生きる少年漫画くん

検索バー上のぼんた(id:mamoryuuuuuu)ってとこにブログ概要とかあるので暇な時確認しといて~!

新装版 クリムゾン・エンパイア 感想 (Vita版)

 

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「王子様とメイドさんのなんか…あれだよね☺」のくらいの雑認識だったクリムゾン・エンパイア、よくよく考えると前世ガルスタとかビズログでいっぱい関連記事読んでたわりにどんな話かちゃんと知らなかった。あの頃雑誌半分くらいロゼのページじゃない?って圧だったのに。

鈴村おじさんと鈴木いるしいつかやろうと思ってたんだけど、いろいろとタイミングがよかったので今回対戦させていただいた。
知識激浅すぎて実際やってみるとこういう感じなんだ~!祭りだったけど個人的には結構肌に合ったし、楽しめたからいつも通り記録用に感想書いとく。
時間と興味があったらお付き合いよろしく~!

あ、ちなみに今回最終移植の新装版(Vita)でプレイしたんだけど、それまでのやつとゲームシステムだいぶ違うらしいからあんまり他のバージョンの参考にはならないかも。わかんないけど。

 

以下、主人公=シエラで話を進める。主観と偏見すごいしここに書いてあることはほぼうそなので適当に読んで。

強めのネタバレはしないつもりだけどこういうシーンが~とかは普通に書くから過敏な人は読むのやめたほうがいい。

 

■ストーリー
奴隷として売られることになった幼少期、突然目の前に「君は将来大成する運命」とか言ってくる悪魔(ミハエル)が現れて、願いを叶えてもらう代わりに「死後はミハエルのものになる」って約束をしたシエラ😈💥👧
その後暗殺者になったりいろいろあってある国の第二王子付きのメイド長までのぼりつめたシエラが主のためにご給仕から邪魔者の始末まで幅広く業務を遂行していく物騒主従物語。

上記のあらすじが大体オープニング(プロローグ)の範囲でこのあとは個別エピソードがあってからのフィナーレ(END)。
オープニング後ルート選択するので各ルート最初から完全個別の話になってる。個別の話は14個あったけど、元がターン行動制のゲームだった名残で細かくなってるのかな~って感じでひとつひとつはそれほど長くない。
ENDは全員BEST/GOODの2種は固定で他は共通のENDがいくつかと一部男に個別BADがある。

前述通りどんな話かあんまわかってないまま始めたけど、開幕早々石田彰に人を殺すことを強要されたり飯食ってただけで腕の関節外されたりしててこわすぎて泣いちゃった。
あと緑川光に同意なしで地獄に連れていかれたりもした。

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遊園地行った時のテンションで聞いてくるな。おもしろすぎて無理。
これ全部オープニング内の回想で見せられたことなんだけど、ただでさえノーガードでパンチの効いたイベントくらって「え?エ?ゑ??」だったのに話の時系列入り乱れすぎてわかりづらかったからそこそこ混乱した。なんだ…なんなんだこのゲームは………。最初だけだと多分よくわかんないと思うから何周かしたらオープニング見直すのがおすすめ。

ストロングなオープニングはさておき主軸になるのは王子2人の王位継承権争いなんだけど、シナリオの中で攻略対象それぞれの立場が活かされてて各ルートの進行上重要になるポイントが全然違うのがおもしろかった。
王室あるあるの血生臭さもセンセーショナルすぎないしれっとした描写なのが上手いし、話の感触的には濃度の高い物騒と不穏がナチュラルに溶け込んだ非日常的な日常って感じ。

そんな環境かつ個々のバックボーン重めだから作中出てくるやつら基本みんな倫理とか道徳の外側にいるというか、どこか感覚がおかしいんだけど、明らかに普通じゃないのにみんなにとっては当たり前の異常性がシナリオの中でカジュアルに描写されてるからなんか普通に見えちゃう。
変にシリアス感とか悲壮感を感じさせない独特の空気をかもし出してて笑いどころもあったし、個人的には全体的に思ってたより飲み込みやすかった。ポップな殺伐感。

