生きる少年漫画くん

検索バー上のぼんた(id:mamoryuuuuuu)ってとこにブログ概要とかあるので暇な時確認しといて~!

罪喰い ~千の呪い、千の祈り~ for V 感想

 

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罪喰いは紅花やってる時フォロワー殿に「同じライターさんだし立花さんの男がぼんたさん特効」って感じでおすすめされたんだけど、へ~!って公式サイト見に行ったら「あ、この金髪の男好おまえか🤒‼‼になって今に至るってワケ。伝統芸能
おすすめされた段階でだいぶ興味津々だったし、実際やってみてもめちゃくちゃおもしろくて気に入ったので元気に感想残しとく。気が向いたらお付き合いよろしく~!

 

以下、主人公=薫ちゃんで話を進める。主観と偏見がすごいし、ここに書いてあることはほぼうそだと思って読んで。

核心に触れるようなことは書かないけどこの先こういうシーンが~って話とか、公式サイトに載ってない情報も多少ボロンするのでなんかだめそうだったらすぐ撤退してほしい🏃

 

■ストーリー
犯罪者と遭遇して危険な目にあったことをきっかけに不思議な力に目覚めた薫ちゃんが突然現れた自分の従者を名乗る美形(連)に「実は君は千年前にやらかして呪いをかけられた世羅姫の生まれ変わりだから人じゃないし“罪喰いの儀”をしないと死ぬ(要約)って言われて、なんやかんやで“上樹かみきの一族”とかいう人ではない者のしがらみに巻き込まれていく話。知らん言葉だらけだと思うけどちょっとずつ説明するからまって~✋

構成はまず序章(共通ルート)が4ブロックあって、以降の個別はメインの攻略対象になってる連、守人、至央が全六章。他3人は一旦守人か至央の一章を経由してから個別に入って全三~四章なので、ルート分岐の仕方は紅花に近い。
ENDは一部例外あるけど基本的にそれぞれ2種ずつ。BADにもスチルあるの助かっちゃうな~!

🤔なんて??Q&A👨‍🏫
Q. 罪喰い、なに!?
A. 世の理を乱す罪人(端的に言うと人殺し)の魂を喰らうこと
強い力を手にできたりする反面かなりの苦痛を伴うけど、薫ちゃんは呪いのせいでこれをしないと生きられないのでやるしかない🤮
ちなみに罪喰い後の不調は連に“調整”してもらうことで緩和されるんだけど、調整の方法がキスなのやばくない?そんなことある?おかげさまで共通からずっとちゅっちゅしてるけど、そんなえっちな話ある???(?)

Q. 世羅姫、誰~!?
A. 千年前の薫ちゃん
強い力を持つ上樹の者だったんだけど、罪のない人間を大量に殺したので“千の大罪を喰らって罪をあがなうまで解放されない呪い”をかけられて、これまで転生を繰り返しては罪を喰らい続けてた。今世で千のノルマ達成できそう。

Q. 上樹の者、ナニモン!?
A. 何千年も前から存在する一族で、人間の立場から言うと「鬼」
術が使えたりして強いし長命だから昔は人間達に迫害されてた。
現代でもある程度力を持った状態で存在してるんだけど、世羅に呪いをかけた千年前の当主(百夜)が「世羅を止められなかった自分達にも罪がある」って一族全体にも“世羅が千の罪を喰らうまで上樹の者は50年しか生きられない呪い”をかけたせいで離反した人達がいて数百年前から2つの派閥で対立してる。

🍁上樹家 「世羅、守るぞ😠‼」(守人、連)
世羅が呪いから解放されるまで見守り続ける世羅強火の派閥。現当主の守人は罪喰いを見守るため、世羅&連の主従は罪喰いの儀式をするために千年の間に何回も転生を繰り返してる。
実は呪いから解放されたあと世羅(薫)は守人と結婚することが決まってるらしい。……え🙄!??

💥くが家 「世羅絶対殺す」(至央、任史、カゲロウ)
百夜の弟 千夜が離反してできた派閥。
「世羅のせいで自分達まで呪いを受けたの納得いかね~!」になってて、ただ殺すだけじゃなくもう転生できないように世羅の魂ごと消滅させようとしてるらしい。

っていうのが大体序章で判明する情報だけど多分よくわかんないと思うので、とりあえず呪いを解くために罪人を喰う薫ちゃんのことを守ろうとする人達 vs 殺そうとする人達でドンパチしてるって状況だけなんとなくわかってて。

攻略対象との関係についてはメイン3人全員薫ちゃん(世羅)に執着してる巨大感情持ちだからヤバムーブしてくる変な男しかいない。各男と薫ちゃん、3人それぞれに趣の違う運命力があった。「薫の運命は俺だ!」ダービー、開幕🐎‼
他3人もなにかしらの形で薫ちゃんに対して興味は持ってるので、関係の進展はある程度見やすいと思う。

