても、結局エンデ vs テトラの決着がつかないと本当の安寧は訪れないしエンデが殺されたら終わりなんでしょ?リスキーすぎ😭幸せ、儚すぎ~~~~😭😭😭

最後になるけど個人的にはエンデEND以外の世界線、それぞれのENDでそれぞれの男にも夜明けを見せてあげたかったなと思う。そこがやっぱちょっとだけ心残り。
真相END的なのを見たあとにそれぞれのEND見直すと展開が変わるっていうのを他の作品で体験したことがあるので、そういうのがあったらよかったな~って気持ち。