注意点があるとすれば物騒事頻発するからちょいちょいバイオレンスな描写がある(人が死んだり拷問したりとか)ってとこかな🤔
前述した通り主観だとダイレクトすぎないほどよい塩梅だと思ったけど、スチルでも返り血含めそこそこ血飛んでるからそのあたりの描写が苦手な人はちょっと気を付けたほうがいいかも。

 

■システム
作業要素は特にないノベルゲーム。デフォ名呼びないのは残念だったけどまあしょうがない。
ただサブキャラのイベントいっぱいあるうえ発生条件結構シビアな感じしたから攻略難易度は高めなんじゃないかと思う。
あとターン行動制のゲームだったのがノベルゲームになった影響か場面転換唐突に感じるとこ多かったかも。

・操作面
未読でちゃんと止まってくれる選択肢ジャンプとか使いやすいシーンバックもあったから普通に快適だった。
しいて言うならメニュー画面開く操作してから出てくるまでが若干遅く感じたのと、選択肢ジャンプの操作がSELECTボタンと○ボタン同時押しでボタンが右側に集中しててちょっとやりづらいな~と思ったかも🤔

・文体
他会社のゲームと比べると地の文多めかつ文体もクセ強めだからそこが合わなかったら結構きつそうだなと思った。特にオープニングは同じようなこと何回も繰り返し言ってくるし、大クセ地の文カーニバルで文章すーーーごいくどい。
編入ると会話増えるし多少慣れたのかあんま気にならなくなったけど、ずっとあのままの調子だったら最後までできなかったかもな~くらい個人的には冒頭しんどめだった。
おもしろヤバ男の石田彰をちゃんと見てやるぞの気持ちでオープニング乗り切ったのでいてくれてよかった、ありがとうカーティス=ナイル。

 

次はそれぞれの感想。
今回は特に深く考えずクレジット順でやった。

エドワルド➭ジャスティン➭マーシャル➭ブライアン➭ランビュール➭ミハエル)

ミハエルは2周目にルート開通してたけど後々調べたらエドワルド攻略後開通っぽい🤔
初回はどっちかの王子にすると全体の流れつかみやすそう&最後ミハエルだと収まりいいかな~と思うので個人的にはクレジット順がおすすめだけど好きなようにやっても特に問題ないと思う。
パッケージ裏にみんなの顔と声帯の一覧あったから載せとく。

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なんかよく見ると名前表記と立ち絵逆になってんだけど、杖持ってる茶髪がマイセンでその隣の黒いロン毛がロナウス。
ここに載ってる人達の作中の立ち位置をざっくり説明するとシエラ、ハルキア、リリーがエドワルド陣営でマーシャルがジャスティン陣営。
ブライアンとランビュールは中立的な感じで他は客的な立場なのでそんなに関係ない。

 

( サブキャラ達 )
多分このあともちょいちょい名前出す&サブキャラのイベントあったりでみんな存在感あったから先に紹介しとく。

最高女達
ルキア➭頼りになるクールビューティーな副メイド長。元奴隷で足の腱を切られてるとかいうバカ重の過去があって、その時救ってくれたシエラに巨大感情抱いてる。2人の特別な信頼関係、好……🤒

リリー➭侯爵令嬢でブライアンの妹。貴族なのにシエラに憧れて使用人になっちゃった戦闘力エグい天才肌のキュートガール。シエラ強火過激派同担拒否のTO。「おねえさま」呼びかわいい、好~~~!

エドワルド陣営の使用人は女性が多いんだけど、噂話とか雑談できゃっきゃしたり殺伐とした状況の中でも女子校みたいな空気感があっておもしろかった。

やばめ男達
ランヌ➭昔から城に滞在する年齢不祥の魔法使い。飄々としててつかみどころがない。ナニモンなんだ。

マイセン➭ミハエルの契約者かつオランヌの教え子の魔法使い。調べものをするために旅の途中でこの国に立ち寄ったらしいけど、難航しててなかなか出ていかない。一見人当たりのいい下野甲斐のある下野って感じだけど闇が深そう。