各ルート呪いを解くためにがんばりつつ男達と仲を深めていく中で最終的に
・呪いが解けて世羅としての力が完全に戻った時薫ちゃんは薫ちゃんのままでいられるのか
・守人との結婚をどうするのか(他に5人も男いるんだが~!?)
あたりが問題になってくるので、それをどうやって解決に持っていくのかみたいな部分が話全体としての見所な気がする。問題を解決するための手段とかそれに関わる人が各ルート違うので楽しく周回できた。

注意点は3つくらい。
・流血、痛そうな描写が多々ある
スチルもそれなりに出血してたり刃物刺さってたりする。
・なのでまあまあみんな死ぬ
GOODENDでも大体誰かしら死んどる。
・性的なニュアンスを含む描写がわりとある
CERO:Cだけど個人的には思ってたよりもえっちっちな気がした。設定とかがすでになんかちょっとそういう雰囲気だし、結構ストロングにあけすけな言動もある。あと事後スチル、在庫あります!(一部ルートのみ)
こんな感じ。苦手なものがある人は気を付けて、その筋の人は喜んで~!

 

■システム
特に作業要素はないノベルゲーム。
操作面もシーンジャンプとか愛キャッチの表示あるし、フォント選んだり既読文の色変えたりもできるしで普通に快適だった。デフォ名呼びあるうえにヒロインもボイスつきなのうれしい~!あ、でもBGMのつなぎ目だけ雑じゃない?うけた。
他気になったとこいくつか。

・攻略対象視点
本編中時々それなりの尺でさしこまれるんだけど、ヒロイン不在のシーンで起きてること(一方その頃…的なやつ)を見れたから話に奥行きが出てよかった。
あと急にまだ本編で出会ってない男視点の話始まったのうける😂

・シーン回想
章ごとに見直せるし、ENDも一瞬で終わるBAD以外はここで回想可なので助かる🙆
ただ、章ごとにしか回想できない分オキニシーンをピンポイントで見直すのがちょっと面倒(スチルからのシーン再生はない)かもなので、ここ好き!と思ったら自分で回想用のセーブデータつくっとくのがおすすめ。

・千年の謎
本編でこれはなに……?だった部分の解説みたいなの。クリア進捗によって解放される。
2番目の項の解説に個人的爆アツ情報があってくっっ………🤒てなった。

 

次は攻略順に感想。
今回はおすすめを調べてそれの通りやった。

(至央➭任史➭カゲロウ➭守人➭蒼太➭連)

任史とカゲロウは至央、蒼太は守人、連はカゲロウ以外の4人攻略後にルート開通なので初回攻略できるのは守人と至央だけ。
まあ制限多いから攻略順の自由度低めかもだけど、実際やってみてよかったから個人的にもこの順おすすめ🙆

さっきちらっと言ったルート分岐は
守人➭蒼太
至央➭任史➭カゲロウ
って感じだけど、紅花と同じくメインの人やったあとに派生ルートもまとめてやったほうが話が見やすいかな~と思う。


( サブキャラ )
司さん➭薫ちゃん父の親友で、両親が亡くなったあと薫ちゃんを育ててくれたオネエ養父。やさしくて強くてあったかくてだいすき。司さんENDあったけどあと100時間くらい尺のばしてほしい。ていうか普通に家族やってる薫ちゃんと司さんもっと見たい。
素子ちゃん➭蒼太くんの双子の妹で薫ちゃんの親友。お母さんを楽させるために玉の輿に乗るのが夢で、日々自分磨きをがんばるハイスペック爆モテ美少女。かわいいしいい子。
百夜➭千年前の上樹当主で守人の父だった人。バカ強い封呪の力を持ってたけど千年前世羅と一族に呪いをかけるために力を使いきって消滅したので転生してない。
千夜➭陸家当主。百夜の弟で至央の父。やばめのドブカス転生ジジイ。

 

( 庵崎薫 )
普通に高校生として暮らしてたのに急に人間じゃなくなったし、知らねえ前世の償いをさせられることになったうえ結婚相手も勝手に決められてて命まで狙われてるっていう厄介事ビンゴシート全部開きそうなヒロイン。可哀想すぎませんか😡⁉️
転生する場合普通は魂と記憶がセットになってて前代までのことを覚えてるらしいんだけど、なぜか薫ちゃんには前代までの記憶がないので上樹の力も安定してないし、身の安全のために守人の屋敷で生活することになる。

幼少期に両親が目の前で通り魔に殺されたっていうとてつもなく重い過去があるものの、司さんのおかげもあってか今は明るく元気💪
スポーツが得意だったり活発なこともあって異性にモテるタイプじゃなかったらしいので恋愛事にはうとくておぼこい感じなんだけど、純な分無自覚に劣情を煽るようなことを言ったりするから男達が度々薫砲を被弾してたのうけた。快活な女の子から垣間見える魔性、結局そういうのが一番えっちなんですよね👨‍💼(解説員顔)

声ついてるし自我も強いから人によって向き不向きはありそうだけど、過去の出来事から犯罪者に対する憎悪がかなり強い反面「罪人の命を糧に生きていいのか?」って葛藤したり、いろんなことを真摯に悩み考えながら泥臭く“生”にしがみついていく様子がよかったと思う。
一見単純そうだけど内面は結構むずかしい部分があるように感じたのもおもしろかったし個人的にはわりと好き。

 

( 陸至央 )
千夜の息子。高校生。
世羅を殺すために生まれた存在でずっと世羅のことを考えて生きてきたので、まだ会ったことないのに世羅への執着がすごい。
顔が好き!野蛮そう!(戦闘狂らしい)フォロワーのお墨付き!の3コンボきまってたから絶対好きなんだよな~🤗ってわくわくゲーム始めてみたら、初対面襲撃&串刺しの激烈野蛮ムーブと立花の狂演の力によりやべーやつ度が想定の数段上をいってたので最初普通に引いちゃった。おまえ、一応乙女ゲームヤゾ……!
こういう……ワ、ワイルド(オブラートの厚さ2km)な立花って個人的に乙女ゲーム以外も含めあんま見たことなくて新鮮だったな。なにも知らずに「この中に立花慎之介がいます」ってパッケージ見せられたら連だと思っちゃいそう。

そんなヤバ狂人至央がオキニ女認定した薫ちゃんに接触してくるとこから個別が始まるんだけどさ、素子ちゃんの付き添いで合コン行ったらそこで爆速再会するし、なんやかんや連絡先交換してメッセージのやりとりしちゃうし、その後修学旅行先でも会って利害の一致で一緒に行動することになるしって、そんなことあります???
あんなクソ野蛮なはじめましてをしたわりにありえん速度で他校生としての王道ラブコメイベントを回収しつつ着実に距離を縮めていくの、おもしろすぎて笑いが止まらなかった。
へーイギリス行きの便、なぜか全部欠航になったんだー(棒読み)

出会いが最悪すぎたから最初はまあまあヒリついてたんだけど、2人とも純粋な上樹とは言いづらい存在だったり罪喰い的なことをしてたりで意外と共通点があるし、一族の中での立ち位置も似てるので、一緒にいてお互い相手が本当はどんな人間なのかを知るうちに親近感を持ち始めて少しずつ打ち解けていくのがよかった。恋の前に友だちを経由するの好きすぎ。
あまりに馴染みすぎて薫ちゃんが至央に相談みたいなことしてたし、至央もちゃんと話聞いて意見くれてたのうける。いいやつじゃん。議題が「恋ってどんなのだろう」で2人とも恋愛バブチャン👶🔰だから心拍数の話とかし出したのは声出たけど。

そういうわけで恋愛面は至央の特別な友だちとしてはりきる薫ちゃん(本人無自覚だけどもう普通に恋)vs 友だちの立場を利用して過剰ボディタッチしつつ薫にも恋を自覚させたい至央(自分は自覚済み)のやりとりがおもしろかわいくて最高だった。結構ズンドコしてる。ちょっと~!ぼんたくんが好きなやつじゃ~ん!
旅館のくだりあまりにもバクモエしすぎて狂っちゃった。え、もう付き合……ってない?その距離感でいちゃこいてるのに??逆に不健全だから早くなんとかして。がんばれ至央……いやもう至央は相当がんばってるんだよな……🤒

ついラブコメっぽいとこの話ばっかしちゃったけど、このルートは至央が真っ正面からぶつかってくれたおかげで罪人を喰らって生きることへの向き合い方とか、なかなか恋心を認められないこととか、随所で薫ちゃんの背負った設定がかなり活きてたのがすごくいいなと思った。最初が強烈だった分敵➭友だち➭好きな人って関係の変化もわかりやすくて全体的に丁寧かつ濃密なルートだった気がする。シンプルに話がおもしろい。
至央自身の文脈も裏回しと言っても過言ではないくらいの強さ(少年漫画感ある)だと思うし、その分終盤の盛り上がりもしっかり感じられたので推しカプって点を抜きにしてもシナリオが10000000億点の良さ💮