ロナウス➭本国女王陛下の従者。とてもすごく強くて意地が悪いおもしれー男。本国に向かうマイセンの護衛として派遣されてて早く帰りたいのに寄り道が長引きすぎてバチギレてる。個人的にロナウスとシエラのやりとり結構好きだったから攻略させ…いやでもこの2人はそういうんじゃないからこそいいんだよなきっと……みたいな、複雑なオタク心🤒

カーティス➭稀代の暗殺者でシエラの師匠的存在。激ヤバすぎて都市伝説扱いされてる。オープニングで人殺しを強要してきたり腕の関節外してきたのこいつです(通報)あとついでに傷口に爪も立ててきました(余罪)

カーティス以外は個別にイベントあるんだけどどれもよかった。
ていうか、前アンケートでぼんたくんにアラビアンズ・ロストをすすめてくれたオタクが言ってた「ヤバ男」ってもしかしてカーティス=ナイルのことか???なあ!?なあ…………🤒 

 

( シエラ=ロザン )
親に売られる➭奴隷として売られる➭暗殺ギルドに買われて暗殺者として仕込まれる➭王族の護衛になるっていう超絶怒濤のデスメタルな経歴を経て今は第二王子付きメイド長(使用人頭)まで地位をあげたストロング女。
ギルドでカーティスにボコボコにしごかれながら育ったので戦闘力バカ高くて性格的には気強め。仕事面は有能だけど私生活はわりと雑みたいなこと言われてたし、酒飲みだったから結構豪快な感じする。しかも二人称「あんた」だった。助かる~~🤗

攻略対象がちょっといい雰囲気になりそうなこと言うと「寒っ!」って声出したり、自分以外の人が口説かれてる風な現場を見た時も「あれ素面で言える?ヤバイ薬やってんじゃないの?」とか思ってたり、ラブイベントの審査がだいぶ厳しめでうけた。
幼少期から今に至るまでずっと暗部でいろんなものを見てきたからかなりリアリストだし、自分よりも優先させなきゃいけないものがある立場な分恋愛に傾倒しすぎないというか恋愛事を俯瞰で見るヒロインだなと思う。他ではあんまり見ない感じ。なかなか落とせなくて男達のほうが大変そう。

身を置く環境のわりに意外と人間らしさを損なってなくてなんなら謎の親しみやすさすらあったし、みんなとの距離感?関係の築き方?が絶妙で見てて楽しかった。
まあ生い立ち特殊すぎだから思考、言動のクセ強くて共感とか自己投影はしづらそうなので好みは若干わかれるかもと思うけど個人的には好きなタイプの女。強いし赤いし。
ただ、残念ながらひとつだけ相容れないところがあった。

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ぼんたくんの嗜好全否定してくるじゃん。
あまりにピンポイントすぎて夜中普通に笑っちゃった。な、なんだよシエラ~~~!!切島鋭児郎くんを知らないのか?ヒロアカを見ろ。
ところで鼻血が出やすい体質っていうからなんかあるのかと思ってたら特になんもなくなかった?え、ただただ鼻血が出やすい女????うける😂😂

 

エドワルド=ウィンフリー )
立ち位置:第二王子/王位継承権1位(正妻の息子)
一見柔和なキラキラ美形で絵に描いたような王子様だけど、裏では普通にえげつないこともしてるシエラの主。微笑みながらさらっとどえらいこと言ってくるタイプだし天祥院英智さんとかちょっと近いラインかも🤔
ジャスティンとは一応敵対関係にあたるけど、実際はかなり強火の兄絶対守るマン。鈴村健一の声がする男、ブラコンシスコンがち説のサンプルが増えてしまった。兄爆推しスチル(語弊)うける。

めちゃめちゃ有能だし基本隙を見せない食えない男って感じだけど、信頼してるシエラの前では結構ゆるっとした一面も見せるから想定よりもだいぶかわいげあった。絨毯の上に転がってごろごろしてたり、木登りして(なんで??)木から落っこちたりする。フーーン……男児じゃん👦🌳
そういうわけでうっすらとおねショタ感もあった。まあエドワルドのほうが年上っぽいからなんかその、圧倒的不敬だけど。