呪いの件も含め上樹についての情報量が一番多かった気がするし、他の攻略対象(蒼太くんは除く)の出番もわりと多くてその中で連の薫ちゃんへの想い、守人の世羅への愛、任史さんが願う至央の幸福、カゲロウちゃんの存在意義とかそれぞれの信念みたいなものが結構しっかり描写されてるように感じたので、このルートを初回にやっておくと話の大筋とか各男の感情の解像度が上がってその後の周回がやりやすそうと思った。強めのチュートリアル的な。

至央、ほんとに魂が気高くてアツくていいやつで結局めちゃめちゃ刺さったな。
そもそも出会った時から薫ちゃんを世羅と切り離して個として見てくれてたし、そのうえでずっと「お前は俺のための女」って言ってたの強すぎる。個人的には一番運命を感じる2人だった。終幕一で薫ちゃんが言ってた言葉にもじーんとする。
似た者同士カプもお互いを守り合えるようなカプもだいすきだけどこの2人はどっちの要素も持ってるのでぼんた向きすぎたし、まじで好きなところしかないルートだった。大大オキニ。ENDスチルも最高。2人とも幸せになって~!

・後日談
まず一番思ったのはワ、ワンピースだ………!!だよね。有言実行じゃん。さすが。
2人が笑ってるとオタクもうれしいよ~!どうかずっとあたたかい世界にいてね。
あと既にうろたえてることを自己申告してくるところ好きすぎ😂✋

 

( 陸任史 )至央ルート派生
至央の従者。
陸家の人にしては珍しく物腰やわらかだし敬語でしゃべってるし、ベテラン執事みたいな趣があるのでジェントルおじ様枠って感じ。
一応主従だけど幼少期から一緒にいる育ての親的存在でもあるので、たまに至央に対して父性とか母性とかそういうなにかがちらつくのよかった。

個別は陸家から休戦協定の提案があって、使いに出された任史さんとカゲロウちゃんがしばらく守人の屋敷に滞在する話。
一応敵だったし最初はどうなるかと思ったけど、みんなでプラネタリウム行ってみたり、任史さんに勉強教えてもらったりしてなんか……めちゃめちゃハートフルじゃん!?ずっとこのままでいて~🤗
とか言ってたけどやっぱそうはいかなかった。このハートフルは先の展開をふまえたうえでの先行詫び穏やかだったってわけ。終盤は修羅。

全体的にシリアスな展開多いし終わり方も切なさが強くてしんどいとこあったけど、至央と任史さんの関係にじーんとしたりでシナリオ自体は興味深く見れた。至央の立ち回りもかっこよかったな。
他と比べると恋愛描写控えめな気がするから人によっては物足りないかもだけど、年の差カプがあんま刺さらないオタクなので個人的にはちょうどいい塩梅だった。見てて安心できるタイプの大人助かる。そんなやや湿度高めなしっとりほろ苦ルート。

あと余談だけど至央ルートで至央様×庵崎様の強火オタクになりすぎた任史さん、最推しが好きな女と幸せにいちゃこいてるところを最前で目撃して爆泣きしてんのオモロすぎて死んだ。ちょっとやだ~!心強い同カプ者なんですけど~🤭!
いつか坊ちゃまの役に立つかと思ってデートスポットを厳選した本とか執筆してたくらいだしほっといたら至央×薫の小説も書いてくれそう。宮ノ杜守ぶりの期待が高まる。

・後日談
切なさ増量中でいろんな気持ちになった。
あとカゲロウちゃんがとてもかわいい😳

 

( 陸カゲロウ )任史ルート派生
陸家が至央をつくろうとした実験の過程で生まれたホムンクルス。戸籍上は一応至央の兄。
普通の生まれ方をしてないので見た目が幼くても実際はそれなりの年数生きてるんだけど、至央に「ロリジジイ」って言われてたのバカ笑いした。わかりすぎる。たしかにショタジジイって感じではない。

個別は途中まで任史さんとほぼ同じ流れなので、守人の屋敷滞在中に仲良くなる話。
カゲロウちゃん、初周だと残虐かつ過激な面が目立ってたから2周目で任史さんと屋敷にきた時も最初は警戒してたんだけど、毎日のように薫ちゃんの部屋に遊びにきては漫画読んだりゲームやったり、カジュアルにわちゃわちゃ甘えてくるのがかわいくてすぐふーーん……いいじゃん😳になっちゃった。チョロいので。

ところでカゲロウちゃんってVita版で個別ルートが追加されたキャラで元々は任史さんルートの派生でENDが見れる枠(紅花でいうエスタ的な)だったらしいんだけど、先に任史さんと対戦したからもちろんそのENDも2周目見てたのね。もう、めちゃめちゃ泣いた。
ほんとやばい。ねえまって、ねえ……ね゙え゙~~~~~~😭‼‼‼って感じで3周目選手入場したけど、個別もはちゃめちゃヤバだった。
ネタバレに配慮すると全然言えることないけど、派生ENDでただでさえまあまあの巨大感情を抱えてたのにぼんたがだいすきなやつをくらってしまい、しかも文脈も強すぎてもうだめ。より巨大感情を上塗りされた。ありとあらゆる方面から泣く。ていうかこれでPC版にルートなかったのまじ!?本当にあったこわい話……?

プレイ前はあんまり刺さるタイプじゃないかと思ってたけど、実際やってみたらかなり好きで大変オキニのルートになった。今回の大穴枠。完全なハッピーエンドではないのもまたいい。すっっごい泣いたし、ENDどっちも好きだったな。終幕二とか趣深い😊
恋愛面もカゲロウちゃんの子供っぽく振る舞う時と蠱惑的で艶っぽい一面を見せる時の切り替えがエグくて狂ったし、そのギャップに翻弄される薫ちゃんを見るのも楽しくてよかった。そんな小悪魔ロリジジイ。

・後日談
もだもだしてる薫ちゃんとそれを諭すカゲロウちゃんのやりとりの真摯な部分とわーわーする部分のバランスがよかった。さすがカゲロウちゃん、年の功(?)
それとパーカーの話、大事件すぎない🤒!?

 

( 上樹守人 )
千年前の世羅の婚約者の生まれ変わり。
前世は愛する女を自分の手で討つはめになったので、今世こそ結ばれたすぎて世羅への執着がすごい。
性格的にはまじめなものの、まっすぐすぎて冗談とかも真に受けちゃうような天然タイプでちょっとずれてるところがある(氷鷹北斗くんのご近所)ので、クールそうな見た目に反してわりとおもしれー男感あった。そして悪いやつではないんだけど、元々の性格に熟成された世羅へのビッグラブが乗っかった結果若干融通がきかない。

守人は初対面から薫ちゃんのことをずっと「世羅」として扱ってくるのがウルトラムムムポイントだったんだけど、個別ルートでは一緒に過ごすうちに守人が“世羅とは別人の薫”に心を開いていったり、薫ちゃんが好きな人のことを千年待つ守人の気持ちを考えたり、少しずつ今目の前にいる相手のことを尊重できるようになっていく過程を見れたのがすごくいいなと思った。
その中で長年人の上に立つ者として気をはってきた守人の脆い部分を見た薫ちゃんが守人を支えたいと思い始めるのもあたたかい気持ちになる。二章だいすき☺

想定よりも守人が世羅と薫を別で考えるようになるのが早かったうえに自分の気持ちもストレートに伝えてくるから変なこじれ方しないし、終盤の展開も王道感あって全体的に安心して見てられた気がする。あと守人のスチル、シチュエーションとか構図が好きなやつが多くて沸いた~!髪上げてんのよすぎ~🤭
きれいにまとまった正統派なルートだし、おもしろかわいいとこも多くて見やすいので話のテンション的には初回でも全然問題なさそうだけど、このルートで引っかかったところが連ルートで効いたりするので個人的には連とあわせて終盤での攻略がおすすめ。

ちなみに守人、他のルートだと千年好きだった女にフラれることになるわけだから状況だけ見るとかなり可哀想だし不憫なんだけど、それがシナリオの中でいい具合におもしろ方面に処理されることが多かったから見ててあんまりつらくならずに済んだの助かった。度々薫ちゃんのストーカー扱いされてたの笑う。
守人の薫ちゃんに対する執着、感触はもっとマイルドだけどジャンル的には関羽ちゃんに対する曹操様の執着(十三支の話)に近いものがあるかもしれない。

・後日談
千年独身を貫いた甲斐があったな守人………😭‼‼という感じ。
あと守人の絶妙にずれてるところが後日談でも発揮されてておもしろかわいかった。

 

( 田井蒼太 )守人ルート派生
素子ちゃんの双子の兄(まあまあ強火のシスコン)で、薫ちゃんのクラスメイト兼親友。
プレイ前なんとなく幼なじみかと思ってたけど全然違ってうけた。ぼんたくん好きそうな男を勝手におさななにしようとするのやめなよ。
勉強もスポーツもできる美少年だけどややデリカシーないのが男子高校生~!って感じで親しみやすさあったし、薫ちゃんのことが好きなのに全然本人に伝わってないあたりも絶妙に不憫でかわいい。そんなありがた榎木ボーイ。

個別は美術部に所属する蒼太くんに絵のモデルを頼まれて2人で過ごす時間が増える話。
導入からアオハルの爆風が吹き荒れてたけど、期待通りビッグイベント:事故チューを発生させたり、それをきっかけにもだもだし始めたりして2人ともかわいくてにこにこした。急に別マの世界観~~~🤒‼
もうアオハルを見てるだけでいい。そんなルートがあってもいい。このままで頼む!
と思ってたけど、まあなんやかんやあってやっぱり蒼太くんも上樹のドンパチに巻き込まれることになる。