本編始まった時点ですでに2人の間に強固な信頼関係があるし、主従としての一蓮托生感と恋愛感情の境目が曖昧というかなんかまあ……うーーんこの絶妙な塩梅をうまく表現する言葉が見つからないんだけど、とりあえず人間としての破滅的な部分のカテゴリーがちょっと似てる感じで相性のいい主従だなと思う。
エドワルドとシエラの主従関係がどういう性質なのかっていうのをある程度体感しといたほうが他ルートプレイ時も話が飲み込みやすい気がするので、個人的には初回にやるのがおすすめ。

お互いの立場をわきまえてる分主観だと恋愛っぽさは控えめに感じたけど、その中でちらほら見えるエドワルドのシエラに対する気持ちがよく効いたし、全体的に見てて女性向け作品としては珍しいくらい主従関係が真摯に描写されてて男女主従ものとしてかなり好感を持った。エドワルドがシエラのことを「騎士みたい」って言うシーンがあったけど、たしかにシエラの忠誠心は騎士のそれに近いものがあったかも。
このルートだけじゃなくてゲーム全体を通して2人の主従関係を少しずつ理解していける感じも興味深くてよかった☺

 

ジャスティン=ロベラッティ )
立ち位置:第一王子/王位継承権2位
エドワルドの異母兄。かくかくしかじかでエドワルドのことを恨んでるし、王位の件もあって敵対関係にある。
顔こわいうえに体デッッカイ(画面上にいると立ち絵すごいかさばる)し、戦闘力も高いから威圧感ヤバだけど小動物に好かれる&虫が嫌いとかいうギャップを見せてくるのでどう考えても萌えキャラ。ぼくはこういうのに詳しいんだ😤

個別は従者を連れず1人でお忍びで街に出てるジャスティンを見かけて「いくら強くてもさすがに1人はやべーだろ!?(要約)」ってなったシエラが無理矢理ついていく~っていうのを何回も繰り返すうちにだんだん打ち解けて仲良くなっていく感じ。
一応敵対してるし最初は若干当たり強めだったけど、ジャスティン根がめちゃめちゃいいやつだから爆速でほだされてくれる。チョロくてかわいい。この「かわいい」は宮ノ杜正様に対して感じたものと種類が似てる気がする。

ジャスティンルートの感想を一言で言うと、むぇっっっちゃ色ボケするじゃん!!の気持ち。
ちょっと照れたりするようなかわいいところはありつつも威風堂々シエラに思いを伝えてきたり、わりと積極的だったの意外に感じた。そういうところを見るとやっぱ王子様なんだな~ってなる。
全体的に「敵対関係なうえ王子と恋愛はちょっとさ~😩」なシエラ vs シエララブのジャスティの攻防がズンドコしてる感じでおもしろかったし、ジャスティンの態度がはっきりしてた分比較的乙女ゲームっぽさも感じられるルートになってたと思う。
このズンドコオモロっぷりは宮ノ杜勇様に対して感じたものと種類が似てる気がする。

プレイ前はそんなに刺さるとこなさそうと思ってたけど、実際やってみると結構オキニになったから大穴枠だった。俵担ぎもしてくれて助かる~🤗
あとこの2周で兄弟間の複雑なあれこれ(ぼんたくんの大好物)への理解が深まったのもよかった。前周エドワルドが「兄上だったらこうするだろうな」って言ってたことが当たってたのもおお~って思う。さすが兄のTO。
最後に話それるけどシエラが他の男としゃべってからの場面転換後、ほぼ確実にジャスティンに「あの男はなんだ?」みたいな尋問されてたのめちゃ笑った。こわい。

 

( マーシャル=エイド )
立ち位置:第一王子付き侍従長
冷静かつまじめなジャスティンの従者。
ジャスティン側でシエラと同等の地位&能力のポジションだからライバルっぽくなってて業務中顔を合わせる度に煽り合う関係。
なんとなく好きそうかな~と思ってたけど、OP映像で抜粋されてた台詞とジャスティンルートでの会話を見てそういうのは自ルートにとっといてよ🤒‼‼ってオタクの巨大感情が準備運動し始めたからやっぱり個別対戦前からすでにだめそうだった。

一応敵対関係だから業務上馴れ合わないようにしてるものの、実は新人時代からの付き合いなので業務外では一緒に鍛練したり酒場で飲んだりしててなに……🙄?になる。本人達は仲良しを否定してるけど、でも他ルートでも一緒に飲んでたじゃん!オタク知ってるんだからね!やーーい!ビジネス不仲ーーーー!!