蒼太くんは他のルートで全然出てこなかったからどんな展開になるのか一番想像つかなかったんだけど、周りの上樹の人達との感覚の違いに悩む薫ちゃんの気持ちを理解して寄り添ってくれてたのがすごくよかった。
蒼太くんが人間で、元々薫ちゃんがどんな子かを知ってるからこその気持ちの共有だと思うし、取り巻く環境が変わった中でも薫ちゃんに対する好意とやさしさが少しも変わらずずっとまっすぐだったの心強い。じーんとする。

個人的に着地の仕方はあんま刺さらなかったんだけど、全体的には想定してなかった展開になっていったりでシナリオに意外性があっておもしろかった。なるほどね~!
恋愛面も他の男にはない初々しい思春期アオハル力があってウキウキ見れたし、無限に健やか&爽やかで好きな感じだった。
こんな立派にいい子に育って……田井家のみなさん、ありがとう😢

・後日談
大事なところで決まりきらない蒼太くんがかわいくもあり可哀想でもあった。
ナイスファイト…!また次がんばろうな!オタクは田井蒼太くんの人生を応援しています💪😠(非公式応援団設立)

 

( 永海連 )
千年前の世羅の従者の生まれ変わり。
前世では愛する主を目の前で殺されたので守人への憎悪と世羅への執着がすごい。
色素薄めの儚げ美形で一見物腰やわらかそうだけど、心の中ではこの世のいのちを薫か薫以外の塵芥のみなさんかって感じで分類してる闇のROLAND(語弊)だから言動はわりと過激かつ物騒。だいぶいい性格してるけど本人がそれをあんまり隠そうとしてないのが清々しくてうけた。薫しか大事じゃないし、薫にだけべらぼうに甘くてやさしい、そんな爆裂重男。

連は薫ちゃんが上樹の力に目覚めてからは同じクラスに転入してくるし、守人の屋敷にも住んでるしでどのルートでもそばにいて罪喰いのサポートをしてくれるんだけど、個別はその中で連が今まで見せないようにしてた気持ちとか過去のことを薫ちゃんが少しずつ知っていく話。
核心に触れるような情報ばっかだからあんま言えることがないけど、制限ガチガチなだけあってここまでの周回で引っかかってた部分がわかるような真相ルートっぽい内容だった。

薫ちゃんへの巨大感情がにじむどころか大爆発しちゃってるわりにあと一歩ってとこでなかなか踏み込ませてくれないし、真相的な部分の描写が主軸になってたと思うので、全体的に見ると話としてはおもしろいけど恋愛面はやや物足りなさ感じたかも。共通からちゅっちゅ(調整)してたりで元々距離感バグってたせいもある気がするけど。
ENDびびんなかった?そこに至るまでも見せてよォ!?になる。

個人的にこのルートは、連のことを知れば知るほどこいつやべーなの気持ちがクソデカになっていくのが一番楽しかった。
ここまでの周回でも意味深な描写多かったけど、このルートを経てから思い返すと各ルートでの連の言動にまた違った趣が感じられる。至央ルートは特に見直すのおすすめ🙆
ある程度方向性は予想ついてたけど実際はそれ以上のヤバを所持してたし、そんな感じなのに薫ちゃんの幸せを願う気持ちは本物なのが見ててすごくアンバランスに思えて興味深かった。なんかこう、うまく言えないんだけど物騒の質感が今まで他で見てきた物騒男達とちょっと違うというか……。静かな狂人、結局これが一番やばいって義務教育でも習ったもんな(?)
千年熟成された巨大感情を抱えたストロングこじらせメンドクサ男の芸術点の高い歪み、みんな達もぜひお楽しみに😉✨

・後日談
おもしろすぎるしめちゃめちゃ笑った。無理。ダニエル(笑)

 

個別についてはこんなん。
第1ゲート 巨大感情こじらせ従者
第2ゲート 結婚千年延期ニキ
第3ゲート 好きな子いじめちゃう小僧
による運命ダービー楽しかったな。全員思想が極端だったのうけた。みんなも好きな運命男にバクモエをBETしよう🔥

個として見てもシナリオだけ見ても圧倒的に至央が刺さったからぼんたくんの運命ダービーは至央に全ツッパして大勝ちって感じだけど、どのルートも違った良さがあったのでわりとみんな好きだった。
あと、至央と任史さんの関係よすぎる~!感触はまたちょっと違うけど、紅花でスレンとナラン好きだったオタクは多分好き🤦‍♂️(自己紹介)