そんな絶妙な距離感を保つ2人の関係が日常の中でじわじわと変わっていく様子を見守るのが個別の流れ。
主が敵対してる中での従者の長同士の恋愛っていうのがかなりネックになるので周辺環境はやや難ありだったけど、2人の関係は全ルートの中で一番気安く対等でいられてる感じがすごくよかった。
無駄を嫌うシエラが出先でたまたま会ったマーシャルに荷物持ちさせるために無駄な買い物したことを悪くないと思ったり、昔は必要最低限しか買い物しなかったシエラが無駄を覚えたことにマーシャルが安心してたのとかもなんかじーんとしちゃう。エスタとナァラで習ったやつだ👦💡‼(進研ゼミ顔)

状況は大変そうでも2人ともバカ強いうえにお互いの大事にしてるものはブレないからあんま深刻にはならないし、開き直るとわりとぐいぐいくるしれっと重め男マーシャルに翻弄されつつもなんやかんやシエラのほうが一枚上手な感じの2人のパワーバランスがおもしろかった。BESTENDとかシエラ好きすぎて情緒の乱高下ヤバのマーシャル、一時ちょっとめんどくさい彼女っぽくなってたもんね(?)
お互いの部下とかジャスティンが相手に対して「おまえには不釣り合いなんだよな」みたいな姑ムーブしてきたり、共通の友人(?)ロナウスがちょっかいかけてきたり、周りの人の絡み方もよかったしこのルートは全体的に見てて楽しいところが多かった気がする。

そのおもしろさの反面付き合いが長くて立場が近い分ちょっとしたやりとりの中にもお互いが相手のことを知り尽くしてる感がにじみ出てるのがバシバシ刺さってきたし、マーシャルおまえおまえおまえ!??みたいなとこも多々あっていろんな側面から見て大変大満足のオキニルートになった🤗💮
このビジネス不仲のオフィスラブ(概念)感、次の火10ドラマいけるわ多分。

 

( ブライアン=カペラ )
立ち位置:次期侯爵
現侯爵の息子で業務上城に滞在してるリリーの兄。
社交界で女に爆モテしてていろんなうわさが絶えない色男枠なので基本的には飄々としてるけど、めちゃめちゃかわいがってる妹の前では大げさおもしろ男になるシスコン。
あと帽子とマント?みたいなやつのせいでジャスティン以上に画面上で立ち絵が衝撃的にかさばる。

ほぼ毎日の勢いでリリーに会いにくるんだけど、おねえさまラブのリリーはシエラと一緒にいることが多いので必然的に顔を合わせる機会も多め。
ステレオタイプの過保護兄だからリリーには雑にあしらわれがちだけど、シエラを巻き込むとリリーが結構しゃべってくれるから序盤は兄妹が話すための中継役として利用されてる感じ。
思春期の娘と話したいがために娘の推しアイドルのことを一生懸命覚えて会話のきっかけをつくろうとするパパみたいな…そういうあれ。

そんなこんなで個別はリリー待ちの間とかに2人でしゃべったりするうちにブライアンがシエラにも興味を持ち始めてだんだん仲良くなっていくって流れ。
遊び人っぽく振る舞ってるものの根はまじめで他と比べるとトガったところもそんなにないので境遇はともかく人間性は一番普通なんだけど、本人もそれを自覚してて“普通コンプレックス”みたいになってた(イカれた貴族が多いので)のうける。
ブライアンがシエラに気を許すにつれて実はそこまで華やかじゃない、普通でありのままのチャーミングな部分が見えてくるのほほえましかった。髪の長い男のことをかわいいと思っちゃってなんか悔しいな(私情)

全体的に王子2人とはまた違った身分違いの恋の駆け引きが見れておもしろかったし、個人的にラブロマンスっぽさはこのルートが一番感じられたかなと思う。BESTENDすごい好き。最後のシエラのモノローグがそっか…ってなる。なんともいえない良さ。
リリーの出番多い分兄妹間のあれこれとかシエラとリリーの絡みがいっぱい見れたのも満足度高かった。
推しは独占したい同担拒否リリーと推しの良さを共有したい同担歓迎ブライアンのオタクスタンスの違い(曲解)が最終的にどうなるのかもお楽しみに☺