ていうか話それるけど学生組、連と蒼太くんせっかく薫ちゃんと同じクラスなのに学生ビッグイベントの修学旅行の描写なかったうえに他校の至央にそのうまみを吸いとられててうける。可哀想すぎ😂至央まあまあ薫と京都満喫してたよ😂

 

■スチル、イラスト
スチルは枚数ばらつきあったけど平均的にメイン3人が20枚前後、他3人は10枚前後くらい。
今回一部スチルがエフェクト動いたりしてアニメーション?ムービー?みたいになってるのが他ではあんま見たことない感じでおもしろかった。話の流れにも合ったいい演出だったと思う。

イラストは全体的にきれいだったし、わりと見たいところでスチルも出てきてくれたから個人的には満足~!
あと各スチルにボイスついててその状況の時どんなことを思ってたのか、みたいなことが聞けたのもめちゃめちゃうれしかった。これはVita版の追加要素らしい。助かる~!ありがと~😭💓

 

■音楽
OPとEDが紅花のエスタの声優さんだったんだけどそれを知らなかったからOP初見時びびり散らかした。歌も歌ってるんだ~!
あと一部ルートで流れた挿入歌がエキゾチックというかエスニックというか、なんかそういう不思議な感じの曲でめちゃめちゃ好きだった。もし神の音楽刺さった人好きそう(自己紹介)
BGMも全体的に作風に合っててよかった。

 

プレイ時間は初回が約7時間半、それ以降は人によってだいぶかかる時間幅あったけど大体2時間半あれば終わってた。
愛キャッチも出るし、攻略するうえですごいむずかしい!みたいなところは特にないんじゃないかと思う。

これまでやったゲームでも転生とか前世がどうこうみたいな要素は見たことあったけど、それを物語の中心にして展開していくパターンはあんまり経験がなかったから結構新鮮な気持ちでプレイできた。どんな風になっていくか予想つかないことが多くてわくわく。
周回するごとに情報が増えていって「だからああ言ってたんだ」「そゆことなのね~」っていろんなことがわかっていくのも楽しかった。考察とか好きな人は向いてそう🙆

その分世界観とか設定が独特&複雑だから冒頭からむず!情報量多~~~!にはなったけど、作中いろんな説明が入るとそれを聞いた薫ちゃんが「つまりこういうこと?」みたいな感じで確認として情報整理をしてくれたりするし(有能👏)、まあなんやかんやフィーリングでいけたので多分みんなも大丈夫。なんとかなる。

世羅を起点に広がる話だし、ヒロインとしての役割が分散されてる気がした(世羅と薫は別の存在と解釈してる)のでそのあたりが人によってはややムムムになる可能性あるかもと思うけど、千年のクソ重いしがらみに囚われながらも自分の信念を貫こうとする各キャラクターの生きざまが興味深かったので個人的にはかなり好きな感じだった。
恋愛描写はルートによってもちょっと温度感に差があるけど基本的にみんな薫ちゃんへの感情がクソデカビッグだし、それに見合うだけのストロングな文脈も所持してるのでにこにこで見れる🤗

ここまでも書いてきたように結構物騒な描写あるし、終盤にかけてシビアな展開になっていくことが多いのでそんなに明るい話ではないんだけど、なんだかクセになる不思議な魅力があった。ジャンル的には和風ファンタジーって感じなので、他のゲームでいうとあやかしごはんとかもし神あたり好きな人は向いてるかも。
興味がわいたらぜひみんなもプレイして厄介男達の巨大感情を浴びてみて~!

このへんで終わる。ここまで読んでくれた人いたらありがとうございました。
特殊な設定のゲームの感想書くのがすんごい苦手で今回もめちゃくちゃ苦労したからうまく伝わってない気がするんだけど、実際はもっといろんな複雑なことがたくさんあるので詳細は本編でご確認ください😉(販促)
なんか急に暑くなってきてうけてるけどみんなも体調気を付けてね。若干フライングだけど良いGWをお過ごしください~!ではまた~👋

 

ぼんた(@b_booon51)

 

■延長戦
とてもネタバレだし、本編のこと知らないとよくわかんないと思うので未プレイの人は見ないで🙅⚠

 

 

 

一番言いたいのは任史さん、死゙な゙な゙い゙で゙よ゙お゙😭‼‼‼‼‼
至央と薫ちゃんに子供の結婚と孫の七五三は任せてって言ってたじゃん、なんで……………ヤダーーーーーーッッッ!!!!!!
至央×薫の小説書いてくれるって言ったじゃん………(それは言ってない)(存在しない記憶)
1周目から泣いちゃった。後日談で至央も大事な2人を目の前で亡くしちゃったんだなって思ってさらにつらくなった。そんなとこで薫ちゃんとの共通点増やさんでいいから……ねえ…………。
でも寿命では死ねないことを考えると、自分の生きる意味みたいになってた人が好きな人と結ばれるところを見れて、なおかつその2人のために死ねたわけだから任史さん的には多分めちゃめちゃいい死に方なんだよな。それでもオタクは生きててほしかったけど。複雑。だって結婚と七五三が(無限ループ)