あとちょっと話それるけどシエラの同僚に近いポジション兼ブライアンの従者のロイヤーくんが2人がいい関係になったことを知るとシエラのこと「クソブス!!」とか罵ってきたのめちゃ口悪くて笑った。
他ルートでちらっと出てきて気になってたロイヤーくんとシエラの独特な関係が見れてたのしい😊

 

( ランビュール=ダヌンツィオ )
立ち位置:薬師/貴族(一応)
前王の命を救ったことで爵位を与えられて今は城に住んでる薬師。
なに考えてるのかよくわかんない「自称:地味」の男だけど、薬をつくる過程で頻繁に異臭騒ぎ起こしてシエラを中心とした使用人に怒られるっていうトラブルメーカー的な面があるのでそこそこ変人。

ここまでは異臭騒ぎの時くらいしか会わなかったからいまいちどんなやつかわかってなかったけどなんか、シエラが精神的に弱った時はランビュールの部屋に行ってしばらくぼーっと休んでいくとかいう激ヤバ情報を急に公開されて無限に動揺した。突然そんな攻撃力高まることある????
なんでシエラがランビュールの部屋だと安心できるのかっていう理由がわかるような回想もめちゃめちゃよくてあらゆる方向から被弾した。フーーン、いいじゃん………🤒🤒

個別はいろいろあったシエラが久しぶりに業務以外でランビュールの部屋に通い始めて距離が縮まっていくって流れ。
ランビュール一応爵位はあるけど元々平民だし、貴族っぽい振る舞いをしてないのでシエラが結構遠慮のない物言いをしてたり、肩の力を抜いてそばにいられてる感じで見やすかった。つかず離れずの絶妙な距離感がいいし、主観だといろんなしがらみがない分全ルートの中で一番お互いが個人として向き合えてると思う。

最初は保健室登校みたいなセンシティブな雰囲気あったのにだんだんシエラがぐいぐいいくようになって、放課後みんなに内緒で公園で会って交流を深めてるスクールカースト上位の人気者ギャルと陰キャオタク(概念)みたいな関係になっていくのなんかおもしろかわいかったし、その反面中盤あたりから見え始める不穏な部分とかが緩急あってよかった。序盤ミステリアスな分少しずつ謎だった部分が見えてくるのわくわくしてプレイ前の想定よりかなり楽しめたので結構オキニのルート🙆💮
BESTENDとかも「ねえやっぱりそういうこと!?」ってことあった。ランビュール、底が知れない男………。

 

( ミハエル=ファウスト
立ち位置:悪魔
シエラと死後の約束をした悪魔。作中やべーやつ多いとはいえ人外だからそもそもの価値観が人間とかなり違ってて一般常識がない感じ。
一緒に行動してる契約者のマイセンが調べもので寄り道してるので、現在は客として城に滞在中🏰
めがね外してもらえたら一番好きな顔だなと思った。ていうか悪魔にめがねって意味あんのかな?人外でも目悪くなる?

言葉選びが独特(ちょっとあまのじゃくっぽい)だったり、理解できないことがあるとすぐ暴れようとしたり、悪魔らしい破天荒なところ多々あるけど基本的に言動が子供っぽいのでそのアンバランスさがかわいかった。
でも夜な夜な寝てるシエラの腹の上に土足で座って睡眠を妨害してるのに「なんで寝れないのかわからない」みたいにきょとんとするのはやめな。暴れん坊小僧とママみたいになってたよ👦👣💥👩

攻略対象の中で唯一まだ何者でもない弱かった自分のことを知ってる存在だから他ルートと比べると若干シエラが自分をさらけ出せてた感じだし、ミハエルも強めな言葉の端々にシエラに対する巨大感情(本人もいまいち自覚がなさそう)がにじみ出てるのがよかった。今までの周回で見てきたどれとも違う、2人だけの不思議で特別な空気感がある。

幼少期の約束のこともあって運命力高く感じたし、エドワルドとシエラの主従関係にしみじみさせられるようなところもあって全体的に見てていろんな面からかなり満足度高かった。
BESTENDも趣深いけどBADが特にめちゃめちゃめちゃめちゃよくて、各ENDの文脈がすごく秀逸🙆💮
ミハエルのENDは個人的にこのゲームの集大成みたいな一面もあるかなと思うので、こだわりがなければ最後に見るのがおすすめかも。

 

個別の感想はこんな感じ。
なんとなくマーシャルかな~と思いつつも正直見た目からぴんとくる人いなかったからプレイ前は誰好きになるか未知数だったんだけど、実際やってみるとそれぞれのシナリオで少しずつ見えてくる二面性というか、表向きはこうだけど実際はこんな人ですよ~みたいな一面がみんなかわいくてなんか愛着わいちゃった。
まあ最終的には予定通り普通にめちゃめちゃマーシャルが好きだったけど。やっぱフィーリングって大事~!あとジャスティンとマーシャルは主従そろって自ルートで色ボケしてておもしろかったな。この主にしてこの従者ありって感じ🤭

サブキャラについてもちょっと言っとくと一部魔法使いとご主人様とアラビアンズ・ロストに出てくるらしい男もいたけど、そっちでの事情もサブキャラの個別イベント中心に端々でほのめかされてる風だったからその2作やってる人はより楽しめるんじゃないかと思う。
みんなとシエラの関係も攻略対象のそれとはまた違ったおもしろさがあったし、それぞれが抱えてるものの描写もほどよい温度感でサブキャラのイベント全体的に好きだった☺
特にオキニなのはハルキアとシエラの出会いの回想とオランヌとマイセンの飲みのやつ。

あと度々回想で出てくるカーティス=ナイルとシエラの関係もとてもすごくいい。
殺伐とした中に漂う独特の気安さがなんともいえない感触だったけど、この良さを上手く伝える言葉が今のところ思いつかなかったのでそれぞれ本編でご確認ください。ちょっと親子?兄妹?っぽさ?みたいなものがあるかも。とりあえずナイス師弟。
師弟回想全部なにかしら刺さるとこあって好きだったけど、特にお別れ直前のやつと架空の恋バナ(語弊)するやつむぇっっっっちゃオキニ。お互い好きな相手ができた状態で再会して「🤣(笑)」って感じになってくれない!?なって!?お願い!見たい!

ところで突然話が変わるけど。

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なんでこいつが攻略できない!?!?
今すぐこの男が攻略できないバグの修正パッチを配布して(倒産)(倒産)
このツラで梶くんの声がするのに攻略どころか個別イベントすらないの本当にあったこわい話すぎる。
ていうか立ち絵あるくらいだからなんか目立つシーンあるかと思ってたら特にそういうわけでもなくなかった?ほんとにどういうこと??なに………なに?????

 

■スチル、イラスト
スチルは人(というかルート)によってだいぶ枚数ばらつきあったけど王子2人とマーシャルが26~28枚、他3人が20枚前後くらい。
回想とかサブキャライベントで出てくるスチルも60枚くらいあったし今までやったゲームの中でも上位に入る枚数じゃないかと思う。この贅沢に慣れすぎて次のゲームでスチル少なっ!!って思っちゃわないか心配☹️

新装版はイラストも一新されてそれまでとはだいぶ違うテイストになってたけど個人的には見やすくてよかった。きれい。
前の絵のほうが重厚感あって作風には合ってた気がするけど、新しいほうも乙女ゲームっぽさ増した感じでどっちも違った良さがあると思う🙆
あ、ちなみに立ち絵目パチ口パクあった。

 

■音楽
OPはA/Bの2パターン(同じ曲の女性ボーカル版と男性ボーカル版)で映像どっちも微妙に違ってた。あとサブキャラも結構しっかり紹介されてたし他のゲームと比べると若干尺長い気がしたかも。EDは迎えたENDによって3曲あった。
BGMは普通に合ってたんだと思うけど、珍しくゲーム内で音楽再生できるところがなかった(よね?見逃してたらごめん)こともあったりであんまり印象に残らなかったかも。