ていうか至央も至央で死にすぎでオ゙イ゙!!!ってなった。3/6ルートで死んどる。オイ………。
展開的にもちろん薫ちゃん達が負けるのは困るけど、それはそれとして至央を犠牲にして強くなったドブカスおじさんがダセェ負け方してたのはやめろヤーーー!の気持ち。ぼんたくんのオキニ男を吸収したのに、そんな……??

至央終幕一の「来世とか前世とか、私たちにはない!あるのは、今この瞬間だけなの!」って薫ちゃんの台詞めっっっっっっっちゃすきだったな。
ほんとそれよ。そのあたりの至央の守人に対する言葉も含め正論すぎ。17年しか生きてない2人が一緒にいたことで導き出したことがすべてという感じ。千年前のこととかまじでウルセ~!知るかボケ~!だよな(本末転倒)
こういう部分も含めて“庵崎薫”と一番波長が合いそうなのはやっぱ至央なんじゃないかなと思う。ていうか至央最初から薫ちゃんのこと好きだったのやばすぎ🤦‍♂️これ以上オタクを沸かすな🤦‍♂️
でも結婚式のスチルなかったのだけな゙ん゙で゙!になってる。見たかった。………見たかった~~~😭

そんでカゲロウちゃん昔会ったことあったのもヤバ。まって好きなやつすぎる、そんな、ずるい…………。ENDどっちもしっとりしててよかったな。至央と任史さんが2人そろって生きてるのもうれしい。陸家ビッグラブ。千夜はドブカスだけど。同情ポイントとクソポイントの質量が全然釣り合わん。

華も転生してないのかなっていうのと蒼太くんもなんかあるだろっていうのは早いうちからうっすら考えてたものの、まさかそこがつながってるとは思ってなかったわ。
蒼太くんはトリッキーな方向性(例えば上樹を迫害してた人間側とか)の生まれ変わりかなとか考えてたけど、言われてみると蒼太くんが絵描いてたのってそういうことかーー!って感じだしヒントあったね。
蒼太くんと薫ちゃんが素子ちゃんを巻き込みたくない気持ちはもっともだと思うけど、個人的には素子ちゃんも含んだ展開とかEND見てみたかったなと思う。世羅への恋慕と仲良くなれてうれしい気持ちが分裂して男女の双子になった話よすぎて狂った。すき…………。
ところで蒼太くん、成績よかったし進学しないとなるとまあまあ先生に引き留められそうじゃない😂?

そして守人と連ね。
カゲロウちゃんルートで死ぬ時「兄上」とか言ってたからどゆこと!?!?になってたけど、異母兄弟だったんだ……。たしかに封呪の力強いの百夜、華、連って言われてたもんね。子供だからか~!なるほどね~!百夜冷静にクソじゃん。不倫すな。
連と世羅が結ばれてたのは至央ルートの時点で予想ついたけど、あの状況を見て「私が殺した」とか言っちゃう守人、責任感の鬼すぎると思う。善の者~!おまえの弟なんて千年の間に妨害工作して世羅が守人を嫌いになるように仕向けてたぞ。ここやばすぎて笑っちゃった。連こわすぎてフロア沸く。至央終幕二の連もハワワ……って感じでよかったな。守人めちゃめちゃ可哀想だったけど。元気出して😢

最後になるけど、転生のあれこれが気になる。
世羅と連の魂は守人が次生まれる場所定めてたって言ってたけど、その儀式をしたあとの守人はどういう流れで転生してたんだろ?今までは世羅よりあとに転生してたってことは年下だったってこと?
薫ちゃんとか双子のケースを考えると記憶はないけど潜在的に上樹の力を持って転生してる人とか他にもいたりするのかな?
あと薫ちゃんが序章にあのタイミングで犯罪者と遭遇してなかったら上樹の力に目覚めることはなかったのかな、それともいつかは目覚めちゃってたのかな……。
ていうか今世でノルマ達成できなくて来世に解放チャレンジ延長されたら生まれ変わった時は薫ちゃんの人格になるのかな~?

なんかもう自分でなに言ってるかわかんなくなってきたからこのへんにしとく。
もろもろ本編の中に答えがあるのにぼんたが見逃してたりなんか違うこと言ってんなってとこあったらごめんね。知能が足りないのにがんばったから記憶がおかしくなったんだなと思って。