 

プレイ時間は初回が約7時間半、それ以降はサブキャラのイベント回収率とかにもよるだろうけど大体4~5時間で終わってた。トロコンまでの総プレイ時間は34時間。
END見るだけならなんとかなりそうだけど、サブキャラのイベント回収が大変で自力でコンプしようとしたら相当時間かかりそうなので適度に攻略サイト見るのがいいと思う。
ぼんたくんは攻略サイトにいっぱいおんぶとだっこしてもらった。見知らぬオタク殿達ありがとう、街で会ったらご飯おごるから……🙇‍♂️

今回は攻略サイトのおかげで比較的早めにコンプできたけど、イベントとかEND回収のためにそこそこ周回しなきゃいけなかったりで個人的に実際のプレイ時間以上の疲労感あったから周回するのが苦手な人はちょっと厳しいかも🤔
逆に言うとやりがいはあると思うので難しいゲームに挑戦したい人とか、本編から少し外れた細々したサブキャラの話とかを見るのが好きな人は向いてそう。
あとVita以前のバージョンもシナリオ自体は変わらないっぽい(多分)からノベルゲームじゃなくてもがんばれるならPSPとかでやるのもありだと思う。

開始時点でシエラと攻略対象に面識あるから今の関係がどう変化していくのかっていうところを見守る感じで世界観のわりにあんまり派手なイベントがないし、シエラが主であるエドワルドのことをなによりも優先させて生きてる分甘さのジャンルが他の乙女ゲームとは違う感じなので、わかりやすいラブロマンスを求める人向きではなさそう。
身分が高かったり敵対してたり恋愛的に難ありすぎる男ばっかだったけど、実際心を通わせてもご都合主義っぽくならず地に足ついた展開をしてたのがよかった。それぞれの「好きだけど、でもそういうわけにもいかない」っていうむずかしい部分の描写がすごく上手い。みんな自分の立場をよくわきまえてるし責任を持ってる。

王道っぽい設定の中で見えるシビアな部分がおもしろかったし、女性向けコンテンツで主従となるとどちらかといえばヒロインが主で攻略対象が従者のパターンのほうが多い気がするからそういう面での新鮮さもあった。
他の王子様とかが出てくるようなキラキララブロマンス乙女ゲームとはひと味違う物騒なロイヤル感を味わいたい人におすすめ。
ついでに個人的にああいうの好きな人向いてそう~って思ったやつ書いとく。
ブラウル(BN)
王族の物騒な部分への理解が深まったのでプレイ中思い出したメヨーヨとオージェのあれこれをまたちょっと違う角度から考えられた。
華ヤカ
ヒロインが従者パターンのゲームでぱっと思いついたのがこれくらいだった。おはるとシエラ、それぞれの使用人としての身分が高い人との付き合い方の違いを見るのが楽しいと思う。

ここまでいろいろ書いたけど最終的になにが言いたいかというとカーティス=ナイルとマイセン=ヒルデガルドが気になりすぎて無理。
カーティス=ナイル、ほんとに恋愛できるの??今のところ想像つかなすぎる。
あとマイセン絶対闇深いし一番やばそう。もしかしておまえ、妹のこと好きなんじゃないか……??
まあ他作品のことなんも知らないから大うそこいてる可能性高いし、あんま気にしないでほしいけどとりあえず魔法使いとご主人様とアラビアンズ・ロスト絶対やろ…と思った。そんなクリムゾン・エンパイアだった ~完~

こんなんで終わる。
ここまで読んでくれた人いたらありがとうございました~!
実はロゼのゲームちゃんとやったの初めてだったんだけど、なかなかいいデビューになったと思う。でも続編のロワイヤルがPCでしか出てない現実を受け止めきれてないからオトメイトくんはクリムゾンシリーズも救ってくれ頼む。

次はさくっとできそう&キャッチーなゲームやりたいなと思って候補の中からまたみんなに選んでもらった。それの感想も近々あがる予定なので興味があれば遊びにきて!
最近あっっついからみんな熱中症とかいろいろ気を付けてお過ごしください💪😎またね~👋

 

ぼんた(@b_booon